22.《ネタバレ》 宮崎駿の「風の谷のナウシカ」に登場する巨神兵をフィーチャーした10分程度の短編特撮映画。劇場版として「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q」と同時上映されたため、期せずして鑑賞しました。他作品の宣伝と区切りがないままの入りだったので、最初宣伝だと思ってみていたのですが、そうじゃなかったみたいです。CGを使わないことにこだわった特撮映像で、本編のヱヴァンゲリヲンよりも映像的に新鮮で驚きました。巨神兵が東京の空に覆い被さる異様な光景、その異様さはやはり実体だからこそ出る味があるのですね。建物が破壊されたときにしぶきが飛び散ったのが気持ちよかった。不条理が壮快だった。林原めぐみの台詞はなくてもよかった。 【camuson】さん [映画館(字幕)] 8点(2023-12-12 19:07:57) |
★21.《ネタバレ》 ジブリ公式とすべきではなかったのではないでしょうか?個人的には思い入れは全くないですが、あえて叩かれると分かっている映像をお金をかけて制作する意味が分からない。 【いっちぃ】さん [地上波(邦画)] 4点(2015-01-31 09:29:09) |
20.《ネタバレ》 『巨神兵東京に現わる 劇場版 TV版』結局何版なんだかよく分かりません。ま、そんな事はどうでもいいですが。 巨神兵といえば、あのナウシカに出てきた(おそらく戦争で)世界を七日で灰にした生物兵器だと思う。 だが、この作品では、小賢しくも意味ありげに創世記の七日間に準えた設定で、あの物語と断絶させている。それならそれで徹底すればいいものを(自分だったら七日のそれぞれの内容はキッチリ聖書の逆順に揃えるなあ)、最後に「火の七日間」という言葉を使ってしまっている。 かの作で人の愚かさの最終段階だと思っていた火の七日間を、こちらでは預言者まで作って神の仕業に仕立ててしまったのが、実に気に入らない。 映像的な事を言うと、街の破壊時の火が多すぎ。昔のTVドラマや戦隊ものの爆破シーンみたいで、却って嘘くさい。また、コンクリートか何かの溶解を表現したのだろうが、切断されたビルから溶岩のように出てくるのも多すぎ。過ぎたるは及ばざるがごとし。 また、これだけの異常な生物兵器の破壊ビームに、あんなメカニカルな砲身は要らなかった。異常な違和感である。 【Tolbie】さん [地上波(邦画)] 3点(2014-09-28 15:32:03) (良:1票) |
19.《ネタバレ》 日本人の性質が垣間見える一作です。CGならばCG一辺倒。特撮ならば特撮一辺倒。技術を見せつけるようなものを作ってしまう。技術はあくまで表現の手段であって、物語が第一という基本を忘れてしまいがちなのはどうなんでしょう。何よりも、ハリウッド辺りでは当たり前になりつつある、デジタルと特撮の融合がほとんど見られない邦画。これから先どうなってしまうのか不安を感じる作品でもあります。 【kirie】さん [映画館(邦画)] 3点(2014-09-25 23:21:28) (良:1票) |
18.庵野とか、巨神兵とか、自分がイメージ的に、ちょっと(すごくという意)毛嫌いしているキーワード。怖いもの見たさで、以前、江東区の美術館で見た。作品のできが(作品じゃないね、こんなもの!)もし良かったら、素晴らしかったら、どうしよう!?と思って見たてみたら、案の定、わたしが思っていたとおりの、(もうホント!)最悪のクソ代物。自分の感覚は正しかった!と安心できた作品。作品はクソみたいなものだが、よく見たら、この監督おれと同じ歳。俺とは違い、自分の好きな映画道を続けている監督に、少しは敬意を評して、それでも、3点かな。ただなあ、単に、自己満足とだけでは言い表せない、醜悪さが、なんか?漂ってるんだよなあ。わたしには。なにコレ!?ヘンなの!(byゴロリ) 要するに、”いい大人が、何が巨神兵だ!!” 【男ザンパノ】さん [試写会(邦画)] 3点(2013-10-05 02:07:32) |
