★93.《ネタバレ》 キリストの受難をとりあげた、見る人によってはマゾ映画。ただひたすらムチうたれ、観てる方が身悶えするくらい痛いといった感じです。 しかし、キリストが実際どんな人物であったかとても興味あることで、どうしてキリスト教がひろまったのかという疑問がありました。キリスト自体は特に宗教的な活動をしていた訳ではなく、弟子達が彼の発言や行動を語り継いだことを書物にし、それを聖書とし後の人が宗教として流行らせただけのことです。彼の行ったとされる奇跡自体、事実かどうか分からず、語り継がれる間に、尾ひれが付き誇大広告されていった、ということだと思います。信ずる者は救われる、といったところでしょうか。いずれにせよ平和を説いているはずの宗教どうし戦争をし、殺しあっている事に疑問を抱かざるをえません。 【nishiken】さん [映画館(字幕)] 7点(2005-12-01 12:19:42) |
92.今更ながら観ました。賛否(というより否)ありますが、減点の理由が見当たらなかった、という意味で敢えて10点をつけたい。 確かにこの映画は聖書を読んでいない人には、説明不足になってしまうと思う。ただ、元々キリスト教圏で製作された映画なので、そこは日本人があれこれ言っても仕方ないと思う。 僕も映画にはエンターテイメント性を求めますが、こういうのも映画だと思う。 この映画へのメルギブソンのコメントを知らないのですが、僕は生のキリストに、十字架に迫った映画だと思いました。聖書で読むキリストは、どうしても復活とか、奇跡とか、そんな神話的要素で脚色してあり、それを神の子の証拠にしているような印象を受け、僕はどうしても「キリスト」をイメージできなかった。 この映画で僕は、キリストの愛に触れることができたような気がします。残虐シーンは、十字架にリアリティを持たせるため、僕は必要だったと考えます。最期の「エリ エリ ラマ サバクタニ」の響きに、最後まで葛藤しながら愛を示そうとしたイエスに崇高な情熱を感じました。茶化しではなく、究極のキリスト礼賛(賛美とは少しニュアンスが違う)映画です。 【おぎ】さん [DVD(字幕)] 10点(2005-11-30 14:46:50) (良:1票) |
91.面白いか面白くないかでいったら判断できない映画なのかなぁって思います。だからって低い点数つけられるかと言ったら、僕にはできません。映画はやっぱりエンターテイメイトだからより多くの人が楽しめるものをつくるべきなのでしょう。でも、はっきり言ってこの映画は万人にうけるものではないと思います。(実際、僕の友達はこんな映画なら観なきゃよかったと言っていました。)この映画における暴力の描写はあまりにも残酷です。目を覆いたくなるようなシーンも多いです。それでも、全編を通じて見る者に何かを強烈に訴えかけてきます。それが何なのか正直わかりません。自分達と違う少数を迫害する人間の残酷さか、金のために人を売る人間の醜さ、そんな簡単なことではないと思います。無宗教者の僕にはわからない主題なのかもしれません。それでも、ものすごく沈んだ気持ちにさせられながら、いろんなことを考えずにはいられない。できることなら、暴力の嫌悪感だけに目を向けずにこの映画を観てほしいと思います。 【アンダルシア】さん [映画館(字幕)] 8点(2005-11-17 21:48:54) |
90.学校で見たけど、何コレーーって感じ!!やっぱり18禁か、これは??(高3だから大丈夫だけど) 1番嫌なシーンはイエスが、十字架に貼り付けをされて、 釘で手足を打たれて固定されるところ!痛すぎる!足もって感じ!! あんなハードバイオレンス&グロいのは初めてかも! っていうかこの映画そんなに何か伝わるのか? タダ単にイエスが拷問され、処刑されて戒めを見せ付けのようにしか見えない 深い映画のような気もするけど、こういうエグイ拷問だからこそ、 イエスの存在を訴えたかったのだろーか??見た後、皆の顔は真っ青だった。。 【れみ】さん [ビデオ(吹替)] 3点(2005-11-15 23:07:58) |
