美しき諍い女のシネマレビュー、評価、クチコミ、感想です。

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美しき諍い女

[ウツクシキイサカイメ]
The Beautiful Troublemaker
(La Belle Noiseuse)
ビデオタイトル : 美しき諍い女/ディヴェルメント(131分再編集版ビデオ)
1991年スイス上映時間:237分
平均点:5.06 / 10(Review 33人) (点数分布表示)
ドラマ小説の映画化エロティック
新規登録(不明)【シネマレビュー管理人】さん
タイトル情報更新(2009-05-14)【マーク・ハント】さん
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監督ジャック・リヴェット
キャストミシェル・ピッコリ(男優)フレンホーフェル
エマニュエル・ベアール(女優)マリアンヌ
ジェーン・バーキン(女優)リズ
マリアンヌ・ドニクール(女優)ジュリアンヌ
原作オノレ・ド・バルザック「知られざる傑作」
脚本ジャック・リヴェット
撮影ウィリアム・ルブチャンスキー
配給コムストック・グループ(コムストック)
美術エマニュエル・ド・ショヴィニ
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12
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33.《ネタバレ》 GYAOの無料動画で視聴。映画についての神話みたいな自己言及的な映画。物語全体が比喩で出来ている。冒頭のシークエンスで、見る者と見られる者、撮る者と撮られる者の主客が逆転して、それを端から見物してる観客がいて、作品を商売にする錬金術師が現れる。ずっとセミの鳴き声が聞こえていて、ずっと陽光が射していて、まるで複数のカメラで中断せずに撮ってるのかと思うほど、およそカット割というものを感じさせることなく空間と演技が自然に流れていって、ただ字幕も見ずにボーッと眺めていたいくらい幸福な美しさがあります。
アトリエに入ってからは、ドラマとドキュメンタリーの境界をめぐる物語。絵画製作部分は完全なドキュメンタリーだけど、ある意味ではエマニュエル・ベアールの裸もドキュメンタリーだといえるし、画材の音などにもドキュメンタリーの要素があって、その境界を意図的に取り払おうとしてる。ただ、ドラマの合間合間に絵画制作ドキュメンタリーが差し挟まれることのぎこちなさはあって、ドキュメンタリーとの融合によってドラマの真実味が増すというよりも、かえってドラマ部分が白々しく見えてくる逆効果も感じる。絵画の作業に何の魅力も感じない観客にしてみれば、ただ無意味で退屈な時間が長いだけって感も拭えない。
終盤にもなると、だんだん見てるほうの感覚が麻痺してくるのか、ドラマとドキュメンタリーの違いを意識せずに見られるようになってくる。エマニュエル・ベアールの顔はとりたてて美人ではないけれど(どこかしら橋本環奈似)、お尻が大きくてふくよかなプロポーションはとても美しいと思いました。けれど、ほんとうに血の通った「美しき諍い女」の完成品は、壁に埋められてしまって誰も目にすることが出来ません。芸術の不可能性に対する警告。
個人的な好みで採点したら8点が限度だと思うけど、理解しきれてない部分はたくさんあるし、映画史的な重要性も加味して9点にしておきます。
まいかさん [インターネット(字幕)] 9点(2022-03-29 18:07:03)
32.文字通りの大茶番。「真実の芸術」というものの存在を四時間かけて偽証する。
作品内で「これが真の芸術ですよ」と説明さえすればその存在を証明したことになるのだろうか?
ジャック・リヴェットとカンヌ映画祭とが己の浅はかさを露呈した記念碑的映画である。
この程度の思考力の者にでも「芸術」は、形だけなら行えるという教訓として大きな価値を持つ。
つまり芸術というものがどれだけ「それらしい」ところで行われているかということの訴えとしては満点に近い。
この作品の主張が、「芸術を行うものが芸術に幻想を抱いていてはいけない」という身を挺した警告だったならば10点を付けている。
浅田荷葉さん [DVD(字幕)] 0点(2019-03-28 00:40:27)
31.《ネタバレ》 そりゃ、こんだけ長く裸体を垂れ流しされてますと確実に飽きも来ますって。
しかも色気を感じさせてくれる映像の質じゃないですし。
エマニュエル・ベアールが女優として終わった瞬間のように感じ 悲しくなってきました。
こんなものを4時間も我慢してる見終えるくらいなら 天使とデートをあと2回か3回見直していたほうが幸せ感じれたんじゃないかと思えるんです。思えるというか確実にそうなんですよね。だからもう二度と見ること無いですよね この作品 さようなら。