17.《ネタバレ》 元は特撮博物館で上映されたものを劇場公開用に再編集した短編特撮映画。タイトル通り「風の谷のナウシカ」に登場する巨神兵が東京に出現するという内容で、CG技術をできるだけ用いずにミニチュアでほぼすべて撮影しているのだが、やはりミニチュアというのはCGとは違う味わいがあり、昔からのゴジラシリーズやウルトラシリーズが好きとしてはCGを全否定するわけではないが、やはりミニチュア特撮には愛着も思い入れもあり、元はイベント上映用とはいえ、こういう作品がCG特撮全盛の今の時代に作られたことが嬉しいのだ。完成度も非常に高く、樋口真嗣監督の特撮監督としての力量はじゅうぶんに発揮されているし、映像も見ごたえのあるものになっている。(こういうのを見ると改めて樋口監督はずっと特撮監督だけに専念したほうがよかったのにと思えてしまう。)見る前はかなり不安な面もあったが、個人的にはとても満足できる作品だった。しかし、ただ一点、林原めぐみのモノローグは無くてもよかった気がする。 【イニシャルK】さん [DVD(邦画)] 7点(2013-09-21 00:47:58) |
16.何これ?というレベル。今の時代にこんな中途半端なもの出されても・・・。完全な自己満足で終了。 【はりねずみ】さん [DVD(邦画)] 1点(2013-08-03 17:55:58) |
15.今の時代、個人レベルでも、ちょっといいテレビを買うお金とコンピューターと、ちょっとした知識があれば、かなりすごい特撮映像が作れ、ミニチュアに関しても、技術はかなり進化しました。そんなものが作れれば、誰かに見てもらいたいと誰もが思うことでしょう。当然、映画界の人も、そー思うでしょう。今の技術のミニチュアと合成を使って、スペクタルな特撮を作って、すごいと感動してもらいたい。今の技術なら、ある程度の予算でそれができちゃう。で、そんなスペクタルな短い映像でアニメ好きな大人たちが一番、見た瞬間ビビッてくる題材といえば、それは巨神兵がぴったりっです。なんてたって、巨神兵が町を破壊するって説明だけで、あとは、なんもいらない。思う存分、スペクタルな特撮に力を注げるわけです。あとは、てきとーにナレーションつけて、ちょっとした世界系な雰囲気をだせば、見れる作品のいっちょあがり~。って見てる間、想像してしまった。 そんな作品でした。 【なにわ君】さん [DVD(邦画)] 5点(2013-07-05 23:05:19) |
【黒ネコ】さん [DVD(邦画)] 7点(2013-06-08 11:17:22) |
13.「特撮」という“業”は、「破壊」の為にあると言っていい。 それは即ち、人間に唯一許された“神の真似事”と言ってもいい。 その真理において、“この題材”を「特撮」で描いたことは、まさに正しい。 「創造」とそれに伴う「破壊」に総毛立った。以上。 【鉄腕麗人】さん [映画館(邦画)] 7点(2013-05-27 23:53:35) (良:1票) |
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12.《ネタバレ》 【これ、2012年9月に特撮博物館で観たので、ここにレビューして好いかわかりません。ルール違いだということなら削除してください。便宜上、鑑賞環境は映画館としておきます。】 「CGを使わない特撮」ということにこだわって、巨大なジオラマを作り、実際に火薬を爆発させ、カメラアングルで巨大感を出したり、マット画での演出や、巨神兵の“二人羽織”(笑)などが楽しめる小作品です。ただ、なんの知識も無しに観たら「やたら哲学的でつまんねえな」と思うかもしれません。実際私も期待が大きかった反面でそう感じましたから。 ところが、それを見終わった後に解説展示があって、それを見た途端に、「おお、これ、すげえ!」、「ここはこんな風にして撮影したのか!」と、ニヤニヤしてしまいました。解説(種明かし)が無いとおもしろさは半減以下です。 一例を挙げると、あの犬はリモコンロボットだったんですよね。それで、解説スペースで「公園がミニチュアだった」と知ったとき、(私も含め)そこにいた皆さん、とても感心されていました。 ということで、「このシーンはどうやって撮影したんだろう?」と考えながら観ることができれば楽しめると思います。 【オオカミ】さん [映画館(邦画)] 6点(2013-02-08 17:43:36) (良:1票) |
