エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンスのシネマレビュー、評価、クチコミ、感想です。

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エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス

[エブリシングエブリウェアオールアットワンス]
Everything Everywhere All at Once
2022年上映時間:140分
平均点:5.60 / 10(Review 42人) (点数分布表示)
公開開始日(2023-03-03)
公開終了日(2023-09-06)
アクションSFコメディアドベンチャーファンタジーカンフー
新規登録(2022-12-20)【Cinecdocke】さん
タイトル情報更新(2023-06-26)【M・R・サイケデリコン】さん
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監督ダニエル・シャイナート
ダニエル・クワン
キャストミシェル・ヨー(女優)エヴリン・ワン・クワン
キー・ホイ・クァン(男優)ウェイモンド・ワン
ステファニー・スー(女優)ジョイ・ワン/ジョブ・トゥパキ
ジェームズ・ホン(男優)ゴン・ゴン
ジェイミー・リー・カーティス(女優)ディアドラ・ボーベアドラ
ジェニー・スレイト(女優)デビー・ザ・ドッグ・マム (デジタルリリース時)/ ビッグ・ノーズ(劇場公開時)
ダニエル・シャイナート(男優)
塩田朋子エヴリン・ワン・クワン(日本語吹き替え版)
水島裕ウェイモンド・ワン(日本語吹き替え版)
種﨑敦美ジョイ・ワン/ジョブ・トゥパキ(日本語吹き替え版)
佐々木睦ゴン・ゴン(日本語吹き替え版)
幸田直子ディアドラ・ボーベアドラ(日本語吹き替え版)
武内駿輔チャド(日本語吹き替え版)
脚本ダニエル・シャイナート
ダニエル・クワン
作詞広瀬香美日本版イメージソング「プレミアムワールド」
作曲フェリックス・メンデルスゾーン”Midsummer Night's Dream, Op. 61 (Wedding March)”
クロード・ドビュッシー"Clair de Lune (Pied au Piano)"
広瀬香美日本版イメージソング「プレミアムワールド」
主題歌広瀬香美日本版イメージソング「プレミアムワールド」
製作ダニエル・シャイナート
ジョー・ルッソ〔監督〕
アンソニー・ルッソ〔監督〕
ダニエル・クワン
製作総指揮ミシェル・ヨー
配給ギャガ
あらすじ
破産寸前のコインランドリー店を営む中国系アメリカ人のエヴリン(ミシェル・ヨー)は、頼りない夫のウェイモンド(キー・ホイ・クァン)、同性の恋人を持つ娘のジョイ(ステファニー・スー)、かつて絶縁し今や介護対象の父親のゴン・ゴン(ジェームズ・ホン)との関係に問題を抱えていた。さらに国税庁の監査官・ディアドラ(ジェイミー・リー・カーティス)からの厳しい追及に思考回路がショート寸前の中、夫・ウェイモンドの様子が急変。夫からマルチバース(並行世界)に蔓延る悪と戦えと告げられるが…。怪作『スイス・アーミー・マン』の新進気鋭の監督コンビ×A24が放つ、超絶カオスで奇想天外なマルチバース・アクション・コメディ!
ネタバレは禁止していませんので
未見の方は注意願います!
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22.《ネタバレ》 アカデミー賞授賞式当日(平日)午前に映画館で鑑賞。観客はシネコンの小さめスクリーンに20名程度。高齢者多めだが、高校生くらいの男子グループも。自分も評判は聞いていたのですが、基本的には「中国系女性が主人公」「マルチバースらしい」「カンフー映画らしい」程度の予備知識で鑑賞。結果、大半のシーンに驚き、困惑し、呆れるばかり。でも終わってみたら、しっかりした家族の物語で、年頃の娘がいる自分としては感涙必至の大傑作でした。

