19.これは素晴らしい映画だよ。ズウィック監督はハリウッドの商業的制約の中で、真実を描くことを完全に貫いたと感じた。キスシーンすら無いこの映画のロマンス部分ですら余計だと感じるなら、ドキュメンタリーを観ればいいだけのこと。これは映画なんだし、これほどの社会派映画は最近観たことがない。我々平和にどっぷり浸かった日本人は、このすさまじいまでの西アフリカの現実を目の当たりにし、どう反応すべきなんだろう?映画のラストで語られる「キンバリー・プロセス」以降、紛争ダイヤが世界市場に占める割合は0.1%まで下がったとダイヤモンド業界は主張するが、抜け道はいくらでもあり、例え0.1%だとしてもそれが貧困にあえぐアフリカの庶民を殺し合いに向かわせるには十分な量だと認識しなくてはならない。はたして自分の虚栄心を満たすために、あえてそのような危険を冒してダイヤを買うべきだろうか?化学的には本物と全く変わらない人造ダイヤを嫌うのはデビアス社(ヴァン・デ・カープのモデルだろう)の宣伝にのせられてるだけじゃないのか?先進国の消費者は結論はどうあれ、一度真剣に考えてみるべきだ。観客にこれほど問題意識を植え付けられたのだから、この映画は成功したんだろう。 【トマシーノ】さん [映画館(字幕)] 8点(2007-04-20 16:56:25) (良:3票) |
★18.評価が良かったので期待してみましたが、それ以上に衝撃的な映画でした。シティオブゴッドもそれなりにショックを受けたのですが、それ以上です(映画館とDVDの差かな?)。見終わった後、歩くのが嫌なほどグッタリしました。それにしても2時間以上あったんですね。全く長さを感じませんでした。 【AKi】さん [映画館(字幕)] 8点(2007-04-19 12:40:56) |
17.《ネタバレ》 リアリティについてはシティオブゴッドやナイロビの蜂のほうが上。 ラストの取引のシーンや、啓蒙するかのようなメッセージはいらない。 俺ぁどうせダイヤモンドなんか買えないし…。 それにしても、女ジャーナリストの「命が懸かっていると知ればダイヤなんて買わない」 というような主旨の台詞があったが、なんとも空虚なことよ。 ダイヤの美しさの裏側は、血で汚されているという対比は面白いけども、 世の中の大半の人間は「知る」だけでは決して行動に移さないということを、私達は知っているはず。自らに痛みが降りかかるその瞬間まで、鈍感でいられることを。 犠牲・痛みの上に成り立ってるという今更当たり前な事実を、わざわざダイヤモンドに求めなくともいいだろうに。話としては面白かったが、所詮肉食人種(私もだが)の手前勝手な主張にはなんの説得力もない。自分の身の回りの現実には目をつぶっておいて、わざわざ遠くアフリカで起きている真実を見つめろ!と声高に叫んでる人々に対して戒めの意味で1点にします。 ‥ディカプリオはよかった。 アビエイター以降シブい役が続いているが、今作もかなりの悪っぷりを発揮。 【彬彬】さん [映画館(字幕)] 1点(2007-04-18 16:46:20) (良:3票) |
16.重すぎる映画ですね。最初はそうでもなかったのに途中からのめりこんでしまいました。 【アスモデウス】さん [映画館(字幕)] 6点(2007-04-17 22:32:35) |
15.《ネタバレ》 恐ろしい話だ。こんなことが実際に起こってるなんてゾーっとします。全編緊迫感がありアクションシーンも見応え十分でした。ディカプリオの演技も良かったけどジャイモン・フンスーが熱い演技をしていましたね。 【ギニュー】さん [映画館(字幕)] 7点(2007-04-16 21:35:22) |
