2.《ネタバレ》 死ぬための旅だったのに死ぬことができたい。
お年寄りの気持ちを描く、とても考えさせられるドラマでした。
映画監督の小津安二郎さんが笠智衆さんに「泣いてくれ」と頼まれても
「熊本の男は泣かない」「絶対に泣かない方がいい」と泣かずに通された。
それで脚本家の山田太一さんが「その泣かない男が泣くくらいの孤独のシーンなので」と膝をついてお願いされた。
それで笠智衆さんは「じゃあ泣いてみましょう」と泣いてくれた。
「今思えば泣かない方が良かったと思う。」と山田太一さんは仰られていた。
確かに、泣かない方が良かったようにも思えました。でもその舞台裏の話、とてもよい話でした。