89.これはこれは… 拷問ですな… 映画の中の人(神)も拷問うけているが、僕も拷問をうけました。 ジーザス・クライストが受けている拷問を、この映画を見ることで僕達も受けなくてはならないんですね。 【坊主13】さん [地上波(字幕)] 1点(2005-11-04 19:56:57) |
88.こんなもん見せられてもな~・・・ あ~痛い痛い 【リーム555】さん [CS・衛星(字幕)] 3点(2005-10-14 17:47:59) |
87.キリスト教に関しての一般的な知識、そして信仰をもたないと、全く理解することのできない作品です。それゆえに、日本で封切されても、興業的に難しい映画であることは否めません。人を思いっきり選んでしまう、近年稀に見る映画です。 【ぐりあん】さん [映画館(字幕)] 10点(2005-09-17 02:37:56) |
86.彼がなんでこんな目に遭うのか背景が判っていない私には,ただの拷問&死刑ビデオでした.それにしても,結果的にこんな目に遭わなきゃいけない様な人が始めた宗教なんて,簡単に信じる気にはなれませんね.私が信じるのは自分だけです. 【マー君】さん [CS・衛星(字幕)] 1点(2005-09-11 15:14:48) |
85.もう一回じっくり観たくなる映画でした。後半1時間の死に至る過程は迫力がありました。ストーリ的には主観を廃し、古い話なのでどれだけが本当なのかはわかりませんが現在伝えられている史実を忠実になぞっていると思います。重厚な作風にメルの能力の高さを感じることができました。キリストの存在については、なじみが深いものではないし個々人の彼へのとらえかたも違うので議論をするのは難しいと思います。日本では聖徳太子であるとか、実在ではありませんがヤマトタケルとかのように昔々に当時の風俗にオリジナルな形でインパクトを与えた人物であったと。それが人々に伝承される中で話がふくらんで今は人々の信仰の対象になったのだと思います。キリストはあくまでも「人」であり、長い長い歴史の中で権威が備わったものと思います。それゆえこの作品のようなことが実際に、あったのか?はわかりません。これはあくまでも現代におけるキリストの最後を現代の史実を基に忠実に映像化したものととらえればいいのではないでしょうか。それゆえに2004年版キリストを描いたこの作品が大ヒットしたのだと思います。 【たかちゃん】さん [DVD(字幕)] 7点(2005-09-01 12:45:30) |
84.メル・ギブソンさんって信念を持った男の人が痛めつけられる映画が好きなんだな~と思いました。宗教映画は立ち位置によって色々と解釈や表現が微妙に変わるので非常に難しい題材だと思うのですが、あえてそれに挑んだのは評価できると思います。しかも直球勝負です。神様が出てきてキリストとの対話を通してのキリスト教啓蒙的なものがなかったので、良くも悪くも延々と痛めつけられる男の話になっていました。あの短いエピソードの中で交錯する人々の思惑と悪魔の影、そして最後の復活へのカタルシスなど映画としてのエンターテインメントもしっかりと盛り込まれていたのは良かったと思いますよ。 【SWORD】さん [DVD(字幕)] 4点(2005-08-22 12:12:16) |
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【永遠】さん [CS・衛星(字幕)] 1点(2005-08-08 07:49:59) |
