20.《ネタバレ》 ここはかつて政府による極秘の核実験が行われ、放射能によって汚染されてしまったアメリカの砂漠地帯。一帯は強固なバリケードによって封鎖され、中に入るには完全密閉された防護服を着ないと危険は免れない。そんな見捨てられた地にある日、キャンピングカーに乗った何も知らない一組の家族が通りかかる。定年退職を機にカリフォルニアまで旅する元刑事とその子供たち、長女とその娘婿の間にはまだ生まれたばかりの赤ん坊もいる。だが、そんな平凡な家族を丘の上から虎視眈々と見つめる謎の目が――。何もない砂利道で急にパンクするキャンピングカー。携帯も通じず、見渡す限り何もないこの不毛の地で途方に暮れる家族たち。そんな彼らに突如として異形の者どもが襲い掛かってくるのだった。銃を手にしたとても人間とは思えない恐ろしき怪物たちは、家族を一人、また一人と血祭りにあげてゆく。訳も分からずパニックへと陥る平凡な家族たち。果たして奴らは何者なのか?核実験による放射能で突然変異をおこした異形の者どもによって、恐怖のどん底へと叩き落される家族をノンストップで描いたスプラッター・スリラー。監督は、その容赦のないゴア描写で一世を風靡したアレクサンドル・アジャ。彼が悪名高い『ピラニア3D』で一気にメジャーになる前に撮ったという本作を今回鑑賞してみました。率直な感想としては、いやー、相変わらず中身がないです(笑)。でもその分、やり過ぎ残虐描写には相当気合が入ってます。斧で脳天直撃から始まり、散弾銃で顔バボーンやら、犬のハラワタくり抜いたりやら、挙句の果ては家族の目の前でお爺ちゃんを火あぶりにしたりしちゃいます。そして、この家族を襲う悪役たちの造形!放射能で奇形を患ったという設定なのですが、とにかく気持ち悪い!特に中盤に出てくる、頭が異常に膨れ上がって起き上がることが出来ずずっと寝たきりのミュータント。これ、夢に出てきそうなくらいエグかった……。もう最後まで、ポリコレ?何それ?って感じです(笑)。ストーリーの方も中身がない分、そんな異常者に追い詰められる描写はかなりキレッキレで最後まで楽しんで観ることが出来ました。犬のビューティー&ビーストも何気にいい仕事してます。最後のオチもシニカルで大変グッド。うん、なかなか面白かった。ただ、不謹慎極まりないですけどね(笑)。 【かたゆき】さん [DVD(字幕)] 8点(2022-03-07 06:33:53) |
19.《ネタバレ》 今ではすっかりおなじみになった設定、というより、あの悪名高い「サランドラ」のリメイク。 何が悪名高いかは各々で調べていただくとして(笑)、冒頭、ツルハシでの豪快な殺しっぷりでまず映画の世界委引き込まれ、その後少しトーンダウンはするものの、乾いた砂漠特有の雰囲気も相まって昼間なのに結構不気味。 そして後半、速攻で殺されそうな雰囲気を醸し出していた嫁父にいびられてる眼鏡父ちゃんが覚醒したあたりから加速的に面白くなっていきます。 さすが、「ハイテンション」で一世を風靡した監督だけありゴア描写は一級品。ミュータント、というか怪物の造形もなかなか。 冒頭の、時折挿入される奇形児の映像も改めて観返してみるとかなり不気味。 リメイク物の中でも成功した部類の作品だと思います。 【クリムゾン・キング】さん [DVD(字幕)] 7点(2021-06-27 02:21:32) |
18.《ネタバレ》 『クライモリ』の砂漠バージョンみたいな映画。パクリかと思いきや、『サランドラ』という映画のリメイクのようですね。知らんかった。 クリーチャーのキャラでいけば、『クライモリ』のほうに分があるでしょう。本作品に出てくるのは、イカれてはいますが人間寄り。言葉は話すし銃も使う。普通の人間より生命力はあるし腕力も強いが、ちゃんと死ぬ。知性を感じさせてしまうので、クリーチャーとしての怖さは半減します。だから付け入るスキがあります。戦えます。すると希望が生まれます。『助かるかも』『勝てるかも』『何とかなるかも』。希望があるから、余計にハラハラします。希望が恐怖や焦燥感をさらに煽ってくれるのです。こーゆーストーリー構成は好きです。 この映画は完全なるバッドエンディングではありません。反撃のカタルシスを得られるのです。武闘派の元刑事ではなく、反撃するのは犬を殺されて泣く少年と、文句ばかり言う都会っ子のダグ。早々に死亡フラグが立っていたこの二人が最後まで生き残り、少年は姉を守るため、ダグは娘を救うため必死に闘う姿がもはやかっこいい。 両親や長女といった『良い人』が犠牲になり、ダグやブレンダといった文句ばかりのちょっとヤな人たちが生き残るってのは意外性があります。ホラーの定石を踏みながらも、犠牲者についてはホラーの定石から微妙にずらし、予測不能なドキドキ感を演出。全滅でもおかしくなかったプロットだからこそ、起死回生の反撃に胸躍ります。こーゆーホラーはかなり良いです。 【たきたて】さん [DVD(字幕)] 9点(2019-04-02 12:12:25) (良:1票) |
