301.夜の街を中心にした映像が非常にかっこよかったですが、主人公の行動には全く理解できる部分がありませんでした。狂気に駆られる経緯もしっかり描かれてはいましたが、このくらいのことで社会に対する厭世観に呑まれていてはこれからの時代は生きていけないでしょう。ただその狂気もフィクションの人物のものと割り切れば、どこか世界を変えたくて、それでも変えられないでいるような、この世界に生きている誰もが一度は感じたことのあるもどかしさを、見事に描き切ってくれた映画であることは間違いありません。 【Thankyou】さん [地上波(吹替)] 4点(2007-04-21 01:53:12) |
300.《ネタバレ》 哀愁漂う雰囲気はすごくいいなと思いました。あと、 トラヴィスがヤクの売人達を殺した後で警官に発見された時、 自分の頭を撃つ格好をして「プフゥー、プフゥー」と言うのが 印象的でした。あ、あとデ・ニーロの頭髪もですね。 【まいった】さん [DVD(字幕)] 6点(2007-03-18 02:43:29) |
【孤島の鬼】さん [DVD(字幕)] 0点(2007-03-04 21:34:59) |
298.《ネタバレ》 全体の雰囲気が何ともいえず、いい。「スコセッシぽさ」というのか。この空気。いい。主人公はどう見たって頭がおかしくて、暗殺は企てるし、好きな女性に執拗にいいよるし、ぽん引きはぶち殺す。そんな彼のいかれっぷりと孤独に目が離せなかった。タクシー仲間のおっさんとの会話の場面が印象に残った。「そう感じるのはおまえだけじゃないさ」とか何とか言われたときのデ・ニーロの顔が。スコセッシの映画もデ・ニーロの映画もそんなにたくさん観たわけじゃないが、今のところこれが一番好き。 【ジェイムズ・ギャッツ】さん [地上波(吹替)] 10点(2007-02-08 22:32:45) (良:1票) |
297.ロバート・デ・ニーロの若さにびっくりした。荒廃したNYの街を流すタクシーとバックに流れるJAZZから何か凄さを感じさせてくれた映画だ。過去のレビューで男には理解できる作品だという意見が多いのは分かる気がする。おそらく孤独感と正義感を端的に表しているからだろう。ある意味、結末に向かってイキ過ぎるところはモンモンとした気持ちからクライマックスに向かう射精感に通じるものがあるからだろう。売春少女を買うか?悪党から少女を助けるか?によっても立派な大人かどうかも計れる。現代社会の性犯罪を問うこともできる。ところでモヒカンは笑えた。 【ジョンレモン】さん [地上波(吹替)] 9点(2007-01-27 19:08:44) |
296.《ネタバレ》 この映画を見た後、僕は軍服を買った。マグナムも買った。でも、モヒカンにはできなかった。 【ジャッカルの目】さん [映画館(字幕)] 10点(2006-12-30 22:37:15) |
295.寂しき狂気。スコセッシが自分自身で超えられない代表作の一つだろう。それにしてもスピルバーグが編集に参加してたなんて。。。まったく知りませんでした(ノンクレジットみたいだけど) 【Junker】さん [DVD(字幕)] 10点(2006-12-30 20:33:58) |
294.《ネタバレ》 トラヴィスがスリーブガン(右腕にセットしている隠し銃) の早抜きを練習しているシーンが最高! 『 You talk to me? 』 うーん、変態ですね。 【kapoera】さん [ビデオ(字幕)] 9点(2006-12-24 21:21:54) |
293.《ネタバレ》 初めて見てから何回見たか分かりませんが、自分の中では「これぞ映画の中の映画」であります。 演技というよりトラビスそのものだったデニーロ、B.ハーマンの音楽とNYの美しさ悲しさの映像が見事にマッチングしてます。 ラストシーンのカッコ良さにはニンマリさせられます。バックミラーの位置を変えるトラビスには、かつての自分からの脱却と解釈してましたが、DVD映像特典でスコセッシが彼の中にある時限爆弾がいつか爆発するだろうという事を示唆していると語ってました。 タクシードライバー2…本気ですか? 【狂童】さん [DVD(字幕)] 10点(2006-12-23 16:42:16) |
★292.期待して見たけど面白くなかった・・・。雰囲気はよかったんだけど・・・。デニーロの髭剃り後が気になった・・・。 【名無しD】さん [DVD(字幕)] 5点(2006-12-22 15:22:24) |
|
