★4. 《ネタバレ》 いわゆるオセロ症候群てヤツか。それでいて実際に妻が不貞をはたらいている余地を残しておき、曖昧に断ち切る。いかにもフランスらしい、キレよりもコクの世界。結局中心にあるのは「深まる疑い」という一本のベクトルだけなんだけど、それこそサスペンスだ、ってんでしょうね。尾行をする場面で、映画は生き生きする、個人的な視点だからか。嫉妬というのは、すべての材料を悪いほうへ悪いほうへととめどなく勘繰っていく装置で、ひとたび作動すると、そのとめどのなさがスリラーになっていくんだ。ラストで冒頭の風景が繰り返されるが、もう自転車はやってこない。水上スキーのシーンって、おそらくボートのおしりで撮影するんだろうけど、撮影シーンを想像するとおかしい。 【なんのかんの】さん [映画館(字幕)] 7点(2010-01-26 11:57:59) |
3.《ネタバレ》 ここまで嫉妬の妄想に駆られるとまさに「愛の地獄」だと思います。フランス映画にしては出会いから結婚出産までテンポがいいなあと思ってみてたら、妄想・嫉妬の表現の執拗なこと。これでなにか落ちがあれば(例えば奥さんの仕組んだ罠とか)、サスペンスの良作になるんでしょうけど、結局最後までよくわからないまま終わるという(ベアールは殺されたの、それとも妄想?)、ほんとにフランス映画している作品でした。作品の最後の方は、サイコとコレクター(65)を連想してしまうのですが、それらの名作にはおよんでないですね。 【ひよりん】さん [DVD(吹替)] 6点(2006-12-22 21:58:03) |
2.サイコのお手本みたいで、出来はいいけど斬新ではない。しかしすげースタイルだ。顔は猿っぽいのに、色気が半端じゃない。そら狂う。 【ぷりんぐるしゅ】さん [DVD(字幕)] 5点(2005-08-27 03:03:42) |
1.愛しすぎたが為に嫉妬が憎悪へと変わっていく・・・映画では良くありそうなストーリーですが、被害妄想に陥る主人公の描写がなかなかリアルだと思います。剃刀を手に取るシーンは正直怖かったです。 【ヒューマンガス】さん 5点(2004-01-23 15:50:21) |