17.《ネタバレ》 前半のテンポがやや悪い。リベラル親父が攫われた赤ん坊を取り戻すところからそれなりに面白くなる。 フリークスたちの襲撃の目的は、生活のために人を襲っているという感じ。人喰いはおまけ。モンスターというより冷酷な盗賊が相応しいと思う。 高い生存率が示すとおり、ホラーというよりアクション映画を見てるようだった。少女ルビーが殺されたのがとても悲しかった。 【Hiro】さん [DVD(字幕)] 6点(2013-12-27 19:00:16) |
★16.《ネタバレ》 悪魔のいけにえ直系またはリスペクトなスプラッタホラー。 ウルフクリークのように旅行が怖くなる映画だ。 そしてクライモリのような奇形が沢山出てくる。 さらに北斗の県またはマッドマックスのような世紀末の雰囲気、 これと従来のスプラッタホラーとの組み合わせが面白い。 オープニングの、カントリーな映像と畸形児の写真とを交互に映す場面は効果音も決まっていて素敵だ。 奇形はクライモリもそうだったがSFファンタジーのようなところがある。 それが最もよく表れてるのは奇形の少女だったような気がする。 アクセサリーなどたくさんつけて不思議な存在感だ。 奇形少女とベッドで寝てるぬらりひょんは特殊メイクがよくできてる。 だいたいこういう映画は複数の若者バカップルたちの旅行(なぜか一人だけ童貞が混ざっていることが多い)の場合が多いが この作品の場合は家族旅行なので残酷度はそっちよりも高い。 普通のホラーならとっとと死ぬようなところを、痛そうにしていてなかなか死ねないところがさらに残酷だ。 殺人鬼の何人かはレイプみたいなことしてるけど、それがヴァイオレンスさや不快感を高めるためには効果的だけど、 直系ホラーはそういうことしない。 悪魔のいけにえなどは殺人行為の恐怖や残酷さのみで勝負している。 たとえB級ホラーにエロシーンがあっても殺人鬼はそこには関与しない。 だから個人的に殺人鬼がレイプとかするとなんかガッカリする。 殺人鬼がレイプしていいのはサイコサスペンスでだけだ。 この映画では殺人鬼というよりも悪党なのであるが。 スプラッタホラーの残酷さはあるが暗さは薄く、それよりもヴァイオレンスアクションのワイルドさが上。 しかし本家ホラーをリスペクトするところはして、変化球もしっかりとこなす優秀作だ。 【ゴシックヘッド】さん [DVD(字幕)] 7点(2013-07-14 14:01:03) (良:1票) |
15.《ネタバレ》 同監督作『ハイテンション』の様な恐怖演出や、目を覆いたくなるえげつない惨殺シーンははっきり言ってないですが、映画自体の雰囲気はこちらの方が圧倒的に高い。OPの放射能調査の職員たちを虫けらの様にツルハシで殺し、車で引きずっていくシーンからのタイトルロールへの移行が素晴らしい。夜のシーンよりも明るい太陽と青空の下でのシーンが、『悪魔のいけにえ』の様にうだる暑さを伝え、起こる出来事がより不条理に見え、感じさせる。窓から射し込む日の光や砂ぼこり、影を使った陰影など撮影も上手く、タイヤをパンクさせるトゲの仕掛け、トレーラーを照らす反射する光、崖の上から覗き見る人影、そして双眼鏡で一家(獲物)を眺める視点など、得体の知れない何かが忍び寄る不穏な演出が冴える。トレーラーで初めて一家を襲うシーンは怖さよりも気分が悪くなる程の不快感と容赦の無い絶望感に襲われる。(リンに銃を向け、こめかみを撃つシーンはアンレイテッド版でより残虐)後半の斧を持った男との一騎打ちは本作の見所の一つですが、突き刺されたバットの木片を引き抜いてダグを殴り倒した後、バットを捨てるシーンがスローがかって中々粋でカッコいい演出。振り下ろされる斧で指がキレイに切断されずにそっくり返るトコロなんかは流石アジャ監督です。ショットガンを持った頭を器具で固定している男のビジュアルもインパクト大。