『クレイジー・リッチ・エイジアンズ』のときもそうでしたが、とっ散らかった作風でも家族の軸を中心に置くと一気に普遍性を獲得してしまうのがアメリカ映画のすごいところです。本作の見所は、中国系移民家族三世代のギャップ。とくに出色は主人公の娘ジョイが抱える「虚無」の表現。「何でもできる」「何にでもなれる」と言われ続ける現代の子どもたちが、だからこそ直面する現実との折り合いの難しさ。ジョイが最も絶望した瞬間が、自分を「理解している」風の態度を見せる母親エヴリンが放った一言だったのにも納得。そんな彼女の「虚無」にどう向き合うのか。その問いに、エヴリン自身が持っていたはずの無限の可能性をマルチバースとして描き、カンフーで戦うハチャメチャなアクションで答える。最後の落とし所は、たぶん「解決」ではない。でも「虚無」に向きあうための勇気を、そこに感じることはできたからこそ、多くのアメリカの観客はこれを受け止め、大ヒットにつながったのでしょう。私もマルチバース構造と本作のメッセージを完全に理解したとはいえませんが、その勇気を受け取ったと感じたことは確かです。でも、それで正解なのかなと思います。だって、ザ・ダニエルズの監督2人もまた「家族なるもの」と「虚無」と戦ってて、本作が描いたのは、その「答え」じゃくて「戦うこと」のほうだったと思うからです。だから、あのパーティの翌日、やっぱりこの家族は、結局は夫婦の不和をかかえ、親との関係に悩み、娘の変貌に戸惑ってるんだろうなと思います。

ところで、本作を「ポリコレ作品」と見る動きもあるようですが、基本的に不謹慎ギャグの連続で、どっちかといえば「正しくない」描写に溢れた一作です。そして「正しい答え」を期待してはいけない一作でもあります。まあ、移民家族の葛藤とか不和を描いたと作品なんて、あの『ゴッドファーザー』をはじめ、アメリカ映画ど真ん中じゃないですか。それを「アジア系だから評価されてる」みたいな風にみちゃうの残念だなあと思ってしまいます。むしろ、ど真ん中のテーマを堂々と描いてることが評価されてるんですよ。下ネタいっぱい詰め込みながら。

