48.まぁまぁの出来かな。登場人物の設定が実に奥深いし、それぞれの人物が絡み合っていく様子もそこそこの出来。しかし何か物足りない。8点出すには何かもの足りない。微妙に消化不良なのかな?山場がどこなのかはっきりしなかったからなのかな?こういった群像劇で必要とされるのは全ての登場人物の心情が同時にピークに達する独特の高揚感だと考える僕にはその辺が少し巧くいってなかったような気がします。とはいうものの、いつまでも続き、終わりの見えない人種問題という社会的な問題を色濃く切り取り、そして個人のレベルにまで引き寄せた脚本は、ポールハギス自身の等身大の目線のような気がして好感が持てた。さらに、最後に降る雪は、すべての人種の人々を優しく包み込み、やがてそこに存在する様々な問題を溶解して欲しいと言うハギスの祈りを感じた。そして涙を流してしまった。 【ジャザガダ~ン】さん [DVD(字幕)] 7点(2006-07-18 03:27:50) |
47.観ていて不快感の募る映画でした。良い作品なんでしょうけど、好きにはなれません。私はお金払ってまで不愉快な思いをしたくないです。良いお勉強にはなったので損したとは思いませんが・・・ 【HIDUKI】さん [DVD(字幕)] 6点(2006-07-16 23:51:13) |
46.ラストで雪じゃなくてカエルが降って来たら”マグノリア”だな。でもいい映画だった。見えないマントには泣けた。 【GO】さん [DVD(字幕)] 8点(2006-07-15 20:19:04) |
45.肌の色や生まれた環境によって大方の人生が決まってしまう。誰が正義の味方でもなく、誰が悪いのでもない。ただ混沌とした社会で揉まれ、ぶつかり、苦悩しながらも生きる人々。緻密な脚本と演出でそれぞれの登場人物が見事にスクリーンの向こうに生きていたと思います。ただ、群像劇とはいえ、人間関係のつながりや構成に作為を感じてしまったのと、視点があまりに俯瞰していて、映画全体を貫く背骨というか、パワーがちょっと弱かったように感じました。 【ロイ・ニアリー】さん [DVD(吹替)] 7点(2006-07-15 17:35:57) |
44.《ネタバレ》 テーマは人種差別、あるいは偏見と言うべきだろうか。 クラッシュの素晴らしいところは人間の本質と善悪を描いているにも関わらず、善人も悪人も出てこないところだ。黒人を見下し、職権乱用で黒人女性にセクハラをしたベテラン警官は、後に同じ女性を火の中から必死に救い出す。そのベテラン警官を軽蔑した新米の警官は、たまたま車に乗せた黒人男性を、偏見から危険と思い込み、はずみで射殺してしまう。車強盗で生計をたてる黒人男性は、違法入国をしようとしたアジア人を偶然手に入れ、高い金で売れることを知るが、憎まれ口をたたきながらも彼らを助ける。妻と現実との間で葛藤する黒人ディレクターは燃えさかる炎を背にし、それが唯一確かな気持ちであるように妻に「I love you」と伝える。そして再び車と人は衝突する。また同じことが繰り返される。 クラッシュは問いかける。人の本性はどこにあるのかと。答えは示さず、ただ問いかけている。作品賞にふさわしい最高にドラマティックな映画である。 【ばかぽん】さん [DVD(字幕)] 9点(2006-07-14 13:02:53) |
43.一作で満腹するくらいな面白さだったです。皆さんと同じくマントのエピソードが一番印象ありましたが、すべて大切なシーンですね♪♪もう一度観たいっ。 【こゆ】さん [映画館(字幕)] 9点(2006-06-20 23:06:31) |
42.ミリオンダラーに続き納得のオスカー。 たまたまフライトでみました。 あの修理屋のお父さんの娘の服をめくるシーン、 最近父親になったばかりなので、 ばかやろー!と泣きそうになりました。 【Skycrawler】さん [CS・衛星(字幕)] 9点(2006-06-06 11:14:11) |
41.《ネタバレ》 アメリカという名の多民族国家には、実に様々な人種や民族が暮らしています。物語の舞台となるロサンゼルスには、特に多くの人々が共存しています。しかし、共生ではないのです。白人、黒人、アジア系、アラブ系、スパニッシュ系、数えたらキリがない程です。そんな街で起こる、様々な差別と偏見の物語をつづった映画です。映画は絶望感に満ちあふれており、様々な悲劇を引き起こします。その理由が、外見の偏見だったり、人種間のトラブルだったり、身分の差だったりと、多種多様です。これらがアメリカでは、日常的に起きている事実を考えると、いかに映画が悲劇的な内容でも、目をそらすことは出来ません。私にとってあまり得意でないジャンルですが、深く印象に残る作品になりました。出演者にはそれぞれ役名がついていますが、字幕では殆ど出てきませんでした。実際の台詞でもあまり強調されていないようです。ストーリーも画面に出ている人物主体の進め方になっています。これは一個人に起こる特殊な出来事ではなく、いつ誰にでも起こり得る話として、印象づけたかったからではないでしょうか。 【shoukan】さん [映画館(字幕)] 9点(2006-06-05 21:27:46) (良:1票) |