ダクが斧で仕留めた後、傷ついた体でメガネを拾い、ゆっくり掛けるその穏やかな表情が心境をものがたり、彼ら食人鬼と人間の心を失っていないダグとの差なんですね。人に勧めても中々良い返事は期待出来そうにないかもしれないですが、僕には高評価の作品です。 それからダグ役のアーロン・スタンフォード。非常に良い演技でしたが、この人、X-メン2とファイナルディシジョンのパイロだとは信じられない位の見事な老けっぷりでした。 復讐ではあるが、秘められた人の残虐性が上手く浮き彫りにされている。やはり本当に恐ろしいのは、霊でも超常現象でもない、「人間」そのものと言う事か。 【miki】さん [DVD(字幕なし「原語」)] 8点(2012-07-10 23:17:33) (良:1票) |
14.《ネタバレ》 しまった。面白かった。 「サランドラ」は観ていないのですが、元核実験場の砂漠に隠れ住む食人鬼一家が旅人を襲っては食べちゃう、というストーリーを忠実にリメイクしたのが、本作。 なので、ナゼ <放射能によって奇形になった ←→ 人を襲って食べる>がリンクしちゃってるの?という謎をつついても、しょうがナイ。リメイクだから(苦笑)。 でも、面白かった。 アジャ監督の力量でしょうか。前半、獲物として誘い込まれた一家がメタメタにやられていくのですが、その演出の容赦のなさ・スピード感によって、どんどん作品のテンションが上がっていきます。 強いものから次々に殺され、残ったのは、たよりないティーンの姉弟と優男のムコ殿。え~コレどうなんの?と思わせるのが上手。 キャラクターの設定もいい。 元警官のマッチョ舅にバカにされるムコ役の、アーロン・スタンフォードが特によかった。 髭・メガネ・ちょいロン毛・携帯関係のお仕事という、理系で優しくて穏やかで家庭的な、いかにもな現代の若者が、妻を殺され、子どもを拉致され、極限状態に追い詰められて原始の怒りを目覚めさせていく過程は、非常にみごたえがありました。 理不尽な暴力に対しては、理性も文明も何の役にも立ちゃしない。大切なものを暴力から守りたいと思ったのなら、自分の中に封印した凶暴なものを解放せざるを得ない。そこにホンの少しでもためらいがあったら、負けてしまう。イコール、死。ならば、襲ってくる相手に対して非情にならざるを得ない、むしろ、なるべきなのだ、と。 この映画は、ある日いきなり犯罪に巻き込まれてしまった人が、こんな理不尽で恐ろしい目にあうなんて、ナゼ?!と混乱するのと全く同じ状況を描き、さらに、それに立向かわなくてはならない状況を設定して、そして勝ってみせるところまでを描いてくれました。 よくある「知らない土地に行ったら襲われた系ホラー」であるのに、鑑賞後の後味が非常に良かった。それは、人間の掟を捨て野獣に堕ちて殺し合いをしたのは、もっとも弱くて大切な赤子を守るためだった、から。そしてそれを守りきることができたから。 あらためて、好きだな~アジャ監督。 【りりらっち】さん [DVD(吹替)] 7点(2012-07-05 09:31:00) (良:2票) |
13.《ネタバレ》 頼りなさそうなメガネが覚醒して突然強くなるところがピーク。 犬も強かった。 敵が獲物をすぐ殺したり、そうじゃなかったり、一貫性が無い。 ストーリーの都合としか思えなくて冷める。 【虎王】さん [DVD(字幕)] 5点(2012-05-02 14:47:05) |
12.駄作中の駄作で時間の無駄でしかない。核実験による被害者という形をとりながらもモンスターちっくな感じにしているので、不条理なんだか不条理じゃないんだかよくわからない。描かれ方は明らかにモンスターだが、英語を話して二本足で歩き、無線を使いこなしている。それなのに人間や小鳥を生身のまま食うという意味不明な設定。畸形であることとモンスターであることは異なるはずだ。形式的にではあれ、整合性は必要。彼ら家族が躊躇無く残虐に(わざわざ斧を鋭いほうに向けたりして)殺すのは彼らが人間ではないとみなしているからだ。その割に人間のような面も出されていて、どうしようもない。そして何より、オープニングだが、枯葉剤と放射線は別である。そもそもその点で批判になっておらず、ただの扇情でしかない。くだらない映画だった。 【Balrog】さん [DVD(字幕)] 1点(2011-10-16 18:00:32) |
