34.梶芽衣子が演じる主人公が、自分を陥れた男たちへの復讐を果たすために刑務所から脱走を図るも失敗。その後、看守や女囚人からのリンチはさらに激しくなっていく・・・という話。裸の女囚人たちを鉄骨階段の上を歩かせて、看守が下から覗き見るシーンだったり、梶芽衣子が男に騙されて犯されるシーンをガラス張りの床の下から映したり、アングル的にメチャクチャ工夫しているのが伺われるのですが、なんかギャグっぽくて、あまりエロくないのですよね。ガラス張りにしたのも、襲い掛かる男の顔芸を映すためという感じですし。まあ、全体的に顔芸ですよね。渡辺文雄が刺されるまでのシーンは爆笑。表現的にいろいろと、攻めているのはわかります。とってつけたようなB級感漂う演出と、ほとんど台詞がなく表情だけで鬼気迫る演技する梶芽衣子が、それほど違和感なく共存できているのが面白いなと思いました。梶芽衣子だけでなく、扇ひろ子も落ち着いていてかっこよかったです。 【camuson】さん [インターネット(字幕)] 6点(2023-02-08 20:14:11) |
33.《ネタバレ》 まあこれはもう、皆様が書かれているとおり、普通に考えれば破綻しまくりなのを、梶芽衣子のオーラと目力で全部突破しています。主人公はひたすら理不尽な目に遭わされ続けるのですが、ごく一部のシーン以外、さしたる反撃も許されずただじっと耐えているだけなのも凄い。精神的拷問として有名な「掘った穴を埋めさせる」を堂々と大真面目に撮っているのも凄い。妙に実験的な撮影(回転カメラとか舞台図式とか)も見ている間は邪魔だったのですが、終わってみればそれもインパクトの一部として機能している不思議。 【Olias】さん [DVD(邦画)] 6点(2021-10-22 01:27:24) |
32.「悪いコトをした人はこういう所に入れられるんだよ」と子供を脅すための映画ですね、これは。と言いつつ、子供には見せ難いシーンも多々ありますが。それに、ここまでぶっ飛んでるとイマドキの子供はさすがに真に受けず、脅しにならないですかね。 作中の描写は「刑務所」というよりは殆ど「地獄」で、実際、女囚の一人がオニみたいなヤツに変化します。ありとあらゆる事が起こりうる世界。リンチ・流血は日常茶飯事で、脱ぐだの脱がされるだのに至ってはもはや些末事に過ぎません。さあ、頑張ってついていきましょう。 過去の経緯の描写が「回想シーン+解説」で済まされてしまっているのは、多少物足りないんですが、過激な描写でインパクトを補っており、主人公のセリフを絞ったハードボイルド調の作風にもマッチしているとも言えます。 それに何と言っても、作品の節々で登場する、梶芽衣子が長い髪越しに睨みつける、あの表情。この表情こそ、本作の代名詞と言ってもいいでしょう。終盤における、死神のごとき黒ずくめの扮装の内側にも、あの表情が潜んでいるのだ、と思わせて、ゾクリとさせます。 ところで、伊達三郎さんが出演しているのを見ると、ああ、前年に大映が倒産したんだっけ、などとも思ったり。 【鱗歌】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2021-06-27 09:39:26) |
★31.ポルノとしては見にくい作品だと思う。前衛的な表現もそこかしこに見られて、飽きずに鑑賞できる。 脚本はあまり洗練されていないようにも思うけど、パワーで押し切れている感じ。 それにしても梶芽衣子さんのメジカラは女優史の中でもトップクラスなのではないだろうか。 【くろゆり】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2020-12-07 10:42:18) |
30.《ネタバレ》 シリーズ第1弾。復讐に燃え、苦痛に萌えるオンナの恨み節。女子刑務所で巻き起こるリンチ、レイプ、戦争。ネチっこさ、しぶとさ、執念深さはその辺の男にゃ負けねえアタシ。尻に敷きまくりだ。そんなグロくてエグくてエロいアタシたち。ドMだぜい。 【獅子-平常心】さん [DVD(邦画)] 6点(2020-01-26 02:23:52) |
