35.やっぱり病気モノは、見ていて辛い。救いがないし、ラストも予想できるし、場合によっては“明日は我が身”だから。「これが現実なんだ」と言われればそれまでですが、誰もがいつかは経験するであろう日常的な“悲劇”を、なぜわざわざ映画で確認しなければならないのか。話題の作品だし、渡辺謙だし、テレビだから話のタネに見ましたが、映画館orレンタルビデオの段階ではけっして見なかったと思います。作品としてはボチボチおもしろかったけどね。 【眉山】さん [地上波(邦画)] 5点(2007-08-12 19:16:53) |
34.原作も読んでいます。原作も相当に傑作ですが、この映画版も原作の面白みを損なうことなく忠実にそのエッセンスを伝えつつ、堤演出のユニークな部分もやりすぎることなくきっちりと見せてくれて、映像としての楽しみもあります。役者さんの演技も素晴らしいもので、まあいわば、物語、テーマ、役者、演出、全てが高評価です。渡辺謙と大滝秀治のくだりは、誰にも訪れうる悲劇を前にしてでさえ生きていることの素晴らしさを映像として伝えてくれる素晴らしいシーンだと思います。 【Sean】さん [映画館(邦画)] 8点(2007-08-10 11:00:48) |
33.《ネタバレ》 娘とのかかわりが希薄のまま終わってしまったのは残念だが、高評価。渡辺謙は今、日本映画界の第一人者であることを存分にみせてもらった。 【あるまーぬ】さん [地上波(邦画)] 9点(2007-08-01 04:07:22) |
32.もっと心に迫ってくる映画を期待していたが、肩すかしをくらった感じ。最大の原因は樋口可南子。外であれだけの仕事をしながら、病気のダンナがその日一日何をすればいいかをすべて段取りして、詳細なメモを残したら、忙しくてフラフラでしょう。それなのに樋口可南子はいつもオシャレで楽しそうで、むしろダンナが病気になる前より輝いて見えるくらいだ。奥さんがどんなに大変かの描写がほとんどないので、渡辺謙の悲壮な様子と全然かみあわない。 【チョコレクター】さん [地上波(邦画)] 5点(2007-07-18 21:38:44) |
31.《ネタバレ》 観た直後の感想はラストが惜しい。もう少しリアルな落としどころがあったのではと思いつつも、本当のリアルには納得のいく結末など無いのだと考え直しました。アルツハイマーに限らず不治の病に陥った場合、不安と苦しみに揺れながら生きていくものでしょうし、家族の愛に感謝。 【camel】さん [地上波(邦画)] 6点(2007-07-16 10:22:20) |
30.《ネタバレ》 前半は医者に逆上したり、病気なのに仕事も辞めないで客や部下に迷惑をかけたり、かなりワガママな主人公に呆れ、娘の結婚式までサラリーマンでいたいという小市民的な側面にイタイなあと感じた。(大概リストラされる時と娘の結婚って重なるケースが多いんだけど。)後半はまあ普通の病気系映画で心に感ずるところはあったけど。一方、奥さんの方は出来すぎでこんな人が妻だったらいいだろうなあという妄想に浸れる点ではいい感じ。一緒に見ていた妻は涙を流しながら鑑賞していたが、「俺が病気になった時、この奥さんみたいにできる?」って聞いたら、返事が無かったよ・・・ |
29.うーん、今までも認知症についての映画はいろいろありましたが、単に認知症患者を外から見た描き方が多かったと思います。(私の知識不足かもしれませんが) そういった点では「いろいろな事を忘れていく自分を自覚」しながら生活をするという事に焦点を当てた所は、なかなか斬新で現実的だったと思います。 原作は読んでませんが最後をあんなふうに締めくくったことについてですが、この先続く彼の人生と対比してあのくらいの余韻を持たせた方が重くなりすぎず、見終わった後に否定的な考えを持ち過ぎなくてよいと思います。 映画というメディアを使って、認知症について興味を持つ人が増えるだけでも本作の意味は大きいと思います。 【ぷー太。】さん [DVD(邦画)] 6点(2007-07-14 02:34:13) |
28.《ネタバレ》 演出として目新しい部分は特にないながらも、それなりに堅実にまとまっていると思っていたのです。終盤の入り口くらいまでは。しかし、肝心のクライマックスの部分・・・何でそこでファンタジーに逃げる?現実の生活に立脚したアルツとの関わりの表現に挑戦したからこそ意味があったのではないの?あんな解決をされては、美しい静寂で大いに期待させたオープニングにもつながってきません。むしろ、退職した後に突然会社に行こうとする、ああいった場面とか、あと、妻に対する認識すら失った後の両者の生活上のやりとりとか、そういったところを見たいのです。 【Olias】さん [CS・衛星(邦画)] 5点(2007-07-10 00:53:47) |