11.核実験で奇形になった住民が腹いせに市民を殺戮する作品ですが、この演出は現状の東北では受け入れられないと鑑賞後感じさせられた内容でした。作品の内容としては、サランドラの続編としては、極上の内容でした。 【SAT】さん [DVD(字幕)] 5点(2011-05-29 10:51:43) |
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10.《ネタバレ》 核実験の影響で奇形化した人たちに有無を言わさず襲われるという、そんな伝統的且つ不条理なホラー。核によってそうなったという点がある種リアルと言うか、観る人が観ればそこを映画として観れずに嫌悪感を抱く人がいるでしょうね。女性を襲うシーンなども同様。まあそもそもこんな映画を借りてきている時点でその人はホラー耐性があるということなので、大丈夫かと。 けっこうなペースでやられていく家族たちを見て、その後の復讐劇は大丈夫なのかと心配になりましたが、豹変した息子&ムコ殿&スーパードッグの活躍で事なきを得ました。かつて犬に殺されるホラーモンスターがあっただろうか(笑)犬の名前も"Beauty"と"Beast"「美女と野獣」。敵をやったのはどっちだったっけ?"Beauty"のほうなら笑える。 しかし敵が何人とかがわからないのがちょっと難点。敵を何人やっつけてもどれだけ残ってるかわからないので達成感に乏しい。最終的にまだ敵は残ってて続編に、、、的なヒキだったので仕方ないのかもしれませんが。まあでも続編は観たいかな。特に恐怖感も感動も無いホラーですが、次回も犬の活躍に期待してレンタルします☆ 【TANTO】さん [DVD(字幕)] 5点(2011-01-30 12:02:14) (良:1票) |
9.「サランドラ」は見た事ないんですが、オーソドックスなホラーって感じでした。最後まで退屈せずに見れたので、2も見てみようかなって気にはなります。 【Typhon】さん [DVD(字幕)] 7点(2010-09-25 01:51:52) |
8.《ネタバレ》 胸糞悪い物語を“面白い”と評することに若干の躊躇はあるものの、率直に言ってしまえば面白かったです。家族が惨殺されたにも関わらず、心安らかなのは何故でしょう。それは命に代えても守りたい幼子を無事救出できたからです。また自らの手によって復讐が成し遂げられた事にも価値があります。同監督の『ハイテンション』、あるいはイーライ・ロス監督の『ホステル』でも描かれていますが、つくづく報復は甘美だと思います。その爽快感は麻薬。道徳や倫理、法律といった“人間の知恵”で普段は本能を抑制していても、一旦タガが外れれば歯止めが効かなくなります。ムコ殿の場合は、指を切断された事がキッカケでした。拳銃を握ることさえ嫌悪していた彼が、躊躇無く人の頭に斧を振り下ろせるのです。敵を痛めつけることに快感を覚える自分が恐ろしいと感じました。もっとも其処まで追い詰められなければ、殺し合いに踏み切れないとも言えますが。先進国の民は恵まれています。意識せずとも生存権が保障されているですから。でも、自分と家族の命を守る覚悟を失うのは危険で愚かなことだと思いました。銃器を有し訓練を受けていた元警官が不覚を取り、犬が一番役に立った事実をどう受け止めるべきか。本作は意外なほど重いテーマを孕んでいると考えます。最後に「被害者家族が取るべきだった正しい行動」を日本の政治家にたずねたら、どんな答えが返ってくるか想像してみました。A議員「脅威を確認した時点で速やかに先制攻撃を仕掛けるべきだった。アジトに乗り込んで敵を殲滅せしめれば被害は最小に食い止められたはず。」B議員「紛争地域に赴く事は賢明ではない。この家族は専守防衛に徹し、警察に無法者の確保を依頼するのが望ましい。」C議員「加害者もまた核実験の被害者だという事を忘れてはなりません。憎むべきは核兵器です。亡くなられた皆様には哀悼の意を表しますが、被害者家族が問題解決の手段を暴力に求めたのは如何なものか。対話による相互理解こそが平和な世界を創り出す唯一の道だと信じています。」あなたなら、どの議員に投票しますか? 【目隠シスト】さん [DVD(字幕)] 7点(2010-09-01 20:54:19) (良:1票) |
7.アメリカの核実験を批判する心意気は良し。気味の悪さも良し。核実験の後遺症の奇形の人達が問答無用で襲ってくるってのは倫理的に大丈夫?という別の意味でのハラハラ感もまぁ、良しとしましょう。 しかし、雰囲気作りが丁寧なのに、バトルが始まるまでが非常に長くて、おおむね退屈してまっていました。それほど壮絶なシーンもないし。 内容はB級なのに画面がどことなく格調高いのはアジャさんの成せる技か。 赤ずきんの娘はかわいらしかったですね。 【すべから】さん [DVD(字幕)] 4点(2009-12-04 15:38:19) |