【Pecco】さん [映画館(邦画)] 5点(2013-02-01 22:07:31) |
10.《ネタバレ》 精巧に作られたジオラマを、惜しみなくぶっ壊し、爆砕させ、焼き尽くす。その意気込みだけで十分に至福なのだ。 ゆえに、スカしたナレーションが鼻につく。舞城王太郎の脚本と、林原めぐみの語りの完成度の高さが、逆にアダとなった感じ。 【aksweet】さん [映画館(邦画)] 7点(2013-01-12 03:12:53) |
9.特撮としては最上級の出来に思えた。凄く迫力があり、その内容からは恐怖心も感じるものだった。ただ、どうもナレーションがいまいちだった。何か違和感があった。Qとリンクするように感じる部分もあっただけに、Qが終わってみると感慨深くもあった。 【スワローマン】さん [映画館(邦画)] 8点(2012-12-12 16:26:06) |
8.加東大介『南の島に雪が降る』の中で、南方戦線の兵士たちは、 演芸分隊による作りものの雪や柿に涙する。 実物の雪でないのは明らかであるにもかかわらず彼らの心を打ったのは、 そこに人の手作りによる文化の感触があったからではないか、と長谷正人氏は云う。 CGアニメーションの動画が最新技術によって いかに滑らかに軽やかに表現されようが、 コマ撮りアニメの独特のタッチと動きがいまだに新鮮さを失わないのは 実物らしさの問題ではなく、丹念な手作りの感覚の中から 作り手の人間性や心意気が伝わるからこそだろう。 コストだけでは計れない贅沢な職人技、だからこそ現在的な意義がある。 作り手の後ろ向きな回顧趣味では為し得るわけが無い。 光線に貫かれたビルの被弾部が一瞬間を置いて溶解し、炎が噴出する。 寺院をなめた背後の建築物が爆発すると共に散乱する大小様々な破片。 舞い上がる火の粉。巨神兵の姿を揺らめかせる陽炎の効果がさらに禍々しい。 崩れ落ちるビルは、内部まで高精度に作り込まれており、 安っぽい発光を用いないので鉄塊の物質感は満点である。 細部に至る作り込みとハイスピード撮影との相乗効果が生み出す即物感と重量感。 それこそが、CGには出せない具体的な味の最たるものだ。 【ユーカラ】さん [映画館(邦画)] 7点(2012-12-09 01:43:17) |
7.《ネタバレ》 「Q」の上映前にいきなり始まった思わせぶりなモノローグと映像。最初は予告編かと思っていたけど、庵野氏が展示映像として「ミニチュアの特撮」に取り組んだという記事をどこかで読んだことを程なく思い出しました。巨神兵が実体化してからエンディングまでは、東宝特撮怪獣映画を軽く凌ぐ重量感と繊細さ。「ナウシカ」の中で王蟲を軽々と吹っ飛ばしたビームが街に向けて放たれたらどんなことが起こるのか。その描写には説得力がありました。また、鳥居越しに巨神兵を写すアングルなどは「地球最大の決戦」のキングギドラのオマージュで、古めの特撮ファンへのサービスだと思いました。 何を感じたかと云うと、突然やって来る災厄です。モノローグがそれらしいことを語っていたからではない。東日本大震災をビルの高層で体験した時に覚えた命のか細さ。あの非日常的な感覚が東京の破壊映像で蘇りました。 後に「Q」との符合を考えると、劇中で描写されなかった「サード・インパクト」って「火の七日間」のことではないかとも思いました。「セカンド・インパクト」は大質量隕石の落下に類似する気候の変化だったけど、「サード・インパクト」は巨神兵=エヴァのコピーが大量発生して地上を焼き尽くしたのではないかと…。 その真偽は別にして、「インパクト」という言葉で片付けている未曾有の大量突然死を感覚的に「補完」する意図があったのではないかと思った次第です。 ともあれ、「Q」を観に行って中味の濃いオマケを貰い、得した気分です。 【アンドレ・タカシ】さん [映画館(邦画)] 7点(2012-11-27 00:14:39) |