40.これは差別をテーマにしたエンターテイメントだ。 映像や音楽は洗練されていて、緊迫したシーンも多く 楽しめる。それに、登場人物の複雑な心情も見事に描いている。 だが、面白さを優先したためにメッセージが薄れてしまったような部分 がこの映画には多い。 確かに、バラバラだった人物関係が後半からまとまって いくのだが、表面的なイベントで繋がっていくだけであって テーマとしては繋がっていない部分が多かったような気がする。 個人的には、ハッピーなシーンでイージーにまとめるのではなく、 もっときっちりとまとめて欲しかったかな。 【Ruby】さん [映画館(字幕)] 7点(2006-05-14 03:46:22) |
39.《ネタバレ》 映画のテーマそのものは真新しい物ではなかったけど、それぞれのエピソードが織り成す 精巧なストーリーは私好み。ああいう収束の仕方も新手ではないけど、たまらないって感じかな。この映画に関しては、時間を遡ると言っても一日前。登場人物が多くても、時間軸を変にいじっていないから、目の前にある問題にストレートにこちら側も向き合える感じがしましたし、その上、映画全体に蔓延する閉塞感は、日頃私が抱えてるものと似ていて、ぐいぐい引き込まれて行きました。 マット・ディロンが、若い相棒に向かって、「お前もあと2、3年すれば、分かる。」 と言った場面や、サンドラ・ブロックが、「どうしてだか分からないけど、腹立だしくて イライラするの。」と、電話で叫ぶ場面。この2つが私の印象深いシーンです。 どちらも、複雑なキャラを理解するに足る場面だと思うし、大部分の人が抱えているであろう苦悩やもどかしさも表現しているなぁと。人種問題やドラッグ、介護問題と色々提示されてはいるのだけど、私にとっては、沢山の人間が連鎖したり呼応したりする事に今1度振り返れと言われたような、そんな作品でした。 最後、病気の為になかなかおしっこが出ない父親と一緒に泣くマット・ディロンが、短かったけれども、良いシーンだと思いました。個人的には「マント」のくだりより泣けました・・・ 【プリシラ3103号】さん [映画館(字幕)] 7点(2006-05-09 00:06:15) |
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38.《ネタバレ》 「透明のマントを着てるから大丈夫よ!」と銃を向けられた父親に走っていくシーンが印象的だった。後味がいいような悪いような、なんとも言えない雰囲気の映画でした。 【civi】さん [映画館(字幕)] 6点(2006-05-02 22:17:53) |
37.「部分的に面白かったシーンはけっこうあるけど全体的に面白かったかといわれるとそうでもない」。いや、本当はこういう一括りにしたような言い方大嫌いなんですが、実際思ってしまったので仕様がない。なんか言葉にできない消化不良感が。致命的なのが僕ら日本人にとって人種問題ってものがイマイチ肌感覚で分かっていないってことでしょうか。この映画のそれは「差別」を通り越して「憎悪」なんですよね。創作物としてオーバーに描いているのか、生々しいリアルを描いているのか分からんのです。分からない以上は評価を下すべきではないと思うのですが、まあこれは一個人の「感想」ということで。 【bizen】さん [映画館(字幕)] 5点(2006-05-01 18:51:43) |
36.《ネタバレ》 銃声が鳴り響いた瞬間、手を胸に当てて“神様この少女を助けて下さい”と祈ってしまった。天使がくれた“透明なマント”があって本当に良かった。 【みんてん】さん [DVD(字幕)] 10点(2006-04-29 00:46:23) (良:1票) |
35.いいねー、登場人物全員が不機嫌そうで。これがアメリカの本性だ。 【mimi】さん [映画館(字幕)] 7点(2006-04-26 22:59:40) (良:1票) |
