9.独特な編集のリズム、旋回するカメラワーク。海辺のシーンでカットが変わる事に徐々に近づいてくる恐怖は、「それ」を目視出来ない他者の視線は危険回避には役に立たないという証明にもなっていて良かった。 全体的に「それ」の見せ方に気を使い工夫しているように思えた。 【ちゃじじ】さん [DVD(字幕)] 6点(2017-02-18 19:55:31) |
8.《ネタバレ》 ゆっくり歩いてくるというのが逆にじわじわ感があって怖いですね。それなりに楽しめました。主人公以外にも「それ」の存在がわかって何とか倒そうとするシーンがある意味面白かったです。まぁホラー映画なのでハッピーエンドとならないのは当たり前ですが、なんとか「それ」が倒されて、すっきりしたい気分です。 【珈琲時間】さん [DVD(字幕)] 6点(2017-01-28 08:29:33) |
★7.《ネタバレ》 どうしたら死なずに済むか考えてみました。①飛行機の距離で2地域居住(来たら逃げるの繰り返し)。②洋上生活(「それ」は水が苦手な様子。でもマグロ漁船だと辛過ぎる…)。③『パージ』に出てきたような要塞ホームに住む(「それ」が重機の免許を持っていないことを祈ります笑)。私の貧困な発想ではこの程度が限界。まあ逃げ回ることは可能でしょうが、冒頭に出てきた少女のようにいずれ参ってしまうでしょう。誰かに「それ」を移すのは気が進みませんが、背に腹は代えられません。となれば、若くて、健康で、足が速くて、お金持ちということで…武井壮がベストかと。優しくしてくれるといいな。冗談はさておき、やはりここは根治を目指しましょう。物理攻撃で「それ」を殺せないのは検証済み。ですが壁をすり抜ける能力は無さそう。ということで、鉄の箱にでも閉じ込めてしまうのが一番安心かと(名付けてピッコロ作戦)。理解者が多くいる主人公なら実行可能な気がしますが。さて本作の主題について。“性病の暗喩”と考えたくなるお話ではありますが、終盤ベッド上の友人の語りや、手を繋ぐ2人のラストシーンを見るにつけ、もう一歩踏み込んだ性(生命)へ向けた根源的な解釈をしたくなります。つまり「それ」は“種の存続に対する強迫観念の具現化”ではないかと。今回の現象を表層的に捉えるなら、“死にたくなければ性交渉しなさい”です。それも、できるだけ若く、健康な相手が理想(「それ」を移した相手が自分より先に死んだら、元も子もないワケですから)。生きとし生けるものに架せられた宿命。「繁殖のススメ」。ですから主人公カップルに子供が生まれた瞬間に、「それ」は消え去るのではないかと予想します(あるいは年老いて生殖能力が無くなったら)。文部科学省推薦ならぬ内閣府特命担当大臣(少子化対策担当)推薦がついても不思議じゃない『婚活も妊活もお早めに』なプロパガンダ映画に違いありません(大嘘)。 【目隠シスト】さん [DVD(吹替)] 8点(2016-10-30 00:28:18) (良:1票) |
6.《ネタバレ》 ずいぶん評価が分かれていますが、自分はかなりハマりました。 怖かったかどうかと聞かれたら正直あまり怖くはなかったのですが、ジワジワとくる中毒性がこの映画にはありました。ホラー映画らしからぬ独特なカメラワークや綺麗な映像が印象的で、全編に漂う独特な雰囲気が観終わって数日経った後もずっと頭から離れませんでした。「それがついてくる」というアイデア一本のホラー映画では全くなく、「それ」の細かい設定やラストを含む意味深なシーンも多く、観終わった後いろいろ語り合える、今までに味わったことのないオリジナリティー溢れる映画でした。アメリカでいろいろ話題になったのも頷けます。万人受けする映画ではないですが、一見の価値は間違いなくあります。 |
5.《ネタバレ》 アイデアは良いのに・・・もったいない。 移すまでと、移した相手が殺されるまでにあまりにも時間がかかりすぎててダレる。退屈。 100分の映画でこの展開になるまでに70分もかかってる。あまりにも長すぎる。 やっと話が動いたと思ったら残り時間はもう30分も無い。 そもそも全部で30分で終わる話を100分に水増ししてるからすさまじく薄い。 最後もなぜかプールに入ってわざわざ追い詰められるしイライラ。 いや、これ絶対もっと面白くできたでしょ。すげーもったいない。 【虎王】さん [DVD(字幕)] 4点(2016-09-02 17:00:28) (良:1票) |