ただ、もちろん(頑張ってた→)エマニュエル・ベアール(←たぶん)が悪い訳ではないですし、

ただ悲しいかな エマニュエルの裸体にちっとも興奮すること無かった4時間なんですが、終盤、トイレの窓ガラスを越えて四つん這いで入ってきた少女の胸元スカスカで それでいて無防備で ふいにカメラの前で胸チラで まだ発育していない(←たぶん)(←というか見えてたので言える まだつぼみ)そのお胸が見えた僅か1秒のほうが全体的な4時間よりも確実に興奮してしまっていたんですよね。そんな僅か1秒の破壊力。
それに比べてこの4時間って一体ナンだったんだ?って思いが残ってしまえるんですよね。残念。
3737さん [CS・衛星(字幕)] 3点(2019-01-02 14:00:14)(良:1票)
30.《ネタバレ》 こんだけ引っ張っておいて、完成した絵は見せてくれないという結果。おまけに壁に埋め込んで封印してしまうというね。完成はしたものの満足が行く出来ではなかったのか? それとも部外者にはとても見せられないものを描いてしまったのか? 絵を描くということは戦いであり魂の叫びであるのだろう。そんな絵描きとしての生きざまをみる貴重な体験をさせてもらいました。何もないところから生み出す力はすごいもんだね、大変さがちょっとだけわかった気がシテイマスハイ
Kanameさん [CS・衛星(字幕)] 7点(2017-10-07 06:27:53)
29.《ネタバレ》 4時間は長すぎる。
しかも驚くほど地味なので、さらに長く感じる。
いくらベアールが魅惑的で、美しい肢体を晒してがんばったとしても、とてもじゃないけど最後まで持たない。
画家とモデルのリアルな間や空気感を出したかったのだろうが、この半分にまとめていいくらい。
絵画や芸術に関心が高いなら面白く見れるかもしれないが、エイターテイメント性に乏しいのできつい。