映画が終わって劇場をでたら、アカデミー賞作品賞取ってました。その後見た授賞式の動画で、実はキャストたちが語る「アメリカン・ドリーム」に感動しつつも、私はこれでまた「何にでもなれる/なんでもできる」と言われて「虚無」に陥る子どもが増えるんじゃないかとちょっと心配になりました。日本でも、これで多くの人が劇場に足を運び、驚き、戸惑い、呆れることでしょう。でも、そのなかで1人でも多く、この作品が描いたものから勇気を受け取った人がいれば、それはこの映画の勝利なんだと思います。
ころりさんさん [映画館(字幕)] 8点(2023-03-19 09:19:07)(良:2票)
21.《ネタバレ》 松本人志に『新春かくし芸大会』用に長編コントを一本お願いしたらこんなん出来ましたみたいな作品(※あくまで表面的には。また映画監督としてお仕事をお願いしたら絶対こうはならないはずです。ここ重要!)何と言いますか、要するにやりたい放題でした。最初は眼の前で繰り広げられる『狂気の祭り』をどう受け止めたらよいのか戸惑ってしまいましたが、途中から馬鹿負 けした気がします。“小指の力こぶ”で私の中の常識や羞恥心のタガが外れました。こうなれば締めたもの。あるがままにわがままに我が身と心を狂気に委ねることができました。たぶん百回観ても理屈を理解できる気はしませんが、大した問題ではないでしょう。自分の人生を愛おしく思え、パートナーにキスしたくなったなら、この映画のメッセージをきちんと受け取れていると思います。最近私が観た映画の中だと『映画大好きポンポさん』と基本的に言ってる事は同じですかね。大好きな映画には違いありませんが、とても他人に勧められる作品でないのが辛いところ。それでもアカデミー賞受賞とか関係なく満点を差し上げたい気分ですが、社会風潮に配慮し過ぎなところやマグナム○ィルドを振り回したハイセンスを装った悪ふざけの分、点数を差し引いておきます。
目隠シストさん [映画館(字幕)] 9点(2023-03-18 22:38:08)(良:1票)
20.ミシェル・ヨーにキー・ホイ・クァンにジェームズ・ホン(!)、そしてジェイミー・リー・カーティスですか。キャストは通好みなんですけど、しかしながら全く持って普通の内容でした。尺も長過ぎます。
これではこの映画が高く評価されたのは「ブラック・パンサー」のときと同じなのが透けて見えてどうもスッキリしません。
キー・ホイ・クァンの出演やアカデミー賞の授賞式でのスピルバーグとのツーショットなど、とても感慨深いのですが、それはまた映画の内容とは別の話なので・・・
それと、邦題が史上最悪レベルだと思います。「エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス」ってカタカナのタイトルはあり得ないのでは?かと言ってよくあるおかしな日本語英語で改題するのもどうかと思いますが、もうちょっと何とかならなかったのでしょうか?
J.J.フォーラムさん [映画館(字幕)] 3点(2023-03-17 00:01:26)(良:1票)
19.作品の熱量が大変に高いのは伝わるけど、面白くはなかったな。
奇想天外という触れ込みだけどそれほどびっくりしないです。メタバースとやらについては第一部できっちり説明してますし。
なるほど設定については分かった、となりながら第二部に臨みましたけどここからの展開のだるさはキツかった。同じ画を見せられるばかりだし、尺が長すぎです。飽きてしまって眠たくなってしまった。
画ヅラはガチャガチャしてるし、スクリーン映えする俳優もいないし、笑えるジョークでもないし、話が面白くない。わたしにとっての映画を観る喜びがひとつもない作品で、期待値が高かっただけに呆然と劇場を出ました。
tottokoさん [映画館(字幕)] 2点(2023-03-16 16:36:50)
18.《ネタバレ》  笑いました。

 まあその「スイス・アーミー・マン」の監督さんの作品なので、ろくなものではないだろう(笑)と期待して観に行って、その通りだったという感じです。
 尻ネタについては、前作がしつこくオナラのネタを繰り返しやってたので相変わらずそっち方向が好きなんやねえという。
 混沌とした、とにかくあれこれぶち込んだカオスな映像&展開は、往年のモンティ・パイソン~のテリー・ギリアム監督だったらこういうハチャメチャなのを嬉々として撮られただろうなあと懐かしさも覚える感じで、私は現代版「バンデットQ」かなあとか思いながら観た感じでした。

 で、そもそも「マルチバース」という設定が割と何でもありの無敵状態になってしまうので、最近ハリウッドのヒーロー系で繰り返しやってるけど設定としてはあんまり面白くないと思ってるのですが、そこでじゃあ、無敵を無敵にしないためどんな制限をカセとして設置するかがキモと思っており、その枷を「スイス・アーミー・マン」の監督らしい実にバカバカしい設定にしてくれたおかげで、けっこう笑えた。尻争いとかたまらんw。

 あと、ほとんど無敵状態になったとしてそこでどんな物語を語るのか? というところでアメリカ映画では定番の「家族もの」に持って行ったのが、またそれかよとげんなりしたのですが、それが作品として絶妙にかみ合ってしまったかなと。

 マルチバースとは、人の人生のあり得たかもしれない選択肢としてなんだか普遍的なものとして見えてきたりして。
 それが主演のミシェル・ヨーの人生とも重なり合い。
 指がソーセージ人間の話も、昨今のポリコレ的なかつて差別的扱いのギャグネタだったものが時代と共にシリアスな問題として扱われるよう価値観が変わってきたのを、まさにギャグネタで超高速で再現してるみたいな。
 敵との、家族間の愛憎の物語も、昨今の家族問題、いままさに日本の政治が家族間というものの考え方について政策的に激しく汚染されてたものが、1個人を尊重して考え方を改めるべきという傾向になってきてると思うんですけど、それを自分だけ納得して勝手に感動的な話にするな的な現代的問題を戯画的に描いてるようにも見えます。

 ……ていう感じに、このふざけたしょうもないギャグネタが絶妙に時代にマッチしてしまって、なんか、賞まで受賞しちゃったよ、ha! ha! ha!