27.《ネタバレ》 おのれ堤幸彦め、、、顔に似合わずこんなにいい映画を作りおって、、、(笑)。いやぁ、本当に素直にいい映画だったと思います。こういう良作を見ると、改めて映画の持つ有意義性というものを感じます。人を共感させてナンボ、たくさんの人を共感させて、よりよい社会規範を作っていく。渡辺謙も樋口可南子も、凄くよかったと思うし、特に大滝秀治は本当にいい味出してた。さすがは大御所ですね。こういう、誰にでも降り掛かってくるお話というのは、とても考えさせられる。ラストは本当に印象深い。萩原朔太郎の名言から。「幸福人とは、過去の自分の生涯から満足だけを記憶している人々であり、不幸人とは、それの反対を記憶している人々である」佐伯雅行は、まぎれもなく幸福であったであろうことは、最後の湯のみが教えてくれています。 【あろえりーな】さん [地上波(邦画)] 8点(2007-07-02 02:10:47) |
26.病気の映画の場合は病気によって何を失い そして何を得たのか?という部分が大きなテーマであるのですが残念ながらそこをうまく伝え切れていないと思います。 病気を題材にすれば泣かすことは簡単なのですから、ただのお涙ちょうだい善人映画で終わってほしくなかった・・・妻もできすぎていて葛藤の描写も薄く結果として心には何も残らない。及第点を取りやすいテーマなので辛口です。 【東京ロッキー】さん [地上波(邦画)] 5点(2007-07-02 01:30:33) |
|
25.《ネタバレ》 期待していなかったんですが意外に良いのではと思っていたらファンタジーっぽく逃げたのが大変気に入りませんでした。 原作読んでないですが病気を通して改めて周囲の人々のささえを意識するあたりは大変良かったんですが、どうも病気からも結果逃げているように自分は感じます。 で。一体これをかわいそうと観るための映画なんだろうか?と考えるとそうじゃないはず。人間誰しも人生と格闘しなければならない事は同じで、この主人公や家族がどう立ち向かうのかが観たい、知りたい、という欲望に駆られます。 僕もドキュメンタリーっぽい方がいいなと感じます。しかし、俳優陣はよかった。 【森のpoohさん】さん [地上波(邦画)] 5点(2007-07-02 00:24:01) |
24.《ネタバレ》 最後の仙人?との奇跡は良かった~そして最後のシーンは一緒にマジ泣きしました。キツ過ぎる。。。主役二人の演技が凄すぎて、どっちの視点からでも感情移入出来てよく出来てます。けど、素人目に見ても実際はこんなもんじゃないんだろうな。。ってのを考えると何点つけていいか分からない。実際を知らない人の点数としてコレです 【マキーナ】さん [DVD(邦画)] 7点(2007-07-01 23:33:41) |
23.《ネタバレ》 実際の認知症という病気は本人もさることながら、周りの介護する方もボロボロになるそうです。この作品はそこまで悲惨な状況は描かれていませんが、なかなかリアルに描かれているのではないでしょうか。現代医学では治しようが無い病気、死より恐ろしい病気、病気のせいだと判っていてもその患者に対し憎しみを抱くことが有るなんて、自分が発病したら、大切な人に苦しんで欲しくない、なんにも判らなくなる前に殺して欲しいと思うかもしれない。 【みんてん】さん [DVD(字幕)] 8点(2007-01-21 14:44:08) |
★22.《ネタバレ》 妻との関わりだけに焦点を絞ったのだろうが、いつ娘に病名を話したのかもうやむやだったり、娘との関わりがかなり希薄。それでいて娘の子供のころ父親らしい対応がしてやれなかったという悔恨は描かれる。ならばやはり病気を通して娘と心を通わせる姿も描くべきではないだろうか。全体に綺麗に惚けすぎているのはやむなしとしても、告知に際して医者への逆切れ、医者の身内に同じ病気の者がいるという、またしてもなパターンはさすがに食傷気味。その他にもとても気になる点がいくつかあり、脚本が主演の二人の好演に見合うようなものではなかったことが残念だ。 【MARK25】さん [DVD(邦画)] 4点(2007-01-20 17:46:27) |
21.《ネタバレ》 渡辺謙さんと樋口可南子さんの芝居が素晴らしかった。映画を見ながら自分が同じ病気になったらどうしようと考えていました。妻や子供の顔さえも判らなくなくなり、周りに迷惑をかけても生きている意味があるのだろうかと。重いテーマですが良い映画だったと思います。 【ポテト】さん [DVD(邦画)] 7点(2007-01-04 17:12:46) |
