100.そう。結局兄香川照之は自らの希望を叶えたのだ。弟オダギリジョーは兄の化けの皮をはがしたいと思ってたのに、まんまと術中にはめられたのだ。ほんとうの意味の自由を得て兄はこれから幸せな人生を送るだろう。そう解釈しました。 【とと】さん [CS・衛星(邦画)] 8点(2009-09-18 12:36:20) |
99.女を寝取られる等、前半はお兄ちゃんがかわいそうでかわいそうで・・・案の定ダークサイドに落ちました。 【はりねずみ】さん [DVD(邦画)] 5点(2009-08-27 13:48:42) |
98.愛憎が複雑に絡み合った人間模様の一切合切を、余すところ無く描きあげた快作。救いへと続く、一縷のか細い光明のようなラストが、素晴らしい。 【aksweet】さん [DVD(邦画)] 9点(2009-07-03 02:50:26) |
97.《ネタバレ》 二度目の鑑賞。最初の鑑賞では、素直に、ことの真相に「気付いて」しまった弟の涙に心動かされ、そして兄のラストの笑顔に「これでいいんだよ」という優しさをみた。 二度目ではもうちょっと色々つっこんで観ることが出来た。やはり「ゆれ」たのは弟だ。兄も確かに揺れていたが、同時に弟に対して揺さぶりをかけていた。弟から見られる自分はそんなもんじゃないんだという気持ち、そして弟に対する羨みもあった。だから、そんな弟からの思いは嬉しい反面嫌気を感じていた。それを突き崩すために兄は弟に揺さぶりをかける。 弟はここでその揺さぶりに乗らず、それでも兄は・・・、と思えればまた違ったストーリーになったかもしれない。 一方、弟からすれば、根本は軽い気持ちで取った自分の行動がこうした事件に繋がり、兄を追い込んだのではないか、という負い目があった。犯罪者の弟になりたくないといった短絡的な思いではないが、結局は自己保身だ。兄は本当に殺していないとかそういう確信ではなく、むしろ事件が起きた当初から、確信としては「やってる」だったはずだ。それは自分の行為を知っているからこそだ。自分の行為がそうしたことに繋がったということへの負い目から兄を守ろうとした。 しかし、結局弟のその思いは兄の揺さぶりにより崩壊することになる。結果はご覧の通りだ。そして兄もそれを甘んじて受け入れているのは弟の証言中の兄の顔が物語っている。 細かいことでもう一点。膣内のDNA鑑定とかする前に被害者の爪は調べないのかな。被告人の腕の傷跡とか、その傷の付き方から色々と考えられるはずだが・・・。川で被害者の爪からその痕跡は洗い流されてしまったのだろうか・・・。 【胴】さん [DVD(邦画)] 6点(2009-06-21 02:55:56) |
96.とても個人的な感想ですがアニキの長男の辛さみたいなものが自分にかぶり痛い作品だった・・・。 【より】さん [DVD(邦画)] 5点(2009-05-01 23:56:39) |
95.良く言えば「見る側に判断をゆだねる作り方」。悪く言えば「結局やったのか?やってないのか?弟はなぜ嘘(?)をついたのか?」。2回みれば内容が理解できるかもしれません。マイナス点としては真木よう子があまりにも演技が下手なこと、筋立てが一度みただけではりかいしにくい。誰が主人公なのかはっきりしないことではないでしょうか。思ったより軽い作りなので構えずにみることをおすすめします。確かに評価が高い理由はわかります。最近の日本の映画の中では好く出来ていると思います。 【たかちゃん】さん [DVD(邦画)] 7点(2009-04-13 15:44:34) |
94.人間の多面性は認めるけど、稔の心情の変化は理解できず。 【しっぽり】さん [DVD(邦画)] 5点(2009-02-14 08:04:09) |
93.《ネタバレ》 兄弟間の軋轢に法廷ドラマを絡めて重厚なつくりにはなっているんだけど、いまいち。都会へ出て好きなことをやる猛と田舎にとどまり家業を継ぐ稔。という図式が短絡的に感じてしまったのが原因かも。つーかドラマとしては使い古されてるでしょ。二人の微妙な心情も自分には感じ取ることができなかった。全体的に役者の演技(とくに香川照之)に助けられている印象でした。 【8bit】さん [DVD(邦画)] 6点(2009-02-08 19:04:52) (良:1票) |