29.「梶芽衣子全曲集」というアルバムを持っている。 クエンティン・タランティーノの「キル・ビル」公開当時に、劇中とエンディングで使用された「修羅の花」と「怨み節」に聞き惚れて即刻入手したものだ。 「修羅の花」が主題歌の梶芽衣子主演映画「修羅雪姫(1973)」は、「キル・ビル」公開直後に観ていたのだけれど、「怨み節」が主題歌の今作は今まで観られていなかった。 “オリジナル”映画での「怨み節」をようやく聴けて、そのことが先ず感慨深い。 「修羅雪姫」を観た時の衝撃も物凄いものだったが、ほとばしる女の情念そのものにおいては、今作もまたとんでもない。 殆ど主演女優「梶芽衣子」の眼力だけで押し通す見紛うことなきトンデモ映画ぶりに呆然とするしかない。 徹頭徹尾ためらいも遠慮もなければモラルも何もあったもんじゃない。コレが人気映画としてシリーズ化されるわけだから、当時の“ニッポン”はどうかしている。 改めて、クエンティン・タランティーノが惚れ込むわけだと思い知った。 あらゆる意味で、このカルト映画の「再現」は不可能だろう。 その理由は、現代社会のモラルや常識が今作のあらゆる表現を許容しないこともあるが、それよりも何よりも、この時代の「梶芽衣子」という存在が唯一無二だからということに他ならない。 【鉄腕麗人】さん [インターネット(邦画)] 6点(2018-01-06 01:20:08) |
28.《ネタバレ》 園子温「愛のむきだし」でもオマージュが捧げられた刑務所ヴァイオレンスアクションの傑作。 刑務所は野郎どもだけの巣窟じゃない。野獣のように眼光ギラつかせたアマ、ビッチ、女たちが蠢めく空間でもある。 そんな汗と女の匂いムンムンの泥の中、黒髪をなびかせ鋭く美しく輝く梶芽衣子の存在!こんなにカッコイイ女には野郎だろうがアマだろうが惚れちまうぜ。どんなにボロボロになろうがけっして諦めない不屈の女心。 ひたすら耐えに耐えてチャンスを待ち続け、泥にまみれ延々と土を掘り、友をお姫様抱っこまでしちゃう漢女(おとめ)っぷり。 表彰状が踏みにじられる脱獄騒動から始まるオープニング、湿地帯を走りまくる女、群がる刑務官たちの追跡! 刑務所内をすっぽんぽんで列をなして歩かされる女囚たち、腐りきった法の番人たち、互いに鉄拳で気合を入れる飢えた野獣どもの眼光、秘部に押し当てられるドス黒い警棒。 白い布に隠される情事、赤い斑点・画面がぐるぐる回転し髪が怒髪天となり灯る復讐の炎。 女囚たちも食器をガンガン打ち鳴らし脱走と憎悪をブチまける機会を待ち続ける。美しい一重美人、修羅場潜ってそうな姉さん、博打女、潜入者、脳味噌お花畑のBBA軍団。 ドア先輩にガラスを喰らわされ血に染まる鬼BBAとの鬼ごっこ、夏候惇のような凄まじさを見せつける署長。腐っても署長である。アイパッチのように鈍く光るサングラス。 まったく興奮しないパンモロよりも、百合を誘う瞬間のパンチラの方が圧倒的に素晴らしい。丸出しになったおっぱいを揉みしだき吸いまくり、雄のように、調教するようにむしゃぶりつく梶芽衣子!俺の股間の警棒も(ry 刑務作業と地獄の穴掘り耐久レース、シャベルの斬撃と大暴動!疲れを吹き飛ばす怒り、怒り、怒り、ライフルを奪い撃ちまくる!人質には恐ろしい拷問だ(我々の業界ではご褒美です)!! 目線で交わされる女たちの複雑な関係、ダイイングメッセージ、熱した電球によるヤキ入れ、復讐の黒衣、蒼ざめる最期、野郎も女どももくたばりまくる怒涛のクライマックス!! 【すかあふえいす】さん [DVD(邦画)] 9点(2016-08-28 02:30:41) (良:1票) |
27.溜め込みが長すぎて途中で飽きてしまった。マゾヒズムが過ぎるのではないかと思う。 【カニばさみ】さん [DVD(邦画)] 6点(2016-05-24 08:24:10) |
26.何故、これほどまでに個性的かつ異色の作品の評価が低いのか、理解に苦しむ。 男女物の定番の恋愛劇、飽きるほど観た大団円とは一線を画し、硬派な路線を貫いた本作は素晴らしく評価できる。 批判される大半の理由が、男性目線から観た世界観だということだろう。フェミニストがこぞって悪評を付けそうな内容だが、ただの男性目線からの女のエロスではなく、内容そのものと展開がしっかりと構成されており、飽きることなく見終えることができる。 特に役者陣の演技が素晴らしいが、暴行シーンがお粗末で三流なのは、殴る相手が女なので仕方がないのだろう。 タランティーノや装甲騎兵ボトムズなどにも多大なる影響を残している名作なので、一度観ておくことをオススメする。 【カムイ】さん [DVD(邦画)] 7点(2015-11-30 16:04:20) |