82.この映画のモチーフはイエスの十字架上の死に至る12時間と実に潔い。使用される言語は古代アラム語で、これはイエスの時代に実際に中東地域で広く使われていた言葉だ。メルギブスン監督が描こうとしたのは、彼が考えられるギリギリのリアリティだった。残酷なシーンが延々と続くのも、イエスが受けた拷問と十字架上の死を脚色なしで再現すると結果的にそうなるからだ。十字架刑は人類史上もっとも残酷と言われる刑罰で、目をそむけたくなるのはまともな神経の持ち主ならば当然だ。 それは当時、イエスの死に立ち会った(あるいはたまたま遭遇した)人々が感じたことだったはずだ。結局、この作品を観た人は、いわばイエスの死の目撃者となってしまう。そして、2000年前その場に居合わせた人たちが感じたであろう様々な感情と同じように、この作品を観た人は、その人ならではの感じ方をしてしまうのだろう。ある意味、実に恐るべき映画だ。「映画鑑賞」などという余裕を与えないのだから。そうした視点で改めて観てみると、この作品には実に様々な群集が登場していることに気が付く。その群集の中に、私たち自身もいる。 【ヨアキム】さん [DVD(字幕)] 9点(2005-07-27 14:30:38) (良:2票) |
81.キリスト教徒ではない私にはただ痛いだけの映画でした。イエスがどんなことをされたのかはキリスト教徒でなくてもだいたい皆知っていると思う。それをなぜ今さら?リアリティを追求するって、血みどろで残酷な映像を見せることだけじゃないと思うけど。イエス・キリストのなにを描きたかったんだろう?私には集団でリンチされたイエスを見せただけとしか思えなかったです。これってPG-12指定なのよね、イエス・キリストの映画に制限つけられるような内容にしてどーする!? 【envy】さん [CS・衛星(字幕)] 2点(2005-07-26 11:08:50) |
80.迫真の演技かもしれないけど、心に残ったのは迫真の残虐さのみ。何のためにそこまで残虐なシーンをリアルに長々と表現したいのか、やってるうちにはまっちゃったの?って思えるほどでした。 【A_sui】さん [地上波(字幕)] 3点(2005-07-26 02:32:12) |
79.《ネタバレ》 すごい映画かもしれないけど、痛すぎて全然楽しめなかった。最初から最後までイエスが痛めつけられてるだけな気がする。 |
78.私は教会に通っていましたので、色んな思いを持って観ました。残酷なシーンを殊更に強調したのは、「キリストはこれだけ強い思いで、我々の原罪を背負った」事を描きたかったのではないか、と思います。 2時間の枠で全てを語るには、テーマが大きすぎます。逆にもっと長くて時間を取って、「何故、これ程までにエルサレムの大祭司やパリサイ人、サドカイ人たちに忌み嫌われるのか?」という部分を描けば、より分かり易い映画になったのでは、と思います。 でも、多分メル・ギブソンは、「わかる人にわかればいい!」なんて思っているのでしょうね。「キリストの一生」「キリスト教」を全く知らずに、普通の映画として評価するのはやっぱり厳しいと思います。 興味を持った人は聖書を読んでくれ!それで成功!の映画だと思います。 【けろよん】さん [DVD(字幕)] 7点(2005-06-12 18:10:08) |
77.キリスト教徒ではない私にはあまり意味のない映画。なんせ「これって、キリスト教が題材だからこれだけ論議も起こるし世界中で話題になるんだよなぁ。でもやってることって信者向けのPR映画なんじゃないの?そういった意味では、どこぞの宗教団体のPR映像と変わらないのかも・・・・」って思っちゃったくらいですから・・・・・ 【よっふぃ~】さん [DVD(字幕)] 5点(2005-05-19 13:13:18) |
76.《ネタバレ》 ユダの裏切りから最後の晩餐、ゴルゴタの丘、そして復活。そして合間に奇跡を起こすイエス、イエスを知らないと言ってしまうペテロ、ユダの自殺、マグダラのマリア。有名なエピソードと人物はくまなく盛り込まれている。何か新解釈があるのかと思いつつ最後まで見たが、印象に残ったのは他の方々が言われているように残酷シーンのみ。 なぜ今この映画を撮る必要があったのか、何を伝えたかったのか全く判らずただただ困惑するばかりだった。 受難に焦点を絞った意味は何だろう。もちろん誕生から受難までを1本の映画にすることは出来ないと思うのでポイントを絞る必要はあっただろう。