1.《ネタバレ》 うーん、描写をそのままに解釈するなら、磯辺くんは死ぬつもりだったけどあの「うみべの女の子」に偶然出会えたからふと気が変わった、とゆーコトにしか見えんのですよね(写真のデータ消されて異常なホドにブチ切れたのも単純にソレがそもそも気に食わなかったからだ、としか)。「こんな楽しそうな磯辺なんて見たくなかった」とか小梅も言ってましたけど、私も完全に同意見です。コレの所為で、今作は非常に分かり難いお話になってもーてる、とゆーか、ホントにこんな話?とでもゆーか。流石に私個人としてはそーいう話ではないと信じたいので、もしソコに別の理由を捻り出すならば、ある種の罪(贖罪)の意識とか、或いは小梅に対する一種の「復讐心」とか、そーいったトコロの話なのではないかと思いたい…のですけど、重ねて全くそーは見えねーとゆー感じなのですよね(原作読まなきゃダメなヤツなんすかね)。
まあでも、小梅に比べれば多少マシとゆーだけで、磯辺も別に決してそこまで「大人」なワケでもない年相応のガキではあると思うのですよ。やってること自体をよく見りゃあ厨二病or性欲塗れの猿といった様なモンですから。彼の物語は前述どおり(恐らくは)ある程度の奥行きも在る話だと思うのですが、一方の小梅ちゃんの話は単純なアホの子の(ほんの微かな)成長物語だと思います。彼女はまたかなり酷いのですよね~とは言うものの、コレも中学生ぐらいって結構こんなモンじゃねーですかね~と思ったりもします。彼女は確かにまず中々高度にワガママ・自分勝手ではあるのですが、そーでもなく一見大人びて思いやりとかも持ち合わせてる様に見える同年代のコとゆーのも、別に本当の意味で人を思いやる・想いやるとゆーのがどーいうコトなのかを悟ってやってるというワケでもなくて、ただ「親の躾」の御蔭様、とゆーことの様だったとも感じたりもするのですよね(今から思えば)。
石川瑠華ちゃんは『猿楽町で会いましょう』に引き続きまーたヒッドい役をやらされてますが(オマケに若いのにまーた脱がされてますが)、この「頭空っぽ」感はある意味もはや絶品の域ですね。それ以外の部分も熱演も熱演で、演技は好かったと言ってよいのではないでしょーか(キャラに対する嫌悪感がどーにも評価を難しくする)。男の子もまだ若いですが(瑠華ちゃんより実は4つも下)、こちらも特にテンション上がるシーンのキレなんかは中々悪くなかったと思いました。まあでも役者で一番(好)印象強かったのは何と言っても中田青渚ですわ。かなりアレな登場人物が多い中、彼女の存在は正に天使!でこんなん絶対惚れてまうやろー!とでも言いますか(こーいうキャラが『猿楽町』には居らんかったから…)。