25.《ネタバレ》 なんだか凄いものを見た、という感じです。 裸がいっぱい出てきて、梶芽衣子も大サービス。 寡黙だけど、目力があってキリッとした美しさが際立ってました。 自分を罠に嵌めた男たちと妹分を殺した女囚にはきっちり復讐するけど、自分のせいで懲罰を受けた仲間たちのリンチは黙って受けるところがカッコ良かったです。 もう一人カッコ良かったのが扇ひろ子。 この作品で初めて知ったけど、ドスの効いたセリフが決まってました。 古臭いしシリアスなのかバカバカしいのか判断つかないけど、映像に活気があふれてて見て良かったです。 【nanapino】さん [DVD(邦画)] 7点(2014-10-12 18:35:31) |
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24.《ネタバレ》 これ好きだわ・・・ 梶芽衣子さんは本当に素敵だし・・・ この映画くらいハチャメチャにしてくれたなら、某お笑い系監督の作品も酷評されないような気がする。 そして、トンとご無沙汰な私は・・・ マジで、ワッショイ、ワッショイされたい気分の今日この頃でした。 【ぐうたらパパ】さん [インターネット(字幕)] 8点(2014-03-02 03:59:55) (笑:1票) |
23.この映画のツッコミ所を指摘したところで一体なんの意味があるのでせう!ぱっと見パンチは当たってなくても、心のパンチはどストライクだぁあ!半端じゃないテンションと情念と怒りが炸裂する力作! 【ゆうろう】さん [DVD(邦画)] 8点(2013-10-08 22:07:59) |
22.《ネタバレ》 エロでいくか、バイオレスでいくか、反社会でいくのか、何かわからんけどとりあえず詰め込んだ感がある。勢いだけで作ったというか、このカットが撮りたかっただけでしょ、みたいな。 【afoijw】さん [DVD(邦画)] 5点(2012-07-22 19:44:27) |
21.《ネタバレ》 こりゃ、むちゃくちゃだ。女たちがおっぱい丸出しでドタバタ。リンチしたりされたり、逆レイプしたり、穴を掘ったり埋めたり、ワッショイワッショイ大暴れ。これでストーリーは超シリアスなんだもん。天然さすら感じるこの領域には、タラ&ロドも、園子温も、井口昇も達していないのではないか。恐るべし、伊藤俊也監督。そして、梶芽衣子の凛とした美しさに惚れ惚れ。 【すべから】さん [DVD(邦画)] 8点(2012-06-16 15:37:24) |
20.《ネタバレ》 こういう作品、嫌いじゃないですよ。表立って人にお勧めする事は出来ないけれど、やりたい放題やってくれる映画はそれだけで認めちゃう自分がいる。確かにね、つっこみだしたらきりがないんですよ。最初の暴力シーンで、顔に全然拳が当たってないわけですよ。それなのに「ビシっ!ビシっ!」ってものすごい効果音ついちゃって(笑)。この時点で「なんだこりゃ~。真面目に作ってない映画だな~」なんて思ったんですけど、次のシーンでは全裸の女囚たちが列になって意味不明な階段を上り下りさせられてるし(笑)。そうかと思いきや今度は味噌汁を顔をかけられただけで血まみれになるし、なぜかおっぱい丸出しで刑事に復讐しようとするし、、、。最初の時に「不真面目な作りだなぁ」なんて思っちゃった自分を反省(笑)。要するに、そういう理屈を勢いが凌駕してるんです。とにかくやりたい邦題やって、それで面白けりゃ良いじゃん!みたいな。そう、映画とは本来ルールなどないものですからね。刑務官たちがレイプされ、女達がワッショイワッショイ!と踊りだしたり、ナミに復讐しようとした女囚の顔がはんにゃみたいになったりするシーンで爆笑しちゃいました。もの凄く安直な反体制の描き方も含め、色々と面白かったです。 【あろえりーな】さん [DVD(邦画)] 7点(2012-03-17 18:51:47) |