芸術家的というか哲学的というか、画家の思考回路や感受しているものがさっぱり理解できない。
フランス映画で時に遭遇する、自分の理解力を超えた難解すぎてお手上げの世界。
集中力も切れて、なんとか理解しようとする気も失せる。
絵のモデルをすることが、この映画を最後まで見ることと同じくらい大変なことはわかった。
飛鳥さん [DVD(字幕)] 2点(2015-03-28 00:13:25)(良:1票)
28.《ネタバレ》 音楽なしで、画家の走らせるペンや絵筆の音が心地よく、無駄と思える冗長な時間の流れも、観終わるとどっしりとした質量で心に残る。物語の細部まで語らず、さまざまなドラマを匂わせるセリフ回し、隠ぺいする完成作品、いたるところに深い余韻を感じる映画だった。家猫のようにだらんとした姿勢をとったり、山猫のように機敏に動いたりと、エマニエルの緩急のメリハリが効いた諸動作が魅力的だったし、貴金属もつけず、櫛の入らないばさっとした長い髪姿のナチュラルさも素晴らしかった。ただ、視聴の途中から苦痛に感じてきたのは、画家のデッサン。プロの画家の手によるものらしいが、私には彼の線が硬く見えて惹きつけられなかった。あんなにもなめらかな女性の腕が、なぜ棒切れのような平行線で描かれなければならないのか。線の太さの強弱もあまりないし、黒い染みの入れ方も効果的には見えず、観ていて次第に飽きてきた。・・・それと、フランス人は、こんなにぶっきらぼうな物言いや態度をふだんからとるのだろうかと勘繰りたくなることもしばしば。セリフのやりとりには、心がやすりで擦られるような気がした。しかし、そうした語調や態度も、この作品のスパイス風な魅力でもあるのだろう。
tonyさん [インターネット(字幕)] 7点(2014-09-25 01:30:37)
27.いやあーさすがに長い。ベアールのヌードも見飽きちゃった。私は女だし。解ったことといえば絵描きはSでモデルはM、という構図が上手くゆくのだな、ということとフランスって雰囲気のあるロケーションがふんだんにあるんだなあと感心したことくらい。画家の屋敷の庭は広大で美しく、小高い丘にある石造りのアトリエも本宅もその佇まいの威厳のあること、圧倒される。石壁だから冬は寒そうだなあとかいらんことまで想像したりして、絵の進行具合にあまり集中していない自分に気づく。バーキンがエプロンのひもを結ばないのは彼女のファッションポリシーなのかな、とほらまた気が散る。かくも本筋以外のところに目が行きっぱなしの本作だったけど、それだけ画が美しいから、ということにしておこう。
tottokoさん [CS・衛星(字幕)] 5点(2013-11-17 00:07:47)(良:1票)
26.退屈でつまらなかった。ベアールのヌードだけはよかったけど。
さん [DVD(字幕)] 2点(2010-06-13 20:03:26)
25.私にはまだ早かったようです。ずーっと同じような場面で、正直退屈でした。
lalalaさん [DVD(字幕)] 2点(2009-12-25 16:37:12)
24.《ネタバレ》 スランプに落ち入っていた芸術家が生涯の大作を完成させるまでの過程を、カメラが観察し続けていく。それはさながら、氷結していた河がゆっくりと解け出して再び怒涛の流れを起こすまでを、ずっと見守っているような興奮に似たものがある。動きそのものよりも、作動するときの時間のうねりにこそ感動があるらしいのだ。冒頭で画家が落ち入っているスランプは、それなりに安定した生活でもある。芸術家としての焦りさえなければ、安定した夫婦の関係と重なっていて、普通の夫婦ならこれが理想の生活なのである。しかしその穏やかさからは芸術が生まれてこない。そこで若い娘マリアンヌがモデルとして入り込んでくる。安定していたこの家の空気が、創作のほうへ傾き出す。妻としては夫の仕事の再開を喜ばなければならない。しかし、自分を通して完成されなかった絵が、若い娘の裸を通して完成されていくのを、アトリエの外で待っていなければならないとき、妻のほうでも、夫の創作に並行した心理のドラマが動き出す。そっとアトリエを覗いて見ると、以前描きかけだった自分の顔がマリアンヌのお尻の絵に塗り潰されてたりして。この二人に加え、さらにマリアンヌの時間もある。画家との間に生まれてくる緊張のドラマだ。最初はデッサン、ポーズもただ椅子に座っているもの。それから普通のヌード。背中。だんだんと外界の田園風景と隔絶した造形の奥へ、芸術の創造という魔の領域へ入り込んでいく。最初は丁寧に口で指示していたポーズも、ついには画家みずからの手でぐいぐいとマリアンヌをねじ曲げていくようになる。格闘と言ってもいい。人形のように解体されていくことへの抵抗と、心のどこかで感じている妻への勝利感が、マリアンヌのドラマを動かし出す。この三つの流れが絵の完成へ向けて合流し大河となっていくところ、安定の対極にある充実、芸術の完成という死の瞬間に向けられた沸騰、それをこの映画は描き尽くした。そのとき出来上がった絵などは、映画にとってもうどうでもいいのである。
なんのかんのさん [映画館(字幕)] 8点(2009-09-15 12:14:31)(良:2票)
23.4時間近い大作で、ほとんどが二人だけの男と女の画家とモデルの葛藤の様子が淡々と描かれている。画家という仕事とモデルという仕事、両方の立場からそれぞれの苦悩のようなものが描かれている気がする。ただ4時間近くこの二人きりですので、ドラマとしての盛り上がりに少々欠ける気がしてそういう意味で物足りなさも残るが、つまらなくはない。ただ見るには覚悟が必要かもしれない。間違ってもハリウッド映画的な面白さなどは絶対に期待してはならない。そういう人は見ない方が良い。
青観さん [DVD(字幕)] 6点(2009-05-30 17:34:34)
22.4時間作品って、観終えるの相当なエネルギーを要する。
だけど、観終えた時、その4時間が有意義と感じたり、4時間を要した必然性を感じたり、4時間頑張ったからこそ感動できるラストがあったり、そういったことがあれば全然構わない。
だけど、本作にはそういったことを感じ得なかった。
特に、散々緊迫したシーンを見せておきながら、出来上がった作品を見せない。
本作を最後まで観た人なら誰しもが見たいであろう完成品を見せないのだ。
これは鬱憤やるかたない。
これは、4時間もこの映画に付き合ってくれた観客に対する裏切り行為だ。