ではなぜ受難なのか。それもただただ鞭打たれるシーンのみ強調して。 監督はクリスチャンらしいが、クリスチャンなら一度は撮りたいテーマなのだろうか。 ただそれだけなの?撮りたいから撮りましたっていうのはちょっとどうかと思うんですが・・・。 でもただそれだけの映画なら企画段階で没になってると思うし、何らかの勝算というか監督個人の意思だけではなく、製作サイド全体の意思があったのだろう。でもわからない。 ひたすら困っただけに評価不能と言う意味で5点を献上。 ※2008年9月 DVD(字幕)にて再鑑賞 再鑑賞し、やや前回より分かった点があるので追記します。 イエスと弟子達の会話シーンでイエスが『私は道であり、真理であり、命である。私を通らなければ父(神)の元へは行けない』と説く。 その道を身をもって示したという、おそらく最も重要なポイントがこの受難のシーンなのだろう。 だからこそ、このシーンに焦点を絞り、リアルさを追究したのではないか。 勘違いしてるのかもしれませんが、今回の再鑑賞でそれを感じました。 よって点数をアップして7点とします。 【kazu-chin】さん [DVD(字幕)] 7点(2005-05-11 02:04:30) |
75.イエスの「善性」を際立たせるためとはいえ、やり過ぎでは?というのが正直な印象。あれではサディストの兵士に虐められてるだけになってます。別にイエスでなくて、囚人でも捕まったスパイであっても、虐められる側に同情して見るので同じ印象を持つことでしょう。わざわざナザレのイエスを題材にするなら、相手(兵士など)を貶めてイエスの善性を強調するような手法は取って欲しくなかったです。キリスト教の国では当然知っていることかもしれないけど、イエスが何を訴えようとして人々を惹きつけ、ユダのように離れていき、何故大祭司達に罰せられねばならなかったのかなどを描かないと、イエスの全体像が見えず、映画としては失敗だと思います。個人的にはキリスト教・イエス像と言うと遠藤周作さんの影響が強いせいか、イエスが十字架の上で亡くなった後に起こる奇跡のようなシーンには抵抗がありました。このシーンを挿入したことで、隣人を愛せ、敵を愛せなど「愛」について語るわりには「神の愛」より「神の罰」の印象を強く受けてしまいました。それがアメリカの考えだと言われれば何となく理解できるんですが、個人的には、あまり好きになれません。 【ペリエ】さん [DVD(字幕)] 3点(2005-05-02 14:35:39) |
74.《ネタバレ》 作品そのものの評価より、この時期に、こういうストレートな宗教映画を作る意図について色々と深読みしたくなる。 メル・ギブソンは、キリスト教については原理主義に近い考え方のようで、より生々しくキリストの「受難」を描く事で、見る者に「人間としてのキリスト」を印象付けさせ、感情移入(すなわちキリスト実在のリアリティ)を促す意図があるように思う。 誤解を恐れずに言えば、一神教がアイデンティティの基盤にある民族の危険性や不寛容をさらけ出す内容にもなっていて、狙ったものなのか、非常に「保守的」な作品となっている。 まあ、宗教というものは、信仰は信仰として持っていても、心の何処かで冷静に相対化しておく余裕が無ければ危険ということだけは確かでしょう。価値の不寛容からいちいち争いを招いていては、それこそ本末転倒というもの。 この作品を機に、一神教と多神教の違いや、宗教成立の歴史と民族性といった事を勉強してみるのも良いかと。 ただ、宗教に対する興味の有無に関わらず、この作品が映画として面白いかどうかは疑問。展開と言えば、ひたすらキリストが鞭打たれるシーンばかりで単調だし、かと言って、キリスト教に対する新しい宗教観の解釈がある訳でもないので、宗教映画としてもつまらない。 はっきり言って、こんなバイアスがかかった作品を見るくらいなら、普通の宗教学の本を読んでた方が知識が偏らなくて良い。 【FSS】さん [ビデオ(字幕)] 3点(2005-04-20 19:37:59) |