150.《ネタバレ》 このてのパニックものや有名な作品は見たことがないので、
何か機会がほしいと思っていた矢先、
ポセイドン・アドベンチャー がリメイクされると知りようやく見ることに。
宇宙戦争と同じ機会ですね~!
タイタニックが超有名で話が実話であるにもかかわらず、
全部見ていないままだったからどうなんだろうかと不安でしたが、
主演がジーン・ハックマンだからちょっと楽しみでした。
いや、こんなにいい映画とは思わなかったです。
感動して泣けました。
転覆しさかさまになった船の中だから全部さかさま。
この演出はすごいですし人間ドラマもよく描けている。
やはり宗教ネタは出てきますが、主人公が牧師で神を信じない派というのも面白い。
信じないのではなくてそこまでやらなければ神は助けてくれないというのは説得力ある。
もうひとりの牧師(と思うのですが)は、神を信じてそこで待つ。
特に最後のほうでは旧約聖書の(天地創造)アブラハムの言葉が・・
いくらいけにえをささげれば救われるのですか!?
ついてゆく人らはもう賭けをしているようなものなんですが、
ある意味ホラーより怖いです。
特に私は泳げないから水の恐怖はもちろんのこと、
閉所や高所のリアルな冒険シーンは自分もそこに参加しているようでした。
こういう人間ドラマがわかりやすく展開が読めない作品は楽しい。
自分ならこいつだろうなと思ってみていたら死んでしまうとか、
最後まで残るだろうと思い込んでいた人が死んじゃうし。
外の世界に出たときの開放感があと5分かけてほしかったなぁ・・
それをリメイクに期待しましょう。
登場人物で特に好きなのが、デブの元水泳選手。
そして泳げない女性を助ける優しい男性。
もちろんハックマン牧師が主人公ですが、
私はアーネスト・ボーグナイン刑事(J・ニコルソン似)が影の主役と思います。
引っ張ってゆく人、パニックになる人、口を挟む人・・いろんな人がありますが、
何か役にたてることを考えているのです。
最初からあきらめて大勢と沈むのを待つか、
危険でも自分が選んだほうに賭けてみるか。
何か気持ちのきっかけになる映画かもしれませんね。