4.アメリカではなにやら怖いと評判の話題のホラー。でも、ちょっと期待しすぎちゃったかな。恐らく、何も知らずに、深夜、たまたま観たら、それなりに怖かったかも。構えちゃったぶん、怖いとこも、ちょこちょこあったけど、それよりも、なんかモヤモヤしちゃって。ただみょーな不安感は常にあったかな。で、なんでモヤモヤしたかとゆーと、この映画、普通のよくあるホラーの形式とはちょっと違っていて、演出や撮り方とか、ストーリー運びとか、かなりクセがありまして。どっかキューブリック的な感じもしました。例えば、主役の女の子のオカーサンがいるはずなんだけど、後ろ姿がチラッと映っただけで、家で色んな騒ぎが起こっても、全然出てこない。大人はあえて描かないとか、おとーさんは写真だけで、どーなってるのか全く説明しないとか。あの友人グループの関係性もよくわかんないし、とにかくいらないものは映さないし説明しない。展開もサクッと時間を飛ばしたり、意味深に家族写真アップにしたり。なんかあるのか?とこっちの意識をモヤモヤさせる。ホラー部分は割とよくできていて、うつろな顔のおばちゃんが画面の向こうからゆっくり近づいてきたり、大男が友達の後ろからのそっと現れたり、なんかよくわかんないけど、怖いものが来てるって感が出ていてちょっと怖いです。ストーリー展開なんかは全然スッキリしないんだけど、アメリカでの評判が高いぶん、終わった後も、これは何か色々なメタファーとか暗示とか、そーゆうことか!的なものがあるに違いないと、なんかネット検索したくなりますが、色々読んでも大してスッキリはしません。ちなみに、監督はこれは性病のメタファーではないと言っていたそーです。観終わった後、冷静に考えると、個人的に面白さとしては普通かな。ただ絶賛してる人もいるので観る人を選ぶ映画かな。 【なにわ君】さん [DVD(字幕)] 5点(2016-08-19 19:46:43) (良:2票) |
3.《ネタバレ》 これ見よがしの怪物でなく、ただ普通の人間が歩いてくるだけなんだけど怖い・・アイデアはとても良い。 デッド・コースター(FD2)やブレアウィッチ・プロジェクトのような、新しい形のホラーって感じ。前半はとても良かったです。 ただアイデアを上手く練りきれなかったのが残念。 拳銃で死なないって事が序盤で明らかになってるのに、後半のプールのシーンは確かに「何やってんの?」って感じだし、効果的な撃退法を思いつかず、成す術も無いまま唐突に終わってしまう。例えば水に入れないとか、火に弱いとか、猫が気付くとか・・何か特徴を見つけて話を盛り上げてほしかった感じ。 あと「うわーキター!早く気付いて-!」みたいな感じでもう少し「それ」の登場シーンが多くても良かったと思う。せっかくのアイデアが少し勿体ない。 【番茶】さん [DVD(字幕)] 7点(2016-07-28 20:17:44) (良:1票) |
2.《ネタバレ》 終始、独特なカメラワークで一貫しており、本作のスタイル確立に一役買っております。 セックスすることで変なものが取り憑いて、他の人にセックスして移さないと自分が助からないという展開は 何やら禁欲的なメッセージを感じずには入られませんが、ジェイを助けるために自分が名乗り出る男友達とか、 これは新しいタイプの恋愛映画なのかな?とも思ったり。 ホラーとしてみると正直そんなに強くはないんだけど、独自性のある作品であったことは事実です。 【あろえりーな】さん [DVD(字幕)] 6点(2016-07-26 14:39:37) |
1.《ネタバレ》 この猛寒波の中、全国20館上映を見るのはホラーファンの使命と足を運びました。が、予告編で感じた悪い予感が当たった。こりゃダメだ。不気味な者がヒタヒタと追いかけてくると言うシチュエーションを描きたかったのは分かるが、それだけでは作品にならない。あまりにもお話が破綻しすぎている。見てて主役その他の行動に「何で?何でここでこういう事する?」と疑問に思う事10回以上。一番訳が分からないのはプールのシーン。何がしたかったのか分からないまま終わる。あれはお化けを感電させたかったのか?銃で撃っても平気な相手が電気なんかで倒れるのか?冒頭とラストも全くつながってないし、疑問点だけで埋め尽くされる映画でした。 【ぴのづか】さん [映画館(字幕)] 2点(2016-01-24 13:31:24) |