6.《ネタバレ》 『Q』のレビューをしようとふとHPを見たら・・・、おやあの上映前に観たショートムービーもレビューされているではないか。ということでこちらもレビュー。 「また何かの広告だろう」くらいに思ってボケーっと頭空っぽ状態で観てましたが、けっこう面白かった。ただよくよく後で思い出してみると、どうにも安っぽい小説感が気になってきました。 「不幸の前には必ず予兆や警告がある」とか「いびつに生きながらえようとする人間を滅ぼすためにやってきたのだ」とか別にそんなナレーション要らないのだが。 最初これは今から観る『エヴァンゲリオン劇場版:Q』のための布石かなんかだと思いました。巨神兵の槍とか、口から出るレーザーとか、あまりに符号点が多すぎるし。完全にそうだとは言いませんが、ちょっとそんな風に作ってやろうというスタッフの意図は感じる。事実、本編の『Q』に入っても脳内で巨神兵がちらついてしまってた。 だから何ってワケでもありませんが、とりあえずインパクトに圧倒されてたのは確かです。同時に『ナウシカ』のことも考えたり、脳が疲れた一日でした。 「火の七日間」の説明は面白かったですね。ただ、地球を滅ぼすのに七日かかるのに、太陽と月は一日で消せるんですか??そこだけ突っ込んでしまった。 【TANTO】さん [映画館(邦画)] 8点(2012-11-24 15:55:37) |
5.《ネタバレ》 元々劇場用として制作された作品ではないので、ここにコメを投稿するか迷いましたが、想像以上の出来だったので投稿することに決めました。まずはカメラアングルがとにかく素晴らしい!巨大なものをどうやって見せたらいいのかを十分に理解している。特に感動したのは、部屋の窓の向こう側を巨神兵が歩いていくシーン。日常生活の中の一コマを切り取ったかのようなその見せ方は、異なるモノのリアリズムの表現方法として、非常にベタでありながらももっともしっくりとくる撮影方法であり、臆することなくキッチリと表現してくれたことに感動しました。またビームによって建物が一瞬ドロっと溶け出すシーンも、CGに頼らずに、手作りで処理していたのでこれまた感動しました。巨神兵もCGじゃなかったしね。日本の古き良き特撮の、楽しさ、凄さ、こだわりが堪能出来て、心からお礼が言いたいです。ありがとう! |
4.《ネタバレ》 怪獣が街を破壊する特撮は昔から日本のお家芸ですが、久しぶりに映画館で、しかもかつて有り得ない規模の予算がかっているであろう特撮を鑑賞できたのは幸せでした。ただ観ていて「やっぱり特撮はすごい!俺が見たいのは初代ゴジラのこの凄惨さだ!」という気持ちと共に、「スピルバーグの『宇宙戦争』と比べてしまうと劣るかなあ。CGを多用したVFXには勝てないのか……」という気持ちにもなりました。予算的に現状で作れる最高水準の特撮であることは疑いようもなく、やっぱりCG使用が全盛の今、ハリウッドのSFXには対抗できないなと思います。認めたくは無いけれど。それでも日本が作る(と言うか山崎貴監督が作る『ヤマト』や『ゴジラ』のCGにはまだまだ全然勝っていると思いますが。それにしても庵野秀明は自分のある種趣味にこれだけ力を注げることが出来て何だかんだ言っても幸せな人だなあ。 【民朗】さん [映画館(邦画)] 5点(2012-11-23 20:00:10) (良:2票) |
【すたーちゃいるど】さん [映画館(邦画)] 5点(2012-11-22 22:56:23) |