9.《ネタバレ》 主人公が犯罪者一家から抜け出し、恋人と新天地に向かう話ではなかった。キャッチコピー通りの内容でそれ以上でもそれ以下でもない。一家存続のため自分の手を汚さず、破壊分子の長男を主人公に殺させるゴッドマザーのジャッキー・ヴィーヴァーの静かな狂気。サイコパス一家によって広がる負の連鎖には関わりたくないものである。まさにケダモノの王国。 |
8.昔テレビでやってた野生の王国だな。でもジョシュアの翻弄されっぷりが今一つ。おばあちゃんが一番怖いな。 【noji】さん [CS・衛星(字幕)] 5点(2016-04-23 21:11:34) |
7.サンダンス映画祭選出の映画、悪人家族のなかで居場所を探す最悪な設定ですが映像はナチュナルな為に全編違和感なく鑑賞できますが、彼女の死体には唖然としました。ポープおじさんはやば過ぎる。 【SAT】さん [DVD(字幕)] 5点(2014-11-18 12:56:20) |
6.《ネタバレ》 ヘロインの過剰摂取により母親が急死し、それがためにずっと疎遠にしていたおばあちゃん一家の元に引き取られることになった主人公ジョシュア。そこは、世の中の常識がいっさい通用しない野獣たちの王国だった。と、僕の好きそうな設定だったのでちょっと期待して鑑賞したのだけど、想像していたのとかなり違った内容だったせいか、僕にはかなり残念な作品だった。とにかく見せ方が下手。家族のキャラクターの描き分けが上手く機能してないから誰が誰だか分かりにくいし、そんな彼らがどのような目的で行動しそしてどんな結果がもたらされたのか、そんな個々のエピソードの描き方もいちいち稚拙。それに、主人公にほとんど魅力が感じられないせいで、最後まで全く感情移入出来なかった。 【かたゆき】さん [DVD(字幕)] 2点(2013-09-16 10:21:35) |
【虎王】さん [DVD(吹替)] 7点(2013-03-25 23:54:05) |
4.《ネタバレ》 何やら野蛮で騒々しそうなタイトルからは『デビルズ・リジェクト』な一家が暴れ回る犯罪アクションを想像したのですが、実際の内容は静かな実録ドラマでした(本作は、1988年に発生した警官射殺事件をベースとしている)。ギラついたバイオレンス描写はほとんどなく、代わりにあるのはジリジリとした圧迫感。監督は本作がデビュー作ということで、間延びしすぎた描写や、逆に説明不足の場面も散見されるのですが、それでも締めるべき部分はガッチリ作り込まれているし、悪い余韻を残すラストもテーマと合致しており、本国で絶賛されたことにも納得がいきます。。。 アニマル・キングダムを仕切っているママと長男、とにかくこの二人の造型が素晴らしすぎます。全身にタトゥの入りまくった次男、完全にDQN顔の三男と比較すると、長男のルックスはかなり地味。犯罪者というよりも普通の中年男性なのですが、その狂いっぷりは次男・三男を怯えさせるレベル。彼は精神疾患を患っているために世界が歪んで見えているようで、極端な被害妄想を抱いたり、異常な攻撃性を示したりします。『グッドフェローズ』のジョー・ペシもそうでしたが、あからさまな狂人よりも、基本的には一般人と変わりないのだが、いくつかの点で異常性が見受けられるキ○ガイの方が遥かに恐ろしく感じます。一方、アニマル・キングダムを内助の功で支えるママは、キ○ガイに見えて実は頭脳プレーを得意とするという、長男とは正反対のキャラクター。息子達への溺愛ぶりには『デビルズ・リジェクト』のママにも通じる狂気が感じられるのですが、いざ一家が危機に陥れば、巧みな戦術や人脈を駆使した裏工作で生存の道を模索します。その思考は至って冷静。一時は警察側についていた孫のジョシュが一家の側に寝返った時点で、ジョシュは長男ポープに復讐する腹だということを彼女は見抜いています。ポープは愛する息子であり、母としての心情ではその生存を望むのですが、その一方で凶暴性に歯止めの利かなくなったポープは一家存続のために切らざるを得ない存在。そこで彼女は、三男の救出を最優先として長男ポープの殺害を容認し、情よりも利を取るという決断を下すのです。一家の愛憎が入り乱れるこのラストは非常に素晴らしく感じました。 【ザ・チャンバラ】さん [DVD(吹替)] 8点(2012-09-09 02:22:01) (良:1票) |
3.クライムムービーではあるが、バイオレンス描写やアクションは、ほとんどない。仰々しい演出もない。 しかし、主人公のジョシュア君が追いつめられていくにつれて心拍数が上がり、胃がキリキリして、息苦しいような感覚になる。 後半は食い入るように展開を見つめていて、あっという間に終わってしまった。 これは、成り上がらない版ゴッドファーザーである! 初監督なのに、決して欲張らず、余計な事を描かず、この重厚感。どこぞの巨匠が撮った作品かと思った。 【すべから】さん [映画館(字幕)] 8点(2012-07-22 11:50:20) |
2.動物の王国に放り込まれた一人の少年。静謐な映像と抑えたバイオレンスが爆発する一瞬の対比は抑制がきいていて非常にリアリティがある。それだけなら単なるこれまでの良質なクライムサスペンスと変わらないが、この映画が異なるのは、その妙な感覚だ。「動物」(それも野生の)を確かに意識するようなシーンが何度も挿入され、奇妙な違和感を観客に抱かせる。ポープと祖母はその最たる人物だろう。そして主人公も動物の王国で生きていくことになる。10年代のクライムサスペンスとしての感覚を味あわせてくれる作品。 【Balrog】さん [映画館(字幕)] 7点(2012-07-03 10:53:33) |
【枕流】さん [映画館(字幕)] 8点(2012-07-02 20:24:58) |