 て感じでした。

 あと主人公の旦那役のキー・ホイ・クァンが、インディ・ジョーンズ魔宮の伝説のインディの相棒の少年で、授賞式でハリソン・フォード&フェイブルマンで来てた監督と共に同窓会状態になってなのは、なかなか胸熱でしたか。

 そんなところです。
simさん [映画館(字幕)] 7点(2023-03-15 13:40:35)
17.アカデミー賞受賞ということで、早速見に行ってきました。
まあ、なんというか、マトリックスを見た時と同じ感じですね。
若い世代でマトリックスを見ていない人にとっては、現代版マトリックスという感じで面白いと感じるかもしれませんが、
なんというか、正直ストーリーがあってないような、この映画を見て面白かった、もう一度見たいとは思えませんでした。
というか、途中眠くなってしまい、それを耐える時間があり、前に座っていたカップルは途中退席していました。
まあ、昔からアカデミー賞は受賞作より受賞しなかった映画の方が映画的には面白いという傾向がありますからね。
なので、映像やアクションはすごいので、映画館で見るなら5点。
自宅でテレビで見るなら4点という感じでした。
キーホイクウァンは若いですね。子役のイメージが抜けないからか、初めは夫役ではなく息子役なのかと思って見ていました(笑)
シネマファン55号さん [映画館(字幕)] 5点(2023-03-14 19:30:22)(良:1票)
16.《ネタバレ》  もう、アカデミー作品賞を獲る前にレビュー書いとかなくちゃだわ。公開日に見たのにダラダラと過ごしてしまったわ。

 映画を見ていてその設定から連想したのは『ザ・ワン』と『マトリックス』だったのね。でも見終わった後に思い出したのは『アバウト・タイム ~愛おしい時間について』。それは家族についての可能性の物語。
 宇宙規模というか全次元規模で描かれる、最近流行りのマルチバースに前世紀末に流行ったセカイ系を足したような世界で描かれるのは、でもたった1つの家族の物語。
 人生には様々な可能性があって選択があって、その小さな分岐が大きな結果の差になってゆく、その数多の可能性と結果の中でそれでも大切にすべきモノ、守るべきモノって?ってそれを面白おかしく綴ってゆくわ。ただし、大量に盛り込んだ要素によって映画は激流の如し。落ち着かず猥雑で莫迦げていて狂騒的。振り落とされないようについてゆくのが大変。
 そしてそこを楽しめるか否かがポイントな気がするのだけれど、意外と弾まないというかハンパなパロディが散りばめてある感じでオリジナリティで楽しませる、って感覚には欠けてるように思うわ。『バビロン』にしてもそうなんだけど『2001年宇宙の旅』出してくるのってなんていうか、王道っていうかベタ過ぎちゃってて、もうやめない?って思っちゃうのね。カンフーやアニメもそりゃ東洋的なるモノって考えるとどうしたって出てきちゃうのでしょうけど、それはこの映画自体の持つ魅力とは違う、別のところからやってきてるモノだからねぇ。

 演じてる人たちはみんな魅力的ね。ミシェル姐さんは様々な、本当に沢山の姿を演じ分けて魅せてくれるし、あの懐かしの(ショーティ、データ)キー・ホイ・クァンさんもすっかり大人になりつつ、でも表情とか声の感じとかあの頃のまんまじゃない?って懐かしく。
 それにしてもジェイミー・リー・カーティスさんは凄かったわね。っていうか気付かなかったの。映画を見終わってもどこに出てたの?ってあんなにタップリ出てたのに。自分の中で彼女は『ハロウィン』『プロムナイト』『大逆転』のイメージのままで、この映画の彼女に結びつかなかったのよね。アタシもアップデートしなくちゃだわ。

