1.《ネタバレ》 『キザったらしくないボンド』と『誠実バツイチな英国紳士』と言う二人の『負けず嫌い』がCIAの職権乱用しまくって好きになった女性を取り合うと言う、予告編通りの内容でした。
なので予告編を見て興味が出たり、あとは『トゥルーライズ』でシュワちゃんが奥さんの素行調査をしているあたりのシーンを面白く感じた方なら見て損は無いと思います。
二股かけるヒロインに関しても、過去の経験やオバサン友人、そして現状に対する罪悪感等不快感を抱かれないように調整してあるのも良かった。二人に駆り出される局員も出番こそ少ないがしっかり個性を付けており、そんな良いように振り回される彼らに『ご苦労さん(笑)』と一言。
オチに関しても想像はできたが、本作の場合そこに至るまでの『過程』を楽しむものなので良しとしましょう。
細かい所では場面の移り変わりやカメラアングルなどの演出関係も概ね良好で最後までダレる事は無かった。
難点があるとしたら、折角CIA局員と言うスパイのエリートなのに使用する機器が盗聴器や衛星カメラ、無人機等とありきたり過ぎだった。むしろそんな事にCIAの技術をフルに動員するとかの方がより馬鹿っぽくて良かったと思うが、ただ「個人の権限で行えるのがコレが限界だった」と考えればリアルっちゃあリアルだね。
もう1つはラスボスのギャング、先ほども書いたが本作はコメディなので真面目なシーンが少ないのは仕方ないが、それにしてもあっさりし過ぎ。序盤二人に仲間を殺され復讐を近いヒロインを誘拐して・・・と思ったらものの五分で取り返されすぐに退場。活躍はおろか『そもそもアイツはどう言った犯罪者なの?』と言う所すら描写無しなのでむしろ可哀そうになってきた。
総評
良い意味で予想通りの作品でした。ただ上述したように予告を見たりしてあまり興味をひかれなかったら視聴はお勧めしません。
私の場合ドストライクだったのでちょっと甘めの高評価になっていますのでご注意を。