14.《ネタバレ》 物語の終盤、ショーウィンドウに飾られたダイヤモンドのネックレスの輝きが血に染まって見える。「白人がダイヤを欲しがるのは分かる。しかし、なぜ、アフリカ人同士が争わなければならないのだ?」たき火を見つめるソロモンが呟いた言葉が胸を突いた。‥‥‥ダイヤしかり、石油しかり、象牙しかり。先進国の都合によって、ただ愛する家族と穏やかに生きていくことだけを願っていた人々が引裂かれ、殺されていく。ラストの壇上に向かうソロモンを拍手で見ている人々や、それをエンターテインメントとして鑑賞している私は、そんなアフリカの悲惨な現実を受け止める資格があるだろうか。‥‥‥今までも数々のドキュメンタリーや映画で思い知らされてきたことだけど、所詮海の向こうの他人事と目を背けてしまう自分が嫌になる。そんな自分達に気付いても、何をしてやれる?その無力さに、ただただ虚しい気持ちになるだけだ。需要と人間の欲望ある限り、こんな悲惨は決して消えることはない、その厳しい現実。それでも、どんなキレイごとよりも、まずは行動。たとえ偽善でもイイから、まずは行動。できるだけのことは、やっていくしかないではないか。‥‥‥のっけから始まる血生臭い襲撃シーン、グイグイと画面に惹き付けられてしまい、テンポよく進む物語は2時間半の長丁場ながら観ている側を飽きさせない。この映画に至って、ようやくディカプリオは「タイタニック」の亡霊から脱する事ができたように思う。役柄が良かったのは勿論だが、無精髭を生やしたワイルドな演技はイイ味を出していた。 【six-coin】さん [映画館(字幕)] 8点(2007-04-15 23:09:46) (良:1票) |
13.《ネタバレ》 レオ様がすっごい訛りのキツイ英語を話すもので、さっぱり聞き取れなくて「なんで~?」って思ってたら、アフリカ生まれの白人っていう役柄でやっと納得しました。そこまで役を作りこんでるところに感心しました。最後の散り際も素敵でしたね。また日本でレオ様人気が再燃するのではないかなぁ。 【ゆみっきぃ♪】さん [映画館(字幕)] 7点(2007-04-15 22:18:20) |
12.この映画を見終わって帰るとき、つくずく平和ボケでもなんでもいいけど日本人で良かったと思いました。!全編に漂うやりばのない虚無感。悲壮感。怒り!!ちょっと胸くそが悪くなりますね。どんな時でも大儀名分をかざして、いたいげない子供やか弱い女性を不幸のどん底へ引きずり込み、戦いは関係のないものを巻き込む。そんな中でいきぬかなければならなかった主人公をディカプリオが好演していますよ。ジェニフアーも久しぶりですね。すっかり大人の女になって、おじさんは嬉しいよ!!アフリカの土に根ざした人間は、やはり大地にまた戻っていく。ダイヤもそうあるべきだと決断してダニーはソロモンにダイヤを託します。アフリカを欲と金の戦場へとしむけているシンジケートを日の目にさらす。そして、ダニー自身も安らかに大地に眠りたかったのでしょう。 確かに重い題材です。でも私にはこの幸せな日本を見直す作品になりました。是非!見てほしいと思います。 【としべい】さん [映画館(字幕)] 7点(2007-04-15 21:45:04) (良:1票) |
11.《ネタバレ》 ディカプリオの演技は非常によかった。ソロとディアの対面は引っ張った割には意外にすんなり終わってしまった感がある。もうちょっと洗脳されてしまった息子の話に重点を置いてもよかったのではないか。最後の部分は実話に基づいた話みたいに見せたかったかのようで余計だったと思う。 【HK】さん [映画館(字幕)] 7点(2007-04-15 12:33:12) |
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10.「ラスト・サムライ」では時代劇で日本人を感動させるというウルトラCをやってのけたエドワード・ズィックがまたしてもやりましたね。綿密な研究により極めてリアルにアフリカの問題を描いた良作です。ダイアモンド争奪戦を軸に、政府軍とゲリラ勢力の対立、虐殺、少年兵、先進国の無関心、貧困につけこむ大企業・傭兵とさまざまな要素をぶち込み、これを破綻させることなく上質なドラマにまとめ上げ、さらに娯楽作としても満足の仕上がりにしてみせる手腕は相変わらず見事としか言いようがありません。