92.《ネタバレ》 ラストの稔の笑顔に救われました。 【じょーー】さん [DVD(字幕)] 7点(2009-01-05 17:03:35) |
【からいもの】さん [映画館(邦画)] 7点(2008-12-14 12:24:37) |
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90.これはタイトルと青みがかった映像がいかにもさびれた田舎に似合って、そのあたりにすごく期待してみました。 兄弟って、血が繋がっているのに凄く不安定な関係だと思います。他人よりもずっと近く、親子程よりも絶対的な愛情はない。そんなに悪意を持たずに凄く残酷な事をしてしまうことだってある。許す許さないなんて概念は元よりない。 そんな事だからした方は覚えてなくても、された方は何十年たっても覚えてて恨んでるって事もある。自由奔放であれば、片方は凄く抑圧されて生きる。別に我慢する必要なんてないんですが、それが自分の生き方、使命とかおもっちゃう。でも、自由な方はそんな事知ったこっちゃない。その無関心さがまた片方の報われない所、ひずみ。 自分にとってこの映画はそんな感じの映画であり、何となく洒落になんない映画だったので、たぶんもう見ないと思います。 それにしても、香川照之はいい役者さんですね。 【まりんこ】さん [DVD(邦画)] 6点(2008-12-13 22:44:31) |
89.兄弟姉妹のドラマってどうしてこうも「濃い」んでしょう。実社会を煮詰めて煮詰めてその愛憎のエキスだけがドロドロ残っているようなものすごく濃厚な密度を感じます。兄弟は他人の始まりだから?最愛の友であると同時に最大の敵でもあり、永遠のライバルであるから、なのでしょうか? ……私(女)は姉妹をもっていないし、自分の子供にも同性の兄弟(姉妹)はいないので、わからないんですが、そんな私は、人生の中で一番激烈でグロくて熱く煮えたぎっている部分をついぞ知らずにその一生を終えるような、そんな気がしてなりません。 それは……ほっとするような、それでいてどこか寂しいような……不可思議な感覚です。 で、こんな映画を観てその知るよしもない濃い世界を「なんか分かったような気になる」のが結構好きなのかも。 で、そうやって映画鑑賞後なんか分かった気になって呟くのは、 「そうそう、世の中ってさ、この映画みたいに不公平で理不尽で残酷なもんなんだよね」 って言葉。これにつきますなぁ。 【ぞふぃ】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2008-11-11 18:04:13) |
88.《ネタバレ》 所々、セリフが聞き取りにくく、演出のぎこちなさを感じる部分もあるけれど、それぞれの心理描写が過剰でないセリフと巧みな映像、演技でなされ、見応えがある。・・・が! これはタケルの究極ナルシシズムに周囲が翻弄される、いわば、大迷惑野郎タケルの自己陶酔映画、とも言えるんじゃない? そもそも個人的嗜好として、私はタケルの様なオトコが大ッ嫌いなので、ああいう優男と簡単に寝るチエコに同性として全く共感できないのだ。とはいえ、チエコが激しくミノルを拒絶する心理は非常によく分かる。女性は、生理的に受け付けないオトコに、どこまでも残酷になれる生き物なんだよね・・・。こういう感覚、男性にはあまりないらしく、理解しがたいもののようだけれど。また、キモさを香川照之が実に上手く出している。あの髪型、猫背加減、上目遣い、卑屈なニヤニヤ笑い、ボソボソ喋り・・・etc。うーん、昔から憎からず思っているオトコとの情事の翌日に、あんなキモ男があんな近くに寄ってきたら払い除けたくもなるわな。それにしても、証言を翻すのも、ラストでバカっぽく叫ぶのも、ちょっと??・・・まぁ、「ゆれる」タケルの心、ってことなのかしらん。 【すねこすり】さん [CS・衛星(邦画)] 6点(2008-10-24 13:51:12) |
