2.《ネタバレ》 信頼して預けた保育園での集団幼児虐待疑惑、疑心暗鬼な親たちと圧倒的な非難にさらされる経営者一家、名乗りを上げる弁護士、子供を守るために惜しみない専門家、その助けを得て「事実」を証言するこどもたち。傍観者も含めて、自分自身がどの立場にもなりうると感じた本当に怖い話。もっとも強烈に感じたのは、プロはプロとしての情熱や自意識だけでは不十分で、裏打ちされた本物の技量がなくてはならない、ということ。
失われた時間の長さとともに、これが「実話」をベースにしているというのがやりきれない。そしてもしかしたら、今も自分自身が進行形でTVなど「ワイドショー」的に参加してしまっているかもしれないことが恐ろしい。