11.《ネタバレ》 ドラマの特番って感じですね。DVD版を見ていない人は、登場人物に思い入れがないので、本当の意味ではこの映画を楽しめないのかもしれません。私もDVD版は観ていません。いつもだったら手を出さないであろう映画です。
ではなぜ見てしまったのか。それは大塚愛がいたからです。そして予告がちょっと面白そうでした。魔が差したとしか言いようがありません。
内容は大塚愛の壮大なプロモーション映画といったイメージ。なので個人的には満足。
ストーリーは全く面白く無いです。人気が出てきたアマチュアバンド、いよいよデビューの話が、というサクセスストーリーならまだ良かったのですが。以前のバンド仲間であり恋人の隆司が夢を失ったので、ニューヨークまで会いに行くという物語。
もっというなら、画家をめざす人。結婚に憧れる人。劇団員で頑張る人。それぞれの夢や、恋愛の価値観をそれぞれの視点から描いた群像劇。なので映画としてはこれ以上無いくらい薄味で、面白みや旨みといったものはほとんど感じ取れません。ただ薄味のわりに退屈はしなかったので、小粒ながら楽しめていたのでしょう。
『隆司に会って来ます。』『バンドはどーすんだ。男のためにバンド捨てんのか。』『一発殴ったらすぐ帰ってきます。』と言っておきながら、ニューヨークでいつまでも隆司といちゃいちゃしている玲にまったく共感できなかったのがイタい。それまでの玲は好きだったのに、ここで一気に熱が冷めましたね。
まだ元気な頃の小林麻央さんを見れたのは嬉しかった。