87.《ネタバレ》 最初の30分は退屈でしたが、事件が起こってからはグイグイ引きこまれました。嫉妬、憎悪、愛情、憧れ、保身、自暴自棄、信頼、裏切り。様々な感情や思惑が複雑に絡み合うことで、深みと厚みのある物語になっています。蟹江の弁護士、木村の検事が適役で、とてもよかったです。見方によって、「事件の真相」や「猛の証言の真偽」が、いろんな形に見えてくるのも面白いです。ラストシーンは「投げちゃった感」があり、ちょっと残念。 【コウモリ】さん [CS・衛星(邦画)] 6点(2008-10-20 22:16:24) |
86.重く、痛く、辛い。人の心はかくも弱い・・・的な映画でした。二度はみたくない。けど、また見てしまうかも。オダジョーみたいな顔が良くて自由で要領の良い弟は絶対もちたくないな。兄ちゃんドンマイ。 【すべから】さん [DVD(邦画)] 8点(2008-10-20 17:44:17) |
85.《ネタバレ》 兄弟の感情がリアルで痛い。片方は田舎で家業を継ぎ「いい人」をやってて、片方は都会へ出て好きな事を仕事にし自由に生きてる、っていうシチュエーションって実際多いし、そういう兄弟や姉妹には早川兄弟のような感情が少なからずあるだろう。(自分も、無いと言えば嘘になる。)自分でも気付かないふりをし続けているその感情を心の中から引っ張り出して突きつけられたかんじ。痛い。この兄弟の気持ちがわかる人って、多いだろうなぁ。あと、前半のオダギリジョーさんがとてもエロくて良かったです。さすが女性監督。色気の引き出し方が素晴らしい。あとラストも良かった。あそこで切っちゃうとこが。 【エムラ兄妹】さん [CS・衛星(邦画)] 9点(2008-10-10 00:18:16) |
84.《ネタバレ》 緊張感でひっぱられ、時に涙し、ちょっと疑問がありつつも、最後まで引き込まれそしてまた涙…曲も素敵。嗚呼、良い映画み…あれ?しかし…。。 わたしにも弟がいるので、「自分ならこうするだろうか。弟なら?」と改めて考えてみるとどうもやはり無視できない、理解出来ない点が多い。。お伽話なら、そういったことは気にしない私ですが、演技が良くてリアルな分、そこはちゃんとしないと。と思うのだけどそれではお話にならないのだろうか。最後に弟が証言した時にでてきた橋の上での再現が最終的に正しいのであれば、最初から弟は見なかった振りをしなくても良かったんじゃ。それともあれも正しいというわけではなかったの?うーむ。。後DNA鑑定をすれば弟と彼女の関係もすぐにわかるよね、とか、どうしても思ってしまう。あんなことを言ってしまう兄と、救おうと思ってたのに、それを聞いて切れて有罪に決定的な証言をしてしまう弟、(まあ切れやすい家系のようだけど^^;)わたしには「ありえない!」と思うけど、同性の兄弟特有の何か理解できないところがあるのだろうか…と良くできていると一度は感動したのに、なんとも不思議な感覚に今襲われております^^;こんなの初めて(笑 【air】さん [DVD(邦画)] 7点(2008-10-04 23:59:13) |
83.木村祐一が出ていなければかなりの秀作だった。あとは言う事なしで良かった。 【映画】さん [DVD(邦画)] 7点(2008-09-26 19:48:18) |
82.《ネタバレ》 どうやって終わらせるのか考えていたけど、ギリギリセーフといったところ。もし兄が帰っても弟の本当の意味での心変わりはまずない。都会の象徴みたいな弟は、思ったほど故郷の事は考えていない。兄が服役した7年間。考えない様にしていたと彼は答えるだろうが、それは本心じゃなく、考えつかなかったが正解だ。この映画の根幹といえる現実感が、終盤うまくまとめようとして浅くなってしまったのが残念。結局「ゆれた」のは現実を避けて成長してしまった弟の心。 【オニール大佐】さん [DVD(邦画)] 4点(2008-09-06 13:56:36) |
★81.《ネタバレ》 こういう兄弟って、世の中にたくさんいると思います。片方は好きなことをし、自由に生きる。片方は生家にこもり宿命を背負う。兄である稔は「これが自分の生きる道」だと思いながら、どこかで弟の猛に嫉妬し、伝えようのない憧れや怒りまでも抱いていたんではと思います。そうして押し込められたものが爆発すると、人間ってああなっちゃうんだなあ。 キャストは皆さん抜群で、特に香川照之の逮捕後の表情は言葉以上に伝わるものがあったと思います。 【黒めがね】さん [DVD(邦画)] 7点(2008-09-04 23:50:28) |