5.トリュフォーの「終電車」か黒沢の「影武者」かという戦前の下馬評を見事に裏切ってアカデミー賞外国語映画賞を獲得した映画。見る機会はなかなかなかったが、HDマスターDVDの登場によって鑑賞。まずは「アレクサドラ、アレクサドラ」と何度も繰り返される主題歌がすごく印象的だ。てっきりアレクサドラという名の女性が主役かと思うと、田舎からモスクワに出てきた三人娘を中心に物語が進む。まじめで働き者のエカテリーナ、軽薄だが行動力のあるリュドミーラ、地味でつつましいアントニーナ、前半はこの三者三様の生き方が巧みに描かれ、とても鉄のカーテンで覆われた共産圏ソ連というイメージはない。前半の最後で目覚ましをかけて眠りに着くが、目覚ましで起きた後半は20年後というのもうまくできている。 【ESPERANZA】さん [DVD(字幕)] 7点(2017-07-11 14:19:07) |
4.《ネタバレ》 長いけど意外に普通に観れました。いつか必ずいいことあるよという映画でしたね。ソ連時代の人々の生活が垣間見れたのが良かったです 【Kaname】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2016-02-02 10:02:33) |
★3. たしかこれ公開のちょっと前あたりにテレビで山田太一の「想い出づくり」ってのがあって、なんかそれと似た印象を持ったことを覚えている。ソ連映画って言うと、もうタルコフスキーやミハルコフのようなデリケートなタッチか『戦争と平和』みたいな重量級ものかだったので、ああこういう世俗的なテレビドラマのような映画もちゃんとあるんだ、って安心したものだ。画面作りや大筋は粗いけど、細部はけっこう丁寧で、適度なユーモアもある(ラストで男を探すとき、名前をずらっと並べていくとこは笑ってしまった)。昔の男を決然と振り切ってしまうさっそうさ、いつか玉の輿にと思いつつ不幸な人生を送っているはずの友だちがけっこう朗らかで魅力的など、世俗スケッチならではの味わいが出ている。三人目の(「想い出づくり」だったら森昌子に相当か)が、本当に別人のようにフケるのには驚いた。ベサメ・ムーチョが二つの時代をそれぞれに表現している、なんてのも、当時のソ連のイメージからは斬新だった。 【なんのかんの】さん [映画館(字幕)] 6点(2010-01-01 11:58:18) |
2.女性のしたたかさ骨太さモロさは万国共通だと実感。旧ソ連時代20年の移り変わりも興味深い。音楽に惚れてニキーチン夫妻のアルバム買いました。 【mimi】さん 7点(2003-12-08 19:50:19) |
1.主題歌の「アレクサンドラ」が非常に名曲。 すごく魅力的な、女性賛歌映画。 【BAMBI】さん 8点(2003-10-20 13:20:08) |