 引いちゃうような下品なネタもあって面白いには面白いけれどアタシ的には特別ってカンジはしない、アカデミー賞独占!って言われても俳優部門は納得できるけれど、みたいなくらいかしらね。アカデミー賞も近年ポリティカル・コレクトネスの波が押し寄せているので、そこら辺も勘定に入れつつの受賞作ですよ、って見るのが良いかしら。
あにやん‍🌈さん [映画館(字幕)] 6点(2023-03-14 15:26:57)
15.《ネタバレ》 私にとってのアカデミー賞は、ノミネートされる時点で面白さの最大公約数を提案してくれるもの、のつもりでした。
勘違いも甚だしいことに気づかされました。
予告でマルチバースなる地雷臭がしたのだから、観ずに通過すればよかったのに賞云々につられて観てしまいました。

おかしな行動をとることを条件とするからといって、肛門に物を刺す、というのは下品すぎませんかね?
昭和の小学生じゃないんだからさ。

あと第三の眼、とでも言いたげなアレ。岩にまで付けてましたね。
制作陣は面白い!画期的だ!とでも思ったんでしょうか?

途中で退席したかったのですが、最後まで鑑賞しないと、ここに投稿できないと思い、耐え忍びました・・・
hyamさん [映画館(字幕)] 1点(2023-03-13 22:05:45)(良:1票)
14.《ネタバレ》 評判が良さそうなのと劇場で観た方が良いかなと思い行ってきました。思いの他バカ系だけども絶妙なバランスで破綻せずに家族愛、自己愛が織り交ぜられて楽しめました。それよりも何もキーホイクアンさん、インディジョーンズとグーニーズしか知らないのだけど、こちらでもこの2作品だけなんですね。なんとも存在感ありますね。中国嫁が言うには彼の中国語はちょっと変だとのことでした、あと設定等が理解できず訳わからんとのこと、日本語字幕ですしSF謎の単語も多いよね。。。嫁はSF系とは相性が悪い様なので選択ミスだったかも?
マルチバースで自分への可能性を中二病的妄想するのは面白いですね、努力する才能が基本的に無いのでどの世界でもうまく行かなかったように思うけど、ちょっとしたきっかけで変わったりしたのかな?等と妄想してしまいますね。

【追記】アカデミー賞色々取れておめでとう!僕的には、大人の玩具(もろにチンコ、リアルめ造形のヤツ)を振り回すシーンのあるバカ系アクションでも獲れるってのが快挙なのではと思います。大ファンでは無いけど記憶に残る俳優さんが受賞すると嬉しいですね、キーホンクアンさん、ジェイミーリーカーティスさんよかったね。
ないとれいんさん [映画館(字幕)] 6点(2023-03-13 09:28:31)
13.肩透かし感が強い。ストーリーがあるようでない。映画的興奮も、ヴィジュアルの美しさも何もない。
カワウソの聞耳さん [映画館(字幕)] 3点(2023-03-11 22:54:52)
12.何だこれ。140分もかけて一体何を見せられたんだ。
ふざけんな。
ebcdic_asciiさん [映画館(字幕)] 1点(2023-03-11 20:45:01)
11.《ネタバレ》 扱っているテーマだったり多様性云々はこの際置いておいて、映画としてみると結構漫画的な感じを受けました。
ただ、眼は疲れますが、コロコロと変わる場面や、ミシェル姐さんのカンフーシーンなど見ごたえのあるシーンが多く、とても面白かったです。
クリムゾン・キングさん [映画館(字幕)] 7点(2023-03-10 22:19:59)
10.《ネタバレ》 やたらとカット多くて疲れました。娘、夫、親に仕事に税金とやらなければならないこと多く、主婦はいろんな事と戦わなければならない。そういうのと戦い、話し合い理解していくのが本作だが、画面、セリフがクドイ。監督の自己満、脚本編集。
bonbaiさん [映画館(字幕)] 4点(2023-03-09 22:32:41)
9.《ネタバレ》 根幹のテーマは誰にとっても普遍的な、ごくありふれた、それでも当事者に取っては至極深刻なもの。
それなのに、何ですかこの前衛的な描き方は(褒めている)。
Sense of Wonder, This is the Imagination!
映像芸術ここに有り。 傑作です。

