61.《ネタバレ》 それなりに楽しめましたし、少なくとも
こういうプロットに挑戦したことには一応敬意は表したいと
思います。
最後の落ちを知った時に観る側はああなるほどあの時の伏線は
この為だったのかと理解することになり、一応観る側にあちこ
ちでそれらしいヒントを十分に与える努力は感じます。
ただやっぱり展開に無理がありますよね。H2Aへの潜入捜査
の部分、あれ要るのかなっていう感じです。
あのまま放っておけば警察がハリソンにたどり着けなくとも、
ローにたどり着くことはほぼなく、迷宮入りになっていた可
能性が高いわけで、彼女にはそれでめでたしめでたしのはず。
真犯人であるならあそこまで深入りはしないはずで、そこが
観る側に迷彩効果になってはいるのですけど、果たしてそれ
はフェアなのかどうか微妙なところです。
結局必要以上に事件を追求した為にマイルズに真相を知られ
てしまい、さらに彼を殺したことを隣人にまた見られてしまう
負のスパイラルに陥ってしまったわけですから。
ただそれじゃあ映画にならないのでわざわざ大物俳優まで使った
のですがなんとも不自然感が明らかでした。
よく頑張りましたね。でも次はもっと頑張りましょうね、って
いうあたりの作品でしょうか。