19.《ネタバレ》 有名な作品だし、梶芽衣子の代表的な作品ということで、見てみたが、まあメチャクチャ。刑務官が、一人ずつ軍用ライフル持ってるし、しかも直ぐ撃つし、懲罰内容は、タダの嫌がらせだし、何かというとすぐ女の服を切り裂くし。ナミは何故か、下着姿で男に復讐しようとするし。「抵抗すると公務執行妨害で射殺するぞ」とか言うし。 しかし、演出的には、多分大胆な実験的な表現だったのだろう、カラーライティングや、回り舞台など。特にガラス張りの床に転がされたナミの怒りのカットは凄い。 とうとう脱獄を果たしたナミは、自分を裏切った男と、それに関連したワルには復讐するのに、あれだけ理不尽なイジメをした刑務官には、何もしないのが、若干気になる。しかもその後逃げるでもなく再び刑務所に戻るとは。復讐時のナミはカッコイイんだが、実際に苛めた彼らをやっつけないと、観ている者のカタルシスは得られない。 数々の突っ込みどころには、目をつぶるとしても、評価できる点が、大胆な演出と梶芽衣子の魅力のみでは、2点がいいトコ。 【Tolbie】さん [DVD(邦画)] 2点(2012-01-07 05:57:13) |
18.梶芽衣子の代表作の一つであり、日本映画の中でもそれなりに有名な本作を鑑賞。 なんというか、いかにも70年代東宝映画というか、エログロナンセンス路線というか、そんな平たい面白さ、くだらなさが満載の内容。 日本映画の、一つの衰退の形を観るような気持ちと、新たなる日本娯楽映画の幕開けを観るような気持ちとが交錯した。 皆さん、脱ぎっぷりもよろしく、最後も見せ場あり。 この映画で描かれたような女刑務所が実在したからこそ、女刑務所は男子禁制になったのだろうか? それとも、この映画の影響だったら、それこそ凄いが、私にはその変の知識が残念ながら無い。 こういったシリーズの皮切り的作品というわけで、無難に楽しめた映画だった。 【にじばぶ】さん [DVD(邦画)] 5点(2011-12-23 15:36:53) |
17.劇画漫画の映画化作品。ストーリーも演出もとにかくすんごい。 ぶっ飛んでいるというか個性的というか、昭和のアングラ的な香りをプンプン漂わせながら、 凄まじいピカレスク作品に仕上がってます。カルト的な雰囲気もあるかな? 一番の見所は、やっぱりヒロインの梶芽衣子。凛とした眼差しが本作のキャラにはぴったり。 彼女の歌う「怨み節」もよかった。これぞ正真正銘のB級映画。高評価をつける度胸はないけど、 興味のある方はぜひ。 【MAHITO】さん [DVD(邦画)] 2点(2011-09-09 15:21:36) |
16.《ネタバレ》 本作の突っ込みどころその① 「お味噌汁で敵を攻撃」 まず本作の見所は女達の骨肉の争いにあるのですが、女達の攻撃がシリーズ通して斬新です。 熱いお湯、熱い電球、そして熱いお味噌汁というように基本ダチョウ倶楽部的な攻撃方法を多様するのですが、 ここで驚くべき事が!! 味噌汁浴びた敵が・・・え?血まみれ?? 何故か味噌汁をかけられると血まみれになるのです。 ここで本作1番の名言、警察の尋問でのセリフ 「両手両足縛られていながらどうして味噌汁かける事が出来たんだ!(大真面目に)」 ちょっと!その前に、そんな血の出る危険な味噌汁を刑務所で与えないで・・・。 その② 「オシャレすぎる刑務所生活」 刑務所バラが咲き誇っている事にも疑問を感じずにはいられませんが、本作の女囚人の服は相当おしゃれです。 ジャーナルスタンダードとかに売ってそうです。クラムボンとか着てそうです。 しかも囚人服なのに、何故かカラーバリエーションがあります。 基本悪役はオレンジ色、いい奴は青色といった、余りにも都合の良すぎる色分けが行われているのも特徴です。 その③ 「警察の尋問、刑罰が面白すぎ」 本作での警察の尋問は何故か服を破く事から始まります。 また刑罰の「閻魔落とし」・・・爆笑ですw しかし、そんな警察達に女囚人達からの復讐が! 本作のクライマックスは何と裸の女囚人達が警察達を裸にし、ワッショイ!ワッショイ!! このシーンっていったいw 【吉祥寺駅54号】さん [DVD(邦画)] 8点(2010-07-28 22:03:26) |
15.《ネタバレ》 ○日本国旗で始まるあたりなかなか期待したが、内容は極めて安易な反体制映画。肩透かしだった。○突然ホラーになったりツッコミどころが満載である。○そんな映画だが、梶芽衣子が素晴らしすぎる。美しくて、目力があり、とても良い女優だ。彼女を楽しむためだけに観ても良い映画だ。 【TOSHI】さん [DVD(邦画)] 5点(2010-01-05 09:29:14) |