6. 8点は少しあげすぎですが、いやー カッコよかったです。昔のサム・ライミの匂いを感じました。アホなところも好きですが、こんなものばかり観ていたら頭が悪くなりそうです。 【とりのすけ】さん [DVD(字幕)] 8点(2009-06-06 18:37:02) |
5.むこうのホラーってマンネリスプラッターっていう印象なんですけど、これはなかなか良質なホラー映画って感じでしたよ。独特な空気感もグッド。2にも期待しちゃう。 【マリモ125cc】さん [DVD(字幕)] 6点(2009-02-25 05:45:30) |
4.《ネタバレ》 こんなことを言ったら皆さんから白い目で見られそうだけど、オリジナル版の『サランドラ』って結構好きなんです。そんなわけでこのリメイクも期待してました。『ハイテンション』は前評判が高すぎて肩透かしを食った感じですが、こちらは良質のリメイク。アレクサンドル・アジャ監督特有のヒリヒリした空気感が良かったです。ジャック・ケッチャムの「オフシーズン」を映画化するなら、是非この監督にお願いしたい。ちなみに、日本で公開が危ぶまれたのは、核実験による放射能汚染で突然変異が生まれる(そして人を殺して食う)という所がマズかったようです。また、「映画秘宝」などで本作をベタ褒めしている人は、日本公開前にアメリカで発表されたアンレイテッド版を観ているからだと思います。確かにちょっと物足りない感があったので、是非そちらも日本で発売してほしいもの。 【フライボーイ】さん [DVD(吹替)] 6点(2008-11-27 20:30:32) |
3.ハイテンションの監督なもんで結構期待しちゃってたのですが、肩透かし食らった感じですね。 途中で寝てしまうホラー映画ってことでこの点数。 【悲喜こもごも】さん [DVD(字幕)] 4点(2008-07-30 21:57:58) |
2.《ネタバレ》 「最低最悪のホラー」とか、あまりの残虐さに一時公開が危ぶまれたとかいう評判が立っているうえに、雑誌「映画秘宝」の評価が良かったので、見たいのだが、見て後悔したらどうしようと迷っていた本作。思い切ってDVDを買ってきた。 結構腹をくくって見たつもりだったが、内容はかなり「普通」。ホラー版「ダイ・ハード」といった感じだ(そもそも「ホラー」と呼べるほど恐くない)。 まあ、確かに頭に斧が刺さったりする程度の描写はあるが、こんなので公開中止になっていたら、「ソウ」や「ホステル」は犯罪レベルだ。 オリジナルの「サランドラ」も余りの誇大広告に苦情がひどかったらしいが、このリメイク版では宣伝の仕方もオリジナルを真似たということか。だが、「映画秘宝」までもそんなものに一役買わなくてもいいだろうに。映画会社からいくらか貰ったのだろうか。 しっかり仲間の敵を討つワンちゃんがけなげでした。 |
1.《ネタバレ》 かのウェス・クレイブン監督の初期作「サランドラ」のリメイク。“ジョギリショック”などと似非キャッチ・コピーで公開当時物議をかもしたらしい。らしいと言ってはみたが、実際にレンタルして借りて観たのだが、いや、確かに酷い・・・。これがクレイブン監督作なのかと我が眼を疑ったほどの出来栄え。ある意味コメディ。で、リメイクされた今作はというと、某雑誌で公開前からすこぶる評判がよく、劇場を見逃してしまったため、つい先日即買いして即観。脚本に関して、舞台設定自体は新しくしていうものの内容は実にオリジナルに忠実でした。が、オリジナルと異なりこの作品が素晴らしいところは、類稀な演出だろう。監督は、「ハイテンション」で注目されたフランスの新鋭アレクサンドル・アジャ。最近では、プロデュース作品「P2」が公開を控え、今最も旬なホラー作家だと思う。そう、「ハイテンション」でみせたような冒頭のあのドキドキ感、カメラ割りがいい。グロさは断然上がっているが、オリジナルでは失笑すらしてしまったシーンが見事に残酷映画として昇華されている。と、ここまではベタ褒めなのですが、個人的には気がめいってしまったんでこの点数止まりになりました。 【シネマブルク】さん [DVD(字幕)] 6点(2008-05-09 20:17:35) |