その他、女優に魅力を感じないのもマイナスポイントか。
そして、極めてアートな題材を扱いながら、映像面において何ら突出したものが感じられなかったのも不満が残った。
にじばぶさん [CS・衛星(字幕)] 6点(2009-02-16 01:25:53)
21.《ネタバレ》 流れとしては画家とモデルの緊迫したやりとりになるんでしょうけど、とにかく長いので観る方の緊迫感が薄れてしまいます。絵を描いているシーンが延々と続きますし、そのとき紙やキャンバスをこする独特な引っ掻く音がユニークだけどあんまり気持ちは良くないです。また、本格的に絵を描くシーンは手とキャンパスだけなので、吹替(?)なのはみえみえです。リアリティを出すのならミシェル・ピコリさんに絵のお勉強もしてもらわないと。そして最後まで問題の絵は晒されません。実はその絵がこの作品で最も重要になるのですが、それは観客には見せない。そのような作品が実際に出来るわけでもなく晒せないのはそれでいいんですけど、その絵がどのような絵かを役者さんの演技でわかるように演出しないといけないのですが、ちょっとこの演技だけでは不足な気がします。ある緊迫した空気を楽しむには良い作品かもしれませんが、あまりに長すぎるのでだれてしまいました。
ひよりんさん [DVD(字幕)] 6点(2008-11-23 19:25:41)
20.ジェーン・バーキンは相変わらずぶさいくですね。
どんな絵が出来上がったのか気になるところですが、
いくらなんでもあの偽物はないでしょう。
つまらなかった、とは言いませんが、
2度見る映画ではなかった。
しかし、ここまで音楽なしなら、いっそエンドクレジットも無音でいけばいいのに。
Skycrawlerさん [DVD(字幕)] 4点(2007-06-24 20:50:45)
19.《ネタバレ》 まず浮かんでくる当然の感想として、やたら長いと音楽が一切流れないというものがありますがそこはあえて無視します。
あまり撮影技法だとか、映画の理論、そして芸術云々の難しいことは僕は判らないのですが、場面の一つ一つがとても絵画的であり、また、まるで小説を読んでいるような感じを受けました。
音楽が流れない、というのが一役買っているのだと思いますが、たとえば庭園で語らう時などは木々のざわめきや小鳥のさえずりとうの自然の音がとても特徴的で、アトリエにて絵を描く場面に至っては、神の擦れる音や描くときの筆の音等がとても特徴的で、ここで繰り広げられている心理面での闘いだとかは、観る人が自由に連想してください、といった印象を受けました。
内容はたぶん、画家の哲学と自己開示とかそういうことを云ってるんでしょうし、ほとんど会話と絵を描く場面で構成されているので、かったるいといっちゃかったるいんですが、久しぶりに「なんかすごいもん見たぞ!?」と思わせてくれる作品でした。
クリムゾン・キングさん [DVD(字幕)] 8点(2007-04-02 05:42:54)
18.真の芸術とはすべて言語的であるし、言語性を帯びない作品はどれほどの技法や才や色彩が詰められていても駄作である。絵画の場合、画家と被写体の関係性や交錯する想い、性格だとか情念が投影されたものが傑作であり、真の画家が満足できる唯一の到達点であろう。精神や魂という高次元を具象的に表現する方法を人類は知らない。言語や言語性を帯びた表現によって抽象的に提示するのみである。さてこの映画、アトリエの薄暗さとドアの外の眩い光であるとか、その密室性も忘れ難いが、真に特筆すべきは、ゴダールのような、あるいはフラーのような教示的姿勢であろう。リヴェットは真の芸術家とは何か、あるいは芸術の見方を提示してくれているのであり、観客論を含めた広義での芸術論を教示するためだけにこの映画を我々に捧げてくれたというこの事実である。
stroheimさん [ビデオ(字幕)] 6点(2006-12-29 02:27:09)
17.私が観たのはCSで放送された修正版です。
ベアールさんが動くたびに、ぼかしがうろうろしてとても観づらかったです。
かえって無修正のほうが自然でいやらしくないのに・・と思いました。