ロケーションにこだわった映像の説得力は抜群でアフリカの悲惨な現実を浮き彫りにするし、アクションも見ごたえ十分。少年兵のくだりなどは特に恐ろしかった。また、主人公3人がそれぞれの思惑を持ってダイアモンドを目指すあたりにも感心しました。なんだかよくわからない理由でアクションをやる主人公の映画が多い中、本作の登場人物たちはそれぞれにしっかりとした動機を持っているので、余計な疑問を持たずにドラマに集中できましたから。「アミスタッド」「グラディエーター」とアフリカ人役でおなじみジャイモン・フンスゥ、頭の良い美人をやらせたら天下一のジェニファー・コネリー、「ハムナプトラ」「24シーズンⅣ」など胡散臭いえらいさんにピッタリのアーノルド・ボスルー、各自よくハマっていました。ただし唯一残念だったのがディカプリオで、確かに彼はよく頑張っていました。超現実派のひねくれ者が次第に人間味を取り戻す過程を嫌みなく巧みに演じていたし、アクションも非常によかった。ただ、アフリカの内戦を戦い抜いた百戦錬磨の傭兵にはどうしても見えないという大きな弱点が。体の線が細いし、あの童顔ではヒゲを生やしてもあまり強そうには見えません。同世代の俳優であればマーク・ウォルバーグあたりの方がより傭兵らしく見えたと思います。こういうとこ、顔のいい俳優は損ですよね。本人がいくら頑張っても、ルックスのせいでできる役柄が相当限られてしまうので。トム・クルーズもブラッド・ピットも苦労しているところですが、ディカプリオは兄貴分のジョニー・デップのように演技とルックスを両立できる俳優になれるのか。とりあえず今は成長過程だと思います。 【ザ・チャンバラ】さん [映画館(字幕)] 7点(2007-04-13 01:41:28) (良:2票) |
9.おもしろかった!映画館で見て損は無し。お勧めです。 【まりまり】さん [映画館(字幕)] 9点(2007-04-11 18:56:14) |
8.休日のレイトショーで観て、「いやぁ、良い映画観た!得した!」って思った映画です。今回DVDで再度観直してもやっぱり面白い。昔はなんとも思っていなかったディカプリオの演技も作品を重ねる毎に重みを増してきている気がする。あまり遠くない未来か、はたまたずっと先の事かは分からないけど、いつの日か、アカデミー賞の主演男優賞の発表で「The winner is..」に続いてディカプリオの名前呼ばれる、そんな日が来るのが待ち遠しくもあり、楽しみである。 【珈琲時間】さん [映画館(字幕)] 9点(2007-04-11 12:23:05) |
7.《ネタバレ》 ユ●クロファッションに身を包むレオ様、彼もいい感じにタルんできたなぁ・・と思っていたら、なんだか変な英語をしゃべっている。あれ??と観ていると、ローデシア(現ジンバブエ)出身と分かる。つまり、白人移民の子孫、イギリス帝国主義の置き土産というわけだ。 少年兵に仕立てられ壊れてしまった息子の心が、父親の力強い愛情で癒されていくとき、ディカプリオ演じる元傭兵の心の奥底のわだかまりも一緒に氷解していくのだが、その時に見せる彼の表情がたまらない。 もちろん彼だけでなくほかの役者の演技もすばらしいし、雄大なアフリカの映像もとても美しい。しかし何より、観終わった後はもう紛争ダイアの問題とは無関係でいられない、そんな脚本に脱帽。四月現在、今年一番の映画。 【豆治】さん [映画館(字幕)] 9点(2007-04-09 05:39:22) |
6.《ネタバレ》 すごく軽い気持ちで立場の違う人々がダイヤモンドを奪い合うアクション映画かと思って観に行った。ところがところがシリアスな社会派映画ではないですか。上映時間が140分と長いながらも短く感じるほどに映画の世界に引き込まれました。残酷なシーンも結構あるのですが、それは私達、平和で裕福な国の国民こそが目を逸らしてはいけない部分なのではないだろうか。今、たった今にもこの地球のどこかでは年端もいかない少年達が銃器を持って人を殺し、また殺されている。その事実に私達はなにもできないけど、その事実を知っていることは必要なことである。観て良かったと思える映画である。レオナルド・ディカプリオはさすがの演技。早くアカデミー賞を獲ってほしい。 【いっちぃ】さん [映画館(字幕)] 7点(2007-04-08 00:41:31) (良:1票) |