291.ストーリーは一歩誤ったら破綻しそうなほど危なっかしくて適当なのだが、それを凌駕しているのは、夜のNYを舐めるように上から下から取り尽くした映像と、それにかぶさる気だるく破滅的なサックスの音色。まるで、スコセッシ監督とNYの街の2時間に及ぶ壮絶なセックスを見せつけられた気分である。見ている方もぐったりするしかない。ところで、ジョディの出番が意外に少なかったのは、演技を見た監督が焦って登場部分を縮めたからではないのかな。デニーロも食われかけてるよ。 【Olias】さん [DVD(字幕)] 6点(2006-12-19 01:47:03) |
290.有名な鏡の前で銃を構えるシーンには鳥肌が立った。デニーロも凄いけど、13歳で娼婦役をやるジョディ・フォスター、ただ者じゃない。 【アンナ】さん [DVD(字幕)] 6点(2006-12-09 13:00:11) |
289.ニューヨークって色々な面を持ってるけど、主人公はその一面の象徴のように感じられた。てかロバートデニーロの笑顔って以外にカワイイ系。 【たいがー】さん [DVD(字幕)] 6点(2006-11-19 16:42:34) |
288.やばいなぁ。コレとかゲドのアレンに簡単にシンクロできちゃう自分を自分で褒めてあげたい(爆)。 【ジマイマ】さん [地上波(吹替)] 7点(2006-08-13 11:46:04) |
287.《ネタバレ》 音楽、映像、役者がいいというのはわからなくもないが、話が全然わからない...。画面暗いとこばかりでよく見えないし...。何の前知識もなく見たのだけど、これはいったい何の話なのかな。主人公は英雄でいいの?人殺し?大統領話と何か関係あるのかな。一人でいることの閉塞感を表現しているの?世の中がおかしいこと?身分的なこと?こんなコメント書いていると話わからない馬鹿のような気もするが、とても当惑。映画なんて好きにみればいいんだとは思うけど、さっぱりわからない映画だった。下に書いてある六本木ソルジャーさんのコメントを読んでみた。とても的確で上手く説明してると思う。確かにそういう映画だった。オイラのコメントとは大違いだ。でもこの主人公が持つ感情には共感できないんだよね全然。時計仕掛けのオレンジとか、バッファロー66とかよりはいいけどなんか似てるよね。オレオレ、の主人公対ステロタイプな世間。好きじゃないな。 【wlon】さん [DVD(字幕)] 4点(2006-07-30 20:35:01) |
286.《ネタバレ》 スコッセッシ監督の作品は良作が多いけれども、それほど自分にピタッとはまるようなものは少なかった。しかし、本作は彼の作品の中でも全く異なる印象を受けた。かなり自分にピタッとはまった。これほど丁寧に、繊細にかつ念入りに人間の孤独、心の闇を丁寧に描いた作品にはそうお目にかかれることはないだろう。一見するとテンポが悪いようにもみえるが、じわじわと一人の孤独の男が心の闇に支配されていくような感じも受けて、ぞくぞくする興奮を覚えた。トラヴィスは元々から狂っているわけではない。特殊な存在ではなく、どこにでもいるただの普通の寂しい男だ。寂しさを紛らわせるために、タクシードライバーを始め、働いているうちに道で見かけた女性に恋もしたりもする、やはり普通の男だ。ベッツィにとっても、彼のような不器用ながらも直球を投げてくるタイプの男は珍しかったのだろう。二人は少しはよい関係になるが、ありがちなコミュニケーション不足や、女性に対する接し方の経験不足から、あっさりとふられてしまう。振られた痛手が導く「自分が認められない、自分を受け入れてもらえない」気持ちと、さらに汚れた街、孤独な街がトラヴィスの心を一層、孤独にし、闇に染めていき、狂気へと駆り立てていく。しかし、どこかにまだ心の中に自分を必要としてくれる人がいるのではないかという希望は消えていない。それが忘れられない20ドル(アイリスの存在)である。トラヴィスの一方的な思い込みではあるが、やはり彼は完全な狂人ではなく、救いを求めている人間らしいところも垣間見れる。救いを求めたとしても、心の闇に支配された男はそう簡単に変われるものではない。狂気は実現へと進んでいく。狙撃する対象は、別に誰でもよかった。大統領候補でも、ギャングでも。この世界と、自分の環境が少しでも変わり、自分という存在が誰かに認められ、自分の孤独が少しでも癒されればよかった。しかし、大統領暗殺の犯罪者から一転して、トラヴィスはヒーローに祭り上げられた。アイリスの両親からも感謝され、新聞にも取り上げられた。自分の存在を誇示するように、新聞の切り抜きを自宅の壁に貼り付けるものの、彼は変わっただろうか。少しも自分の心の乾きは潤されることはなかった。ベッツィと復縁のチャンスがあっても、自ら孤独から逃れる機会を拒否している。やはり、孤独な男はいつまでも孤独でしかないのだろうか。 【六本木ソルジャー】さん [DVD(字幕)] 9点(2006-07-29 02:18:13) (良:3票) |
