34.《ネタバレ》 全然期待していなかったのですが、結構楽しめました。
子供の頃、未来を描いた物語やスピルバーグの映画を見てわくわくしたあの気持ち。
もう味わえないかと思って居たが、この作品で思い出させてくれました。
とても素晴らしい出来だと思います。
中盤~後半のエッフェルからトゥモローランドに着くまでは本当に素晴らしい。
そこからの失速が少し残念です。最後の展開にもう少し緊迫感が欲しかったですね。
まぁ特別な能力を持った者の設定がないので、時間的にもあのぐらいの描写が
限界だったとも思えなくはないですが。
また、環境問題で地球が滅亡と言う、こすり倒されたテーマかと思うと
正直、その場面では「またか・・・」と少しげんなりしてましたが、
話が進むと「環境問題で地球が滅亡すると言う洗脳ビジョンを見せて人々を惑わせ
破滅に向かわせている装置(固定概念)を壊せ!」と言う事であり、
これは今までの環境問題をテーマにした単純な「地球を大切にしましょう」と言った
話は少し違うのかと思いましたし、むしろ全く逆のアプローチ。私はそう感じました。
これが良かったですね。ただ、それが伝わりにくかった事が残念。
最後も、バッジで集められる人間は必ずしも技術者だけではなく
夢と未来を想像する者たちが集って終わるのも夢があってイイじゃないですか。
これからは特別な人達だけではなく皆で地球を盛り上げよう!と言う事。
これは、今や映画や物語やゲームの世界は映像技術は進歩した一方で物語は語り尽くされ
アイデアは出し尽くされ過去のヒット作や遺産に頼って閉塞状況。コンプライアンスと
権利ばかりが主張され、表現は乏しくなり、息苦しさを感じさせる世の中で
そんな状況こそ打ち破るために今こそ世界中から夢と未来を想像する者達が
続々と出て来て欲しい、そう思わせる出来でした。自分の中では久々のヒットでした。