5.《ネタバレ》 変なアドベンチャーもどきだったら嫌だなあと思っていたのですが、予想外に社会性とエンターテインメント性を両立させた好作品でした。ほとんど出っぱなしながらテンションがとぎれないレオのスタミナはさすがですね。変に有名監督とか豪華キャストに囲まれていないときの方が、彼は良い演技をしています。ただし、作品としては、同じような演出が繰り返されている部分があるのと、ラストのロンドンのシークエンスが蛇足っぽかったのがちょっと残念です。 【Olias】さん [映画館(字幕)] 7点(2007-04-07 22:39:42) |
4.元外人部隊のデカプリオ、いいですね。服装も身のこなしも決まっています。 【オドリー南の島】さん [映画館(字幕)] 8点(2007-04-07 21:11:33) |
3.アクション映画のエンターテイメント性と社会派映画のような現実の問題を考えさせるような内容をちょうど半分ずつ取り込めたような映画として楽しめました。 ダイヤモンドという「美しさ」が価値とされているものの流通過程はこの映画で描かれている以上に薄汚いのであの輝きも褪せて見えます。 あるときダイヤを購入する際に店員さんに対してこの映画のことを思い出してついぶっきらぼうな態度をとってしまいダイヤを購入してしまった自分も自己嫌悪を起こしたのは行き過ぎた中2病だと思いました(笑) 【AIRS】さん [映画館(字幕)] 8点(2007-04-07 18:02:41) |
2.《ネタバレ》 引っ張るなあ~、ディカプリオ!流石に2時間強は引っ張り過ぎだろ~w。うんうん、この監督はレオが「タイタニック」以来の、「自分を犠牲にして死地に赴く男」という十八番キャラが彼の魅力を一番際立たせる事をよ~く承知した上で演出してますね。「ディパーテッド」のスコセッシ監督とはそこが違う。実際しょっぱな登場するシーンから、いつ脳天に弾丸打ち込まれてもおかしくない、危機また危機のつるべ落ち状態のレオ氏、そりゃ眉間ジワがいつまで経っても取れないのは当たり前ですわ。キャンプでのジェニファーとの別れのシーンあたりからぐっとテンションは高まり、ラスト少年のような笑みを浮かべるレオの表情・・・映画がヒットすれば日本でのレオ人気再燃させる事必至。でも何故彼ら主役3人だけが銃撃戦をかいくぐり、殆ど痛手も負うことなく安全地帯に逃げのびられるのか?彼らが途中で死んだらハナシが進まないからという理由はあると思うけど、鑑賞中、何度も何度も観客にその疑問を差し挟ませてしまう所が唯一この映画の弱い部分だと思います。極力ロマンス色を排し、社会性とエンターテイメントをうまく両立させた佳作! 【放浪紳士チャーリー】さん [映画館(字幕)] 7点(2007-04-07 14:34:57) (良:1票) |
1.《ネタバレ》 これはディカプリオを見る映画です。ディカプリオなど賞味期限切れだと思っていた人が見ても惚れ直してしまうくらいおいしい役です。ストーリーは紛争地域から出土した巨大なダイヤモンドを巡る話ですが、ポルポト政権を思わせるような子供を洗脳させて戦士にさせる話や、洗脳された子供を取り返す父親の話など見所はたくさんあります。悲惨なストーリーなのに、見終ったあとで一番記憶に残っているのはディカプリオと、ジェニファー・コネリーのプラトニックなラブシーン。ジェニファー・コネリーも、どんどん良い女優になっていく気がします。久々に役者に酔える映画でした。ずるいです。 【omut】さん [試写会(字幕)] 7点(2007-03-28 02:29:14) |