★5.ローリング・ストーンズによる曲の創作とブラック・サバスによる革命の創造を並列させ提示する。いわゆる政治の時代に差し掛かった作品だが、ゴダールの立ち位置は決まって提示者である。毛沢東支持を表明していたミック・ジャガーのつくる音の高揚がブラック・サバスの暴力的差別撤廃運動(革命)に正義を与えてしまうといえばそうなのだが。本作では珍しく長回しを基調としているが、これは技術は主題によって決定されるべきという基本論理に乗ったまでのことで、これをもってゴダールらしからぬとは間違っても結論付けてはならない。さてどこまでいっても並列をたどるこの映画、音と映像と言語の主従的でない関係に似ているとも言える。以前ゴダールが「音や映像を用いずにどうして構造が語れるというのか」と、フーコーらを批判したことがあったが、これもまた構造についての思索の一環と捉えることができそうだ。ただ主題を捉え続け、またそれが映像・音・言語を通じて響いてきたかというと十分ではなかった。移動撮影やクレーンショットの見事なシークエンスは間違いなく存在するのだが、この映画は強度を保ってはいない。 【stroheim】さん [ビデオ(字幕)] 7点(2008-02-07 14:03:02) |
4.ゴダールなんてどうだっていいけど、ストーンズのレコーディングシーンは必見物です。ブライアンジョーンズほんとにあんな状態だったのかよ!まだまだギター弾けてたとおもうけどなぁ。 【ケジーナ】さん 5点(2003-12-16 16:57:56) |
3.ゴダールは好きなんだけど正直この映画の寸劇風の部分はさっぱりわかりません。しかしストーンズファンには重要なこの映画、昔はいわゆる「レアもの」で見るのに苦労しました。ひとり音楽性が違う方向に行ってたブライアン・ジョーンズがメンバーに完璧シカトされてるのが見ていて痛い。この後死んだかと思うと辛い。残酷な映画です。 【黒猫クロマティ】さん 6点(2003-12-12 19:04:19) |
2.この点数はすべて、伝説のメンバー、ブライアン・ジョーンズへ。 【こわだりのインテリア】さん [CS・衛星(字幕)] 5点(2003-12-07 01:36:43) |
1.【イマジン/ジョン・レノン】がジョンの生前の姿を撮影したドキュメンタリーだったのに対し、本作はR・ストーンズの【ベガーズ・バンケット】に収録されている【悪魔を憐れむ歌】のレコーディング風景を得延々と撮影したドキュメンタリー。ストーンズファンや音楽の好きな人は見ていて非常に貴重な映像ですが、そうでない人にとっては全く退屈この上ない映画でしょう。僕はストーンズファンなので普通に見れましたが、この映画は面白い面白くないの基準で計る映画ではないと思うので点数はあえて5点にしておきます。 |