余談
・個人的には指ソーセージ+オペラのシーンが一番好きです。
・石のシーンで劇場に居られた外国籍の一行が大爆笑してました。
たくわんさん [映画館(字幕)] 8点(2023-03-08 10:47:55)
8.《ネタバレ》 面白かったあ!この数年間で、私が映画館で観た映画ではNo.1の傑作だったと思います。
何度爆笑させられ(アライグマ!!)、また涙腺を緩ませられたことか。
このストーリー考えた人、天才だと思います。よくこんなぶっ飛んだ話を思いつくなあ。指ソーセージなんて発想、どうやったら出てくるんだろう?
思い出せばまだまだ書きたいことがいっぱい出てきそうだけど、中国系の俳優さんがメインのこの映画に対しては、次の文だけで十分でしょう。
Don't think. FEEEEEEL!
Northwoodさん [映画館(字幕)] 10点(2023-03-08 00:22:24)
7.“あなた”を理解したいのにすべてが混沌として理解不能。これは全世界、いや全宇宙すべての母娘と夫婦と家族と隣人、そして「私」自身の物語。


評判に違わず、なかなか“トンデモナイ”映画だった。
文字通りに破茶滅茶であり、映し出される各シーン、各カットの性質はチープで下品でグロくてワケわからんのに、結果的に心が充足し、涙が溢れている。
古今東西のあらゆる映画のオマージュが乱れ打たれる描写に対して“既視感”を覚えつつも、気がつくと、まったく新しい映画世界に放り込まれていた。それは、まさしく“新しい”映画のマジックと言っていい。

自宅兼用のコインランドリーと税務署のみで繰り広げられる極めてミニマムな舞台設定が、無秩序に広がる多元宇宙と、めくるめく精神世界を自由闊達に描き出していた。
近年“マルチバース”というキーワードが市民権を得ているが、藤子・F・不二雄の漫画で育ってきたものとして、この映画が描き出したそれは“パラレルワールド”という言葉のほうがしっくりくる。(F先生の短編漫画の傑作「パラレル同窓会」を読んでいると、本作の世界観と真理がもっと腑に落ちやすいだろう)

ともあれ、漫画よりもマンガ的な本作の表現方法はちょっと常軌を逸していて、決して万人受けする類いの映画ではないことは明らかだ。僕自身、そのフリースタイルぶりに半笑いを通り越して唖然としてしまった瞬間があることも否めない。
ただ、そのあまりに自由な振れ幅こそが、本作が表現するマルチバースもといパラレルワールドの本質だとも思える。

何もかもがうまくいかないストレスフルな生活を送る世界線もあれば、ふとしたきっかけでカンフー映画の世界的スターになるきらびやかな世界線もあり、一方では指がソーセージの世界で同性愛に思い悩むことも、子供が作った拙いボロ人形で終わる人生も、はたまた生物が存在しない世界の“石ころ”として日々を送る世界線もあり得るということ。
そして、その無限に分岐した世界線は、すべて繋がっていて、今この瞬間も、均衡(バランス)を保ち続けているということ。