20.《ネタバレ》 予備知識なしで見ましたが、プロデュースも兼ねた渡辺謙の真剣さが伝わる力作だったと思います。何人かの方が指摘されているように、実際の病気や介護にたずさわった方から見れば、綺麗ごと過ぎるのかも知れません。私が思うに、この作品はアルツハイマー病のことをよく知らない人と、実際に病気にかかって苦しんでいる人やそれを支えている人たちの間に、位置しているのではないでしょうか。病気のことを知ってもらい、少しでも苦しんでいる人たちの助けになって欲しい、そんなメッセージが込められていると思います。 渡辺謙や製作者たちは、「映画」というやり方で、そのメッセージをなるべく多くの人に伝えるために、内容をある程度ソフトに(美化)し、またドラマティックな演出にしたのではないでしょうか。現実をそのままフィルムに収めて、ドキュメンタリー映画として上映しても、興味を持っている人たちしか見に来ない、というのが現状だと思いますから。本作は、この病気について興味を持ってない人たちに関心を持ってもらう、という役割の一端を充分担ったと思います。 映画の内容としては、やはり渡辺謙の熱演が見所だと思います。それに呼応するかのような樋口可南子の演技も力を感じるものであり、見事に夫婦として劇中に存在していたと思います。渡辺謙が奥さんに「毎日、迷惑掛けてごめん」と泣き叫ぶシーンが印象的で、心に残りました。病気になった人の苦しみを、自分なりに感じられたシーンです。 近年流行の、安直な製作姿勢で作られた「病気+恋愛+感動」ものの映画やテレビドラマの、稚拙さを浮き彫りにしたといえる一作ではないでしょうか。 【塚原新】さん [DVD(邦画)] 9点(2006-12-31 22:56:53) |
19.《ネタバレ》 観始めるまで堤監督と知らず。こういう映画も撮れる監督なんだなぁと感心しきり。 これは夫の側と妻の側の視線がとても上手く撮れてたと感じました。食卓で泣き崩れる夫を背中から抱きしめて励ます妻。でも、妻だって同じくらい辛い。庭先に出て同じように泣き崩れる妻。また、退職の日、粟ちゃんと抱き合う場面。今まで一線で仕事をしてきた男の最後が辛すぎて、滂沱の涙でした。生きてりゃいいんだ。の台詞に救われたのか救われなかったのか複雑だけど。あと、憲武は佐伯が崩れるきっかけを上手く演じてたように思いました。佳作。 【静葵】さん [DVD(字幕)] 9点(2006-12-17 15:44:15) |
18.若年性アルツハイマーという重たいテーマと「トリック」の堤幸彦監督の組み合わせに正直不安がありましたが、全くの杞憂で、感動する作品に仕上がっています。 まず主演の渡辺謙ですが、自身の過去の病気での経験も生きているのでしょうが、まさに迫真の演技で圧倒されました。またそれを支える妻を演じた樋口可南子の凛とした演技も素晴らしいです。その他の脇役の方々も見事な演技だったと思います。 【ジム】さん [DVD(字幕)] 8点(2006-12-11 09:01:53) |
17.《ネタバレ》 エグゼクティブプロデューサーを渡辺謙さんがしておられる事から、この作品にかける渡辺謙さんの想いはかなり強かったと思われます。テーマとして感じられるのは、やはり“愛”でしょう。しかもそれはそんじょそこらの“愛”ではなく、もう言葉では言い表せないくらい強い愛情です。深く広く、そして硬い愛です。アルツハイマーになる夫を支える妻。それはもう大変などという言葉では表しきれません。この作品はそのことから考えると妻を演じる樋口可南子さんが真の主人公だったと思います。夫の記憶が失われていく苦しみも確かに悲しく辛い物だと思います。でもそれ以上にその夫を見捨てず、何年も傍らに寄り添い続けられるその強い愛情に感動しました。時には嫌になり、時には逃げ出そうとも考えるその苦難、そこで大概の人間ならそうしてしまうでしょう。でも、それから目をそらさず、むしろさらに強く暖かい視線で夫を見つめるその妻の心の強さに涙しました。全てを忘れようとしているのに、手から離さないそのコップには妻の名前が刻まれている、そこにもまた互いの深い信頼と強い愛情を感じました。たった一つのアイテムで全てを集約してしまうその演出も素晴らしかったです。 【ボビー】さん [DVD(邦画)] 9点(2006-12-09 18:33:37) (良:1票) |
16.最近のアルツブームは何なんでしょう?しっかり描くならドキュメンタリー見たほうがいいし、映画で真の介護はエグすぎて無理ってこと?白血病やC肝抱えた謙さんがやるという部分に頼ってしまってないかい? 【亜流派 十五郎】さん [DVD(字幕)] 3点(2006-12-01 00:50:30) |