285.正直よくわからないんだけど、なぜかすごくすきになりました。音楽がいいと思います。 【十人】さん [ビデオ(字幕)] 8点(2006-06-09 01:34:46) |
284.《ネタバレ》 トレーニングによって鍛えられた肉体に自己満足しながら鏡の前で色々とポーズをとって悦に浸るシーン。この映画に高い評価を下した人はこのシーンで「カッコイイ!」と思ったか「いたたまれなさすぎて涙が出てくる」と思ったかに、だいたい二分できると思います。社会に対する不満を持ち、何らかの形でそれに抵抗したいという気持ちは凄く純粋なところから出てきているし、好きな女性に精一杯尽くしたいという思いも極々自然な感情であり、彼の心から生じている気持ちそのものは一般の人が持つそれとなんら変わりない。ただ「価値観」のあまりにも大きなズレから行動すればすればするほど、その感情はどんどんと明後日の方向に飛んでいってしまうという、このどうしようもないほどの疎外感と世の無情さ。悲惨すぎて、だけどあまりにも滑稽でもう泣くしかない。最後に少々救いがあってもいいじゃないか。本当にテーマ性が素晴らしい作品でした。 【bizen】さん [DVD(字幕)] 8点(2006-05-23 01:48:13) |
283.今はなき名画座ですよ。高校生の僕はそのハーマンのサックスに乗って、一緒にタクシーに乗ってニューヨークの街をただよい、最高の気分。しかし、なんといってもこの映画は全編、最高に面白いんです。ハナシが。で、やはりかっこいいんですねー。”ダイアリーオブタクシードライバー”トラヴィスの台詞を暗記しましたよ。で、なんといっても最高のシーンはラスト。ベッツイーをタクシーから下ろしたすぐ後の、トラヴィスのバックミラーの見返しのあの不思議で超かっこいい、光と音の一瞬ね。最高の芸術です。あのシーンでベッツイーを振った男のかっこよさを中和してるんだなあ。いいよ。 あ、それから、候補者暗殺失敗のあとの、いったん自宅に戻ったときのあの狂気の感じね!40歳独身の今!再度見返す!高校生のときの印象は単にデニーロ、ニューヨーク、ジャズ、孤独、カッコイイ、スゲー!だが、今は、トコトン男の孤独を身につまされ、ラスト!わかってはいるものの、ベッツイーを笑顔でサヨナラするシーンで号泣してしまった。ばかと孤独は、死ななきゃなおらねえよ!ってのは、世界共通ですなあ!!! それから!これが10点でなけりゃ、なにが10点なのか!!!? あっつ!それから、はじめてトラヴィスがアイリスに名前を聞いたとき”イージー!”。”そんなナマエない!”ってのにはわらったな。追加!結構有名な話なんだけれど、配給会社によれば、この作品には当初”邦題”をつけて公開する予定があったそうだ。”ニューヨークタクシー狂死曲!”、、、、、、”USODAYO------んんn!" 【男ザンパノ】さん [映画館(字幕)] 10点(2006-05-07 22:50:20) (良:1票) |
282.《ネタバレ》 どうしようもない孤独と閉塞感に精神を病んでいく主人公トラヴィス。女性との交際失敗を引き金に、トラヴィスは現状を変える為のある計画を立てる。孤独と苛立ちをロバート・デ・ニーロが、怖いほどの演技で表現しています。もし未見でしたら、ぜひとも観ていただきたい。ただし、「観てよかった」とは思わないかもしれません。それでもなお、お勧めします。(以下ネタバレを含みます。間隔を空けて3度観たうえでの感想です。)孤独と現状に対する苛立ち。自分がどうしたいのかもわからない。タクシードライバーとして様々な人を乗せることで、一層トラヴィスの心は擦り切れていきます。失恋もそれに拍車をかけます。現状を変える何かをしなければならない。他の選択肢は現れません。目的を定め、体を鍛え始めるトラヴィス。このときは精神的に安定していたことでしょう。目的は何でもいいのです。「大統領候補殺害」でも「売春から少女を救う」でも。目的を果たした後、トラヴィスは自殺を試みます。また血の海の中で、自らのこめかみに人差し指の銃を突きたてて見せます。トラヴィスは結果を求めておらず、またその行動の意味さえ失っていたのかもしれません。この狂気の行いには共感できるはずもなく、また結果ヒーロー扱いされる様にも納得がいきません。この部分を捉えると、単に暴力的で嫌な話に思えます(初見で自分はそうでした)。トラヴィスの行動ではなく、そこに至った心の動きにこの作品の意味があり、ロバート・デ・ニーロがそこに在ることに価値があるのだと思いました。上手く言葉にできません。でも良いのです。 【目隠シスト】さん [DVD(字幕)] 9点(2006-04-26 17:48:36) |