「私」が今この人生を歩んでいるからこそ、同時に成されていないすべての可能性が存在し、そのすべては平行して流れ続けている。
ラストで主人公は、互いの気持ちをぶつけ腹を割った娘と別の道を歩むことを「選択」しかける。きっとその瞬間、それをそのまま選択した宇宙(バース)も生まれたのだろう。でも、この映画で映し出されている主人公はその選択を回避して、恥ずかしがる娘を抱きしめる。
それが「正解」ということではないし、その先が必ずしも「幸福」という話でもない。
ただそういう無数の選択の連続の上に、私たちのこの世界線は存在しているということ。そしてそれは唯一無二であるということ。

僕自身は、今年42歳になる。当然満足できることばかりではなく、年齢に応じた不安やストレスは尽きることはないけれど、相対的に見れば充分に“マシ”な世界線を生きているのだろうと思う。
決して裕福ではないけれど、家族がいて、好きな映画を見て、写真を撮って、お酒を飲む。そういうことをわりと自由にできるこの日々は、もはや代え難いとも思える。

ぽっかりと穴が空いたベーグルをそのまま食べるか、チーズを一枚はさむか、ハムをはさむか、ベーグルが見えなくなるくらいに何もかもを盛り込むか、もしくは食べきらずに途中で捨ててしまうか。
実際、それをどう食べるかは人それぞれだし、その人の自由だ。でも、そのベーグルが一つしか無いことが、変わることはない。
ならばやっぱり、たとえお腹いっぱいなることがなかったとしても、せめてやさしい気持ちで美味しく食べたいなと、至極普通のことを思うに至った。


分かっちゃいたけど、容易に語り尽くせるタイプの映画ではない。それこそパラレルワールドの数だけ、この映画に対する僕の感想も存在するのだろう。
1992年の「ポリス・ストーリー3」のミシェル・ヨー、1994年の「トゥルーライズ」のジェイミー・リー・カーティス、自分自身が小学生の頃に何度も見た両作で、主人公の世界的アクションスター以上の印象を残した二人の女優が、30年の年月を経てこのような形で共演(名演)したことにも、個人的に大きな感慨深さを覚えた。
鉄腕麗人さん [映画館(字幕)] 10点(2023-03-05 23:26:17)(良:1票)
6.IMAXでみてしまった。大迫力。もったいないような、ぜいたくなような。でも60歳であのアクションだぞ。すごいわー
HRM36さん [映画館(字幕)] 7点(2023-03-04 18:51:21)
5.《ネタバレ》 キー・ホイ・クアン目当てに観に行きました。
映画は面白かったし楽しめたけど、作品賞を争えるほどかというとそこまでではないような。
やはり多様性とか家族愛って部分が評価されてるんだろうか。
結局お尻ネタの部分が一番笑ってしまった。
おとばんさん [映画館(字幕)] 7点(2023-03-04 17:44:52)(笑:1票)
4.ストーリーはとっ散らかっていますが、最後は家族の絆が勝利する王道のハリウッド映画でした。
エヴリン演じるミシェル・ヨーは、アクションから演技までマルチにこなす女優として華々しい活躍ぶりで、アカデミー賞の作品賞はさておき彼女の主演女優賞は確実でしょう。
面白いし退屈もしなかったけど、私には正直あまり刺さらなかったです。
個人的にはエヴリンの旦那がインディージョーンズのあの子役というのが感慨深いが、私には彼がジャッキーチェンに見えて仕方なかったです。。。
ぴのづかさん [映画館(字幕)] 6点(2023-03-04 09:03:12)(良:1票)
3.《ネタバレ》 ※多分、二度三度と観た方が確実に好いという類のヤツだと思いますので、再見・再々見が前提のレビューとなります。情報量が多すぎて、私も到底初見で十分に把握できたという感覚は無いです。


