6.《ネタバレ》 どういうシステムかよくわかりませんが、税金が払えずに銀行からの差し押さえに怯えるバーバーショップ。近所のコンビニに設置されたATM強盗。ふたつのストーリーが同時進行で進んでいきます。
とはいえ、この二つのストーリーがどちらも弱い。バーバーショップの店長兼この映画の主人公は、何をするわけでもなく、ただ現状を嘆き、イライラを周りにぶつけているだけ。ATM強盗のほうも、全然蓋を開けられなくて、悪戦苦闘する様子を延々と見せられるだけ。
ですので、メインのストーリーはとってつけたような内容で、どちらかというとバーバーショップに集まる人達の群像劇がメインのような作品です。似たようなやりとりばかり続くので、テンポとノリの割には少々退屈です。
ただ出てくる人達が、みな個性的で温かみのある人が多く、見ていて心癒される雰囲気ではあります。
最後の最後は棚ぼたでうまくいってしまうため、鑑賞後の後味は悪くありません。
ですが映画としては今一歩。面白さも爽快感も今ひとつといった印象です。
悪くはないんですけどね。
また、一人一人のキャラ設定は凄くよく、味のある人物が多かったように思います。特にバーバーショップの店員はみんな良かった。
インテリも気の強い女子もアフリカ出身の人も前科者も唯一の白人も、みんながみんな気さくで見ていて気持ちが良いです。
こーゆー職場だったら、働くのも楽しそうですよね。