34.一人一人がそこまで大きくかかれない映画は普通内容が薄いとかで批判されるものだが何故この映画はたくさんの登場人物であるにもかかわらず人気があるのだろうか?一つ目もポイントには脚本でうまくかみあわせていること。これは絶対条件だろう。二つ目には一つ一つの話がいい意味でも、悪い意味でも重く書かれている。ひとは人の深刻で重い話を聞くほど気分的にたくさんその人を知った気になるので、きちんと一人一人描かれていると判断してしまうのだと思う。そして最後にこの話において人種差別やそれに関係なく誰もにある出来事であるということを伝えるにはひとりを描くだけでは十分でないということから多くの人の関係の中での話にする必要があった。それが本当にうまくかみ合ってるからこそここまでいい作品になったのだと思う。 【ランニングハイ】さん [映画館(字幕)] 8点(2006-04-25 20:55:48) |
33.脚本は、面白いか面白くないかは別としてたしかにうまいとは思う。ただ、脚本が完成されすぎているからだろうか、なんだかコンピューター同士の詰め将棋を見てるような感じの作品ととった。アメリカという移民の国ならではの、日常に様々なカタチで存在する人種に対する偏見を、まさに様々な人種による群像劇仕立てで見せてゆくのだが、あからさまな差別が描かれてもそれほどネガティブな印象は無い。身内への愛が同時に描かれていて、性善説がベースにあるからだ。透明マントのエピソードは同じ年頃の娘を持つ身ゆえに涙なしでは見られないのだが、それ以外に揺さぶられるようなシーンはなかった。監督は自らの脚本を完璧に映像化しているが、ただそれだけ。職業的に仕事をこなしただけという感じで、この作品には決定的ななにかが欠如している。でも透明マントにはやられたのでこの点数を。 【R&A】さん [映画館(字幕)] 5点(2006-04-18 18:34:32) (良:1票) |
32.《ネタバレ》 登場人物を見事にあやつる脚本。人間の頭の中で泥沼化した差別という怒り。応酬に染まり、なかなか抜け出せない。本当に宇宙人でも攻めてこなければ薄まりませんね。地味な演出で、袋小路に入った怒りの模様や、優しさを感じ始めるカタルシスを上手く描いております。妖精のマントのような感動的な演出を、もう一つ二つ欲しかった感じもあります。人を愛したいのにそこに差別が立ちはだかる。「アメリカンヒストリーX」の中の「問題はイデオロギーではない怒りだ」を思い出した。 【チューン】さん [映画館(字幕)] 7点(2006-04-17 21:06:07) |
31.人種問題等を扱い、テーマとして不快ものもあるのでしょうが、率直に脚本の妙に脱帽。群像劇というんでしょうか、いくつかのエピソードが少しずつからみながら、エンディングを迎えるスピ-ド感、リズム感にスクリーンに引き込まれました。最近、食傷気味だったハリウッド映画にまだまだこんな良質な作品があったとは。納得のアカデミー賞です。 【くらけん】さん [映画館(字幕)] 10点(2006-04-15 23:31:09) (良:1票) |
★30.《ネタバレ》 「人種差別」という事に対して、多面的な描き方をすることで、観る者に対して単純ではない考えを形成させる映画だ。 しかし、この映画で描かれた人種差別は大きく二つの要素からなるように思う。一つは、意識的に人種差別主義的な思想を持つ人間が行う「思想的な差別」。もう一つは、人間が経験的あるいは統計的思考によって、ある人種に特定の性質を結びつけることによるいわば「認識上の差別」である。 例えばマット・ディロン演じるライアン巡査は明らかに「思想的な差別」であるし、逆にそれが不満だったライアン・フィリップ演じるハンセン巡査が最終的に陥ったのは「認識上の差別」による反応行動であった。また、たいていの差別はその両者が絡み合ったものであるだろう。 この映画では、通常は「人種差別」概念と同一視されがちな「思想的な差別」の問題を扱うだけでなく、万人が陥りうる「認識上の差別」の問題性を効果的に浮き彫りにすることで、正義の側から人種差別を単に悪として片付けるだけでは済まされないことを観る者に痛感させたであろう。 結局、この映画のメッセージとして残るのは、人種差別への非難というよりは、人間の普遍性を意識させる方向へと向いているといえるだろう。悪を非難して正義を美化したところで、両者の隔絶は広がるばかりであって、むしろ悪と正義とを互いの方向へと近づけることによって、初めて理解へと向かっていくことを、説得力ある現実性の描写によって表現したといえる。 個人的には、アメリカのみならず、西洋社会が広くこの作品を受容することで、卑劣な黒人選手差別が問題化している欧州サッカー界の現状に光が射すことも強く願いたい。 【酒梅】さん [映画館(字幕)] 8点(2006-04-15 23:24:57) (良:1票) |
29.《ネタバレ》 面白かった。 メキシコ系の親子の 目に見えないネックレス。いつかパパになったら 自分もやってあげたい。 【STEVE-O】さん [DVD(字幕)] 10点(2006-04-14 21:53:52) |