★11.《ネタバレ》 ダリオアルジェント監督の作品を久々に観賞した。 残念だと思ったのはダリオアルジェントらしい狂気と異端ぶりがなくなったこと。 クセのあるB級っぽさが抜けてしまいなんとも面白みがない。 監督のセンスがほとんど見られない。 なんともスタイリッシュなサイコサスペンス風映画だ。そこに個性はない。
ダリオアルジェント監督は他の監督よりも映画と音楽との結びつきに重きを置くのだと思う。 それが変態じみていて強く、性癖のような気がする。
・・・検死官の男のハイテンションぶりがちょっと面白い。 社会的に暗い場所にいる人間をハイテンションに描くというのは日常の奇妙なアンバランスさが出て効果的です。 安易かもしんないけどそれを堂々とやるのは巨匠らしい度胸だと思う。 その死に包まれた場所で検視官の愉快さは生と死の距離感を不思議なものにする。
死体の迫力が普通の映画とは少し違う。 ダリオアルジェントの映画にはエロスと恐怖、そして死がある。 とくに死とエロスが密接にからみあう。
“ゲーム”にも死やエロスが寓意的に込められている。 本来のゲームとは何か?そこらへんをこの作品は少し探っている。 この監督はゲームの中に流れる魔力みたいなものを作品にしたと思う。 憶測でいうのもなんだが監督は美女の恐怖する表情を見ることで性的な快楽を覚えるタイプの人ではないだろうか。 作品を見ててそう思った。 美女に対する独特の考えが作品にも表れてるみたいだ。 男性主人公ともいえるジャンレノ風の男はたぶん監督の嫉妬をかったのではないか。 (ここからの文章はどうやら自分がこの映画のタイトルをデスゲームだと勘違いして書いてるらしい) 最後に美女は妊娠する。 デスゲーム(死の遊戯)の果てにあったのは生命の誕生だったというところに、生と死の対比があると思うが、ゲーム(遊戯)という言葉には性的な意味も浮上してくる。 デスゲームを仕掛けて楽しんでいるのは監督で、もしかすると対戦相手は観客かもしれない。 そういうところに最近?流行のソリッドシチュエーションの影響がみられるのかも。 恐怖とグロテスクを題材にする映画監督のだいたいはサドでありマゾでもある。 (2011年の映画メモをもとにレビュー) 【ゴシックヘッド】さん [DVD(字幕)] 5点(2013-06-28 23:10:23) |
10.《ネタバレ》 偏愛・変態な殺人犯が登場する映画は多々ありますが、この作品もその類いです。人質の命をポーカーの勝敗で左右する犯人も犯人ですが、やむをえずゲームを相手する警察も警察で、客観的にみると漫画チックでチープなストーリーです。でもこのくらい馬鹿げてる方が、かえって面白いです。説明不足とも取れる展開の潔さや、死体のどアップ、不吉なカット割りなどに、ダリオ・アルジェント監督の色が出ています。カードで警察側が勝った時の緊張感は、思わず私もガッツポーズしちゃいましたw 【VNTS】さん [DVD(字幕)] 7点(2009-12-21 17:57:43) |
9.《ネタバレ》 この監督らしさがなく普通の映画であった。アイデアは良いが、もう一捻りほしい。犯人は途中で普通にわかるし、設定にも工夫がなかった。細かいツッコミは置いといても、犯人の動機・狙いがあまりに弱い。「警察にいる変質者だから」という理由じゃあストーリーがいらなくなってしまい厚みのない仕上がりであった。 【ぼぎー】さん [DVD(字幕)] 4点(2006-06-26 05:10:47) |
8.《ネタバレ》 良かったのは設定だけです。テンポ悪いし肝心のポーカーシーンも緊張感なし。主人公の恋愛模様も完全に蛇足。ミステリーサスペンスのくせに謎解きもろくにないし、最悪なのはジョンやレモがポーカーとは関係なく殺されるところ。今年見た中で今のとこ一番つまらない作品です。 【クリスタル】さん [DVD(吹替)] 1点(2006-04-02 15:18:03) |
7.《ネタバレ》 落書きみたいなシナリオ。この酷いシナリオを一生懸命に映画にされたらたまらんもんがあるが、造ってる側も、このシナリオではどう頑張ってもマトモな映画にならないのはわかってるようで、投げやりに作ってるのがありあり。どうでもいいよ、もう、みたいな気楽さで不思議と観れてしまった。最後の「妊娠してます」というオチは、こんな酷いシナリオねーよ!と逆に笑える。 【永遠】さん [CS・衛星(字幕)] 4点(2005-10-20 04:41:22) |
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6.普通のサスペンス映画で、アルジェント監督らしさは殆ど感じませんでした。別に血がドバーっを期待していたわけでもないんですが、サスペンス映画としても凡庸な出来でした。しかし、レモのポーカーの手は、「自分だったらこうする」と考えた手と全部一致してました。名人って言っても、あんなもんなのかねぇ…。 |
5.邦題は嫌いです。原題のままでいいじゃないか。ストーリーは・・・どうでしょう。前作「スリープレス」でアルジェント復活かと思わさせたが、これのおかげで、あぁ、アルジェントはやはり堕ちつつあるのかなと思いました。 【中途半端】さん 1点(2005-03-13 22:13:24) |
【真尋】さん 3点(2004-12-13 14:49:56) |
3.レンタルビデオ店のホラー特集コーナーを見ていたら"デス・サイト"と言うネーミングセンス0の本作を見つけました。何もなかったかのようにほかのモノを借りようと思ったそのとき、パッケージの下のほうにダリオ・アルジェント最新作と書いているじゃないですか!これは借りるしかないと思い借りて見ました。そして期待しながらDVDを再生・・・ホラーじゃなかった・・即行そう思いました。たしかにホラーコーナーから取ってきたはずなのに猟奇サスペンスものじゃないですか!しかも異常によく出来た死体のアップアップアップ・・無意味に気持ち悪いです。ダリオ・アルジェントの独特の美学は何処へ行ってしまったのでしょうか。残念ながらB級またはC級にしか見えませんでした。 【A.O.D】さん 4点(2004-09-17 02:32:18) |
2.まさか、この映画に先客がいらっしゃたとは。かんたーたさん、どもです。でも、この映画、自分にはおもしろくなかったです。なんでやろかな~。衝撃的な映像とかあったり、設定もいいし、謎解きもあるんやけど、途中で観るのやめよーかなって何度も思いました。かんたーたさんのおっしゃる警察の能天気さが原因かも。人質帰ってきて、事情聴取ほったらかしで「キッス、キッス」ってまるで合コンパーティーのようなノリはなんでしょうか?向こうの警察はあんなんでしょうか?緊迫感ゼロです。ただ最後の方の展開は、ちょっと驚きです。でも時すでに遅く、その辺では、もうこの映画自体どーでもいいよーな気持ちでいっぱいでした 【なにわ君】さん 0点(2004-09-15 14:39:31) (笑:1票) |
1.ダリオ・アルジェントの新作ホラー。誘拐犯との人質を賭けたポーカー勝負に、イタリア警察の面々が挑む。初めからあまり期待はしていなかったのですが、やっぱりと言うか何と言うか・・・アルジェントにしては随分と凡庸な感じの作品だなぁと思いました。いつの間にか人質を助けることよりも、ポーカーの勝負に夢中になっているイタリア警察の面々には唖然。異様な現場の盛り上がり風景には思わず笑みがこぼれます。邦題も「デス・サイト」なんてのより、原題の「カードプレーヤー」のままでOKでしょうに。 【かんたーた】さん 5点(2004-07-17 20:19:23) (良:1票) |