勿論、ミシェル・ヨー演じる作中キャラとしてのエヴリンの(とゆーかその多元宇宙を貫く一つの「存在」としての彼女の)物語=ドラマもチャンと用意されては居ますし、ソレとて十二分に共感可能なクオリティでも在るのです。しかし私にとっては、も~ソコはどーでも好かったとゆーか、今作は個人的にはドラマでもアクションでもコメディでも(無論、カンフー映画でも)ナンでもありませんでした。今作とは、私にとっては唯々「マルチバースとは何か」という、端的に言うなら「世界観を語る」映画であり、より適切にはとある一つの「哲学」であったのですね。思い返せば確かに、昔から世界中に(何時でも何処でも)ソレっぽいコトを言ってる人って結構大勢居たよな…とも思いますし、劇中でも言及される様に近代の素粒子物理学なんてのも結局そーいうハナシでしょ?とも聞きますよね(実は、好くは知らんのですケド)。実際にこの世界って、宇宙って、本作で描かれる正にその感じに(意外に&ワリと&かなり)近いんじゃねーかな…と思いがけずも強烈に実感してしまった、とでも言いましょーか(=我々は単に、彼らの様に「バース・ジャンプ」がまだ出来ない…というダケのハナシであって)。

実のトコロ、昨今流行りの「所謂」マルチバースって正直ナメてたとゆーか、個人的にはアメコミ映画のご都合主義…位にしか思ってなかったのですよ(その意味では、モノの見事に足元を掬われてしまいましたよね)。取りも直さず、その「マルチバースとは何か」を2時間強の映像で語り尽す為にはナニを、ドレだけ放り込めばソレが「エブリシング・エブリウェア」を体現してくれるのか?という点での監督の「取捨選択」とゆーのは(ドコからドコまでも)実に「冴えてた」と思うのですし(大半の箇所でごく緻密で、でも且つは所ドコロは適切に「適当=カオス」であるコトも含めて)出来上がった作品だっても~アルティメットに創造的・独創的な優れた代物だったと思います。傑作かと。

また実のトコロ、どー見ても娯楽作…なテイで居るワリには全く全然そーいう映画じゃなかった(=相当に「人を選ぶ」作品だ)という点で、評価自体は比較的難しい方のヤツかもな…と思ったりもするのですが、一旦は(自分を信じて)この評価とさせて頂きます。シンプルに映画館で是非。

※重ねて、再見・再レビュー前提で
Yuki2Invyさん [映画館(字幕)] 9点(2023-03-04 00:17:38)
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【点数情報】

Review人数 42人
平均点数 5.60点
000.00%
124.76%
237.14%
337.14%
4716.67%
5614.29%
649.52%
7716.67%
8511.90%
937.14%
1024.76%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 4.25点 Review4人
2 ストーリー評価 5.00点 Review7人
3 鑑賞後の後味 5.85点 Review7人
4 音楽評価 6.75点 Review4人
5 感泣評価 5.80点 Review5人
chart

【アカデミー賞 情報】

2022年 95回
作品賞 受賞 
主演女優賞ミシェル・ヨー受賞 
助演男優賞キー・ホイ・クァン受賞 
助演女優賞ジェイミー・リー・カーティス受賞 
助演女優賞ステファニー・スー候補(ノミネート) 
監督賞ダニエル・シャイナート受賞 
監督賞ダニエル・クワン受賞 
脚本賞ダニエル・シャイナート受賞 
脚本賞ダニエル・クワン受賞 
オリジナル主題歌 候補(ノミネート)This Is A Life
作曲賞(ドラマ) 候補(ノミネート) 
衣装デザイン賞 候補(ノミネート) 
編集賞 受賞 

【ゴールデングローブ賞 情報】

2022年 80回
作品賞(ミュージカル・コメディ部門) 候補(ノミネート) 
主演女優賞(ミュージカル・コメディ部門)ミシェル・ヨー受賞 
助演女優賞ジェイミー・リー・カーティス候補(ノミネート) 
助演男優賞キー・ホイ・クァン受賞 
監督賞ダニエル・シャイナート候補(ノミネート) 
監督賞ダニエル・クワン候補(ノミネート) 
脚本賞ダニエル・クワン候補(ノミネート) 
脚本賞ダニエル・シャイナート候補(ノミネート) 

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