ベアールさんの豊満な美しさに圧倒され、ピコリさんの画家としての苦悩が伝わってきました。

4時間は確かに長かったですが、創作時の緊張感がなぜか心地よい。
不思議な魅力に包まれた作品。

ちなみに(いさかいめ)と最初は読めずに辞書を引きました(汗)
漢字も覚えられて得したとしておきましょう。
たんぽぽさん [CS・衛星(字幕)] 5点(2006-12-19 22:29:24)
16.優れた芸術作品が生まれる過程が実際にこの映画のような流れだとは思わない。リアリティを感じない。  まず、画家の人物造型に胡散臭さを感じてしまった。例えば「銀河が始まる前の混沌、それを君に見たいんだ!」という言葉には失笑してしまう。芝居がかったことを言い、大げさに苦悩するのだが、こんなことを言うのは理屈ばかり先行する三文画家だと思う。コメディ作品の画家を風刺する場面ならこんな台詞があってもよいが、大真面目に才能ある画家を描きたかったのだとしたら、類型的で安直なイメージだという他ない。  そして予想通り、四時間かけたあげく完成した作品は見せてくれない。あれほど期待を煽ってしまえば、本当に絵画史に残るような傑作を見せないと観客は納得してくれないだろうから当然だ。マンガの中に登場する「素晴らしい絵画」がしょぼくて読者に嘲笑されるのと同じで、仕方のない流れである。だが仕方ないとわかっていても、やはりこの映画は絵空ごとだったと白けずにはいられなかった。私は絵が好きで、よく美術館にも行くが、この映画に出てきたような被写体の内面を露にして、モデルを苦悩させるような絵が実在するとはどうしても思えないのだ。絵が登場しなかったことについて何かしら深い意味を読み取ることもできるのだろうが、ただ単にそんな絵を見せる自体が不可能だったのだと思う。  もしも創造の過程を描きたいのなら、実際の画家に密着してドキュメンタリーを撮ればいい。沈黙の中に絵筆の滑る音だけが響く場面は確かに心地よかった。でもこれは安っぽい嘘っぱちだ。いくら映像や演出でリアリティを求めたとしても、現実には遠く及ばない。
no oneさん [DVD(字幕)] 6点(2005-12-15 15:53:20)
15.舞台がパリではなく、陰謀も無いせいか、これまでのリヴェットの映画とは作風が違う(長尺という部分はリヴェットらしい)ように感じる。それがダメというわけではなく、コレはコレで良かったのですが、初見時はちょっと戸惑いました。 ひたすらに絵を描く風景が描かれる中で、音楽を消し去り、絵を描く音だけを響かせて、画家とモデルの間に生まれる緊張感、そして画家とモデルの間に築かれる関係の微妙な変化を際立たせる。とくに何度も見たいとは思わない作品なのですが(長いし..)、なぜか既に4回見ている。何度見ても絵を描く風景の独特な緊張感には引きつけられます。画家は容姿ではなく内面を描く。内面を見られることは裸を見られることよりも辛いことなのかもしれません。無意識的に目を背けていたものが人間の奥底に潜み、それが暴かれたら..。そしてそれを暴くことが芸術だとしたら、芸術とはなんて残酷なのだろうと思わずにはいられない。完成した絵が画商の手に渡らなかった結末に、映画が芸術であるための何がしかのメッセージととるのは考えすぎでしょうか?リヴェットってそういうことしそうなんですけど。
R&Aさん [ビデオ(字幕)] 7点(2005-05-11 15:19:40)(良:1票)
14.映画館で休憩があった映画はこれが初めてだった。
長くて辛かったのを覚えてるけど、テレビでのんびり観たら面白かった。(映画館)
zero828さん 7点(2004-02-24 20:01:00)
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【点数情報】

Review人数 33人
平均点数 5.06点
013.03%
100.00%
2412.12%
3412.12%
4412.12%
5515.15%
6618.18%
7412.12%
839.09%
926.06%
1000.00%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 0.50点 Review2人
2 ストーリー評価 2.50点 Review2人
3 鑑賞後の後味 3.00点 Review2人
4 音楽評価 5.00点 Review2人
5 感泣評価 0.50点 Review2人
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