2.《ネタバレ》 やっと登録されましたね。60年近く前に映画館で観てから久しぶりで衛星放送で観る機会がありました。当時は西部劇も上映が少なく、少年雑誌にもこの映画が紹介されていました。3人組の無法者(ローン、ジム、ワフー)が駅馬車強盗などで稼いでいたけれど、ひょんなことで畜産農家をめぐるトラブルに加勢することになり、叔父を殺されて孤児になった娘(ボブキャット・ラニー)につきまとわれて老人に養育に預けてからは、同業者に追われて金を預けていたリーダーとはぐれてしまう。それから2年が流れ、仕方なくジムとワフーは駅馬車強盗を企むがそれには屈強の護衛が同乗しており手が出ないうちに偶然にそれを狙うローンを見つける。彼が殺されることを恐れた二人はローンを捕らえることになり、それによってテキサス・レインジャーへの入隊を勧められる羽目に。ローンは脱獄しワフーからの情報で金目の輸送を襲うことでますます悪名を高くする。ジムはラニー達の苦情によるかつて農家を襲った悪徳の鑑定人キャリコを逮捕の命を受け、射殺・逮捕で賞賛されて正義感に目覚めるようになった。しかしローンとの友情と、今は農場主のレディに変身したラニーをめぐる関係は依然として続いており、強盗での反撃で負傷しラニーのところに逃げ込んだローンに手当てをしてやるのだった。ローンがレインジャーの給料を運ぶ駅馬車を襲ったとこから隊長はジムにローンの追跡を命ずるのであるが、ジムは友人との衝突を嫌ってそれを拒絶し、隊長はかつてジムがローンの仲間であったことを理由に彼を逮捕・投獄する。ワフーはジムを助けるとの口実でローンをおびき出そうとするが見破られて射殺される。獄中でワフーの事件を知ったジムは「ワフーのために」と隊長に願い出て出獄を許されローンを追う。ラニーの家でジムの追求を知ったローンは高飛びのために銀行に金を出しに行くが、察知したジムに先回りされて町中での対決となる。律儀にジムの取り分まで用意し、ラニーはジムに譲ることを決め、射撃には自信のあるローンだったが対決は意外な決着となる。ダンディなリーダーのローン、優男で真面目人間のジム、陽気で少し抜けたようなワフーの3人組の組み合わせとその友情や信頼、これに対するラニーの女心の微妙さなど意外と芸が細かい。制服もなく馬に乗れて銃が使えれば経歴を問わずに採用した時代の物語。