★5.《ネタバレ》 三國連太郎の起用/ドーランを使わず全役者はスッピン/同時録音の実施と、監督加藤の作歴上始めて?の股旅映画は50年代東映チャンバラに、「リアリズム」を組み入れるという試み溢れる意欲作。ただ率直に言えば主役二人以外の人物造形/脚色は東映チャンバラ映画のファンタジー世界そのままなので、(千両箱を置いて逃げ出す殿山泰司とか長谷川+丘+錦之助の三角関係、もしくはコメディ悪役の造形?と思われる進藤英太郎)その半端感がマイナスポイント。 それでも最後まで見る事ができたのは監督加藤のワイドスクリーンを存分に活用したローアングル+クロースアップの使い方、そして画面上の人物配置に工夫を凝らしたショットの素晴らしさと役者錦之助の演技=明暗含めた感情の出し方が抜群に上手い、という点にあるのだろう。...でこの作品がなぜ未だDVD化されてないのですかね?がんばれ東映ビデオ! 【Nbu2】さん [映画館(邦画)] 7点(2019-04-08 22:04:57) |
4.錦之助が初めてのノーメイクでの出演らしいけど、モノクロなのもあってさほど気にならない。錦之助はやっぱこういう役よりも武将とか江戸っ子みたいな役が好き。「沓掛時次郎 遊侠一匹」もそうだけどあまり任侠とか入ってる話は好きじゃないのでいまいち入れず。 【バカ王子】さん 6点(2004-06-28 00:04:41) |
3.個人的に錦之助には竹を割ったような単純明快なヒーローをやって欲しいと思っているので、こういう複雑な性格の主人公だと、どうも見ていて振りまわされてしまいます。 |
2.この作品の中村錦之助を見て、「エデンの東」のジェームス・ディーンを連想するのは僕だけでしょうか?父親に捨てられ、世間にいじめられた為に世を恨み、ワガママでひねくれているくせに甘えん坊で淋しがり屋(しかもマザコン)、思いを寄せる娘には素直になれない、そんな主人公はなんだか可愛くて、あるはずのない母性本能(!)をくすぐられそうになっちゃいますね。 【ぐるぐる】さん 7点(2004-01-26 21:59:10) (良:1票) |
1.BSにて初見。あの頃のプログラムピクチャーの質の高さが痛いほど沁みます。 【るーす】さん 9点(2003-04-24 21:44:09) |