15.《ネタバレ》 今見ても新鮮で衝撃的。江戸、昭和、令和をつなぐ名作。 黒子が黒子に徹せず、なんとあの世へのいざないとして積極的に手伝う当たり超怖い。 生きていくのも義理がらみ、死んでいくのも義理がらみ。はあー現世は辛い。憎いのう、この世は。 ただ、台詞の畳み掛けが小うるさいと言うか、多過ぎ。同じ事をなん度もなん度も。はあー辛い。 【ほとはら】さん [DVD(邦画)] 7点(2022-04-05 20:26:53) (良:1票) |
14.2人を見守る神に見えた黒衣の演出が印象深い。他愛のない物語で登場人物がのべつ幕なしにけたたましく泣き崩れるくどい演出にはウンザリ。ただ、墓地での岩下志麻の艶めかしさは「凄い!」と感じるもので、ご亭主である監督の元での演技は女優冥利に尽きるのだろうと思えました。 |
13.MoMAでのATG映画祭を通して。同じATG心中物として鑑賞した中では本作の2年後に公開される「修羅」が若干かぶるが、色気部門では若さが少し邪魔するも岩下志麻に軍配。ただ内装の奔放さはさすがこの時期のATGといった感あり。 黒子の面構えが気になる方、「神々の深き欲望」をごらんあれ。さすれば小松方正の素晴らしさも味わえまする。 【kei】さん [映画館(邦画)] 7点(2014-04-01 11:49:54) |
12.《ネタバレ》 篠田監督の「無頼漢」にならぶ、古典モノ。 さすが篠田監督、古典をこねくり回して、自分の映画にしてしまう。 こんな監督、令和の今、いないね。残念です。 古典を掘り起こせば、ボロボロ傑作が出てきそうなのにね。 岩下志麻が、二役。その演出がまた効いてる。 奪う女と奪われる女。 両者に交わされた、女の意地の勝負。 もはや男の魅力とかじゃないんだね、女にとって大事なのは・・ そこを篠田監督が思う存分に料理する。 見応えある一本です。 昔観た時は、演出に目がチラチラして、イマイチのめり込めなかったけど、 年齢重ねて観ると、いいんだなぁ、これが・・ この時代は、黒澤、溝口を追いかけて、さらなる才能がしのぎを削ってた。 篠田さんもその一人ですね。 【トント】さん [DVD(邦画)] 6点(2013-05-04 01:54:47) (良:1票) |
11.セットや演出が斬新で、観応えのある映像と明快なストーリーが見事にマッチしており、かなり満足! 岩下志麻が美しい・・・ 【eureka】さん [DVD(邦画)] 8点(2011-06-09 14:36:53) (良:1票) |
10.《ネタバレ》 「日本のシェイクスピア」近松門左衛門の名作をモダニズムの極致とも言える演出で堪能させてくれます。自分は篠田正浩は好みではないですが、本作だけは別格。前衛的ながらオリジナルの基本的なところはきっちりと造っているのが良い。紙屋治兵衛がまた観てて情けなくなるダメ男で、名優中村吉右衛門がさすがの演技で唸らされます。 私の中では戦後日本映画界でもっとも妖艶な女優は岩下志麻だということになっています。若い人たちは『極妻』シリーズのイメージしかないでしょうけど、この人の60年代70年代の作品をぜひ観てください。その美しさ・色っぽさには眼が釘付けになりますよ。 【S&S】さん [DVD(字幕)] 9点(2011-01-07 02:31:03) (良:1票) |
9.《ネタバレ》 黒子を使った歌舞伎のような演出や、篠田桃紅の描いた絵をはじめとした独創的な美術セット、白黒映像の美しさなど印象に残るし、ファーストシーンが電話でこの映画の打ち合わせをする監督(篠田正浩)と脚本家(富岡多恵子)のやりとりというのも面白い。だがあまりにシュールすぎて展開についていきづらく、あまり入り込めずに終わってしまった。しかし、岩下志麻は美しかったし、音楽担当の武満徹が脚本にも参加しているのはすごいと思った。 【イニシャルK】さん [CS・衛星(邦画)] 5点(2008-09-14 02:42:26) |
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★8.こういうのをシュールっていうんでしょうね。ストーリーはたいしたことはないですが、こういう作品が陥りがちな難解過ぎるという欠点につながっていないと思います。映像でここまで引き込むというのはすごいです。 【くろゆり】さん [CS・衛星(邦画)] 8点(2008-05-03 11:30:23) (良:1票) |
7.あまりに斬新過ぎてついていけない部分がありますが、岩下志麻の色気に免じて4点を献上します。 【にじばぶ】さん [DVD(邦画)] 4点(2007-10-13 10:17:04) |
6.白と黒、光と影、男と女、運命を呪う人々とそれをそっと見守る黒子達、岩下志麻と篠田監督。それぞれの綱引き加減がうまいこといってこの出来栄え。しかし心中ものの寒々しさは堪えるなあ。 【のはら】さん [DVD(邦画)] 7点(2007-06-03 02:39:14) |
5.難解な芸術映画と聞き、いろいろな知識を詰め込み、頭でっかちになって見に行ったものだ。しかし、映像美の前に杞憂に終わった。アート・シアター・ギルド(ATG)といえば、低予算だが良質な映画の代名詞だった。本作はその低予算を逆手にとった秀作といえる。現在の日本映画の力で、CGを使いまくり、総天然色でリメイクするとどうなるだろうか。素晴らしいできになると思うが、篠田の天網島が色褪せることはないと思う。 【ジャッカルの目】さん [映画館(邦画)] 7点(2007-01-07 18:55:10) |
4.《ネタバレ》 もう30年以上経ってしまったのですが、この映画を観たときの感動は忘れられません。篠田も巨匠とか言われるようになっても「スパイゾルゲ」は論外にしても、これを越える作品は作れていないようです。岩下志摩は雪国のときよりもずっと大人の女を演じるようになっていて、最後の屋外で情を交わすシーンなどはそこいらのポルノとかが及ばないものがありました。黒子が場面に登場する(首吊りの手助けまでするのですが)のは人形浄瑠璃としての演出ですが、北野の「ドール」でももっと応用すべきだったと思います。 【たいほう】さん 10点(2004-09-23 20:52:21) |
3.浄瑠璃劇と映画のミックスであるが、その両方の利点を活用している前衛性に富んだ意欲作。感情剥き出しの人物と、作られた”劇”であることを印象付ける要素との対比は、ユーモアとも取れるし、皮肉とも取れる。白黒の色彩美は、天才的である。 |
2.如月CUBEさん。。。この頃ATGの予算は1000万円。また、今はモノクロもカラーもフィルム代に大きな差ないですが、当時はモノクロのほうがうんと安かった。。。。そういう事情も斟酌してあげましょう。鬼平が極妻の腿に愛撫したりしてるだけでも、面白い。。。。。って。。。関係ないけど、+一点。 【ちょうじ 】さん 7点(2003-03-29 19:26:15) |
1.毎日映画コンクールでは大賞を受賞。篠田正浩監督作品の中でも、やはり一番の名作ではないでしょうか。ライティングもかっこいいし、テンポが気持ちいい。奥さんの岩下志麻がまた最高。まあでも白黒というのはある意味、逃げだという気がします。 【如月CUBE】さん 7点(2003-03-24 00:31:17) |