1.《ネタバレ》 赤ん坊のころに捨てられ、孤児として育った主人公が、育ての親である孤児院のシスターの死をきっかけに、親探しのたびに出るストーリー。中国の壮大な自然を背景に主人公の行動を追ってゆくのだが、壮大な風景をキャンバスにして主人公の心の動きを描いた絵を見ているようで、なんともいえない"おもむき"がある。人々の優しさも、見ていて心が安らぐ。そして、真実が解明されたとき、すでに亡くなったいた母親の愛情が明らかになっていく展開は、とても感動的。中国映画の良さと、斬新なアイディアがマッチした素晴らしい映画である。DVDも未発売とのことで、鑑賞の機会が少ないのは残念。