★11.《ネタバレ》 オープニングはシャイニングを彷彿とさせる。 少年の、「子供の」目線で描いているのがとても良いです。 また、スキー教室というのが良い。 ニコラの妄想がどんどん膨らんでゆくのが面白い。 夢から現実に戻り、それがまた夢だったなんて、 どんどんと非現実の世界に引きずり込まれていくようだ。 個人的には子供達の集団での寮生活というのがツボだった。(しかもスキー教室!) 主人公の少年に「誰かパジャマを貸して」との先生の問いかけに、「私が」と挙手した少女は中性的でとても可愛らしいと思った。 子供を描くことで「小さな恋のメロディー」的な部分もあり(主人公をかばう不良っぽい少年とか)、 これは僕個人の憶測ですが(違ったらすみません)、 この監督は「小さな恋のメロディー」で、「主人公ダニー」と「親友で悪ガキのトム」がどこか同性愛的な雰囲気を放っていると感じて、 その関係をこの作品で少しオーバーに表現したのだと思います(違うかな?)。 また都市伝説が少年の妄想を侵食していき、それがとても不気味な雰囲気を出している。 その裏側で渦巻く何かがとても不気味で、それは少年の頃に感じる不安なのかもしれない。 子供のころは都市伝説がもつオドロオドロしい雰囲気がとても怖かった。 孤独で疲れ果てた父親、ベッドの上でその父親が少年を自分の傍らに座らせる場面は 「シャイニング」からの強い影響を感じた。 少年のバカバカしい変な妄想(バカバカしいが、変にリアリティがある)、しかしそういった子供特有の妄想をとてもうまく捉えていると思う。 また、講師のパトリックがとても良い。 冬の雪山がとても神秘的だ。窓の外で雪が降っている、それがいい。 子供の頃は他人と違う事がどれだけ孤独な事だろうか、 ニコラの疎外感がとても伝わってくる。 とても長いスキー教室に感じられる。 終わり方も、あまり謎が明かされないで良かったと思う。 そしてエンディング、なんだか雪山に消えてしまいそうになる。 (この作品のDVDは恐ろしくジャケットが美しいです) 【ゴシックヘッド】さん [DVD(字幕)] 8点(2007-11-20 01:42:01) |
10.子供の心の奥底に沈殿する、殺伐かつ複雑な不安感を巧みに表しているのは分かるが、物語として弾みがない。何より夢が気持ち悪いのが最たるマイナス。 【丹羽飄逸】さん [CS・衛星(字幕)] 3点(2007-01-19 18:58:03) |
9.これはどういう物語なんだろうと、ずっと探り探りのまま、最後まで観てしまったという感じです。多く挿入されるのは少年の妄想、夢想。べつにそのことでストーリーを混乱させようという意図があるわけではなく、単に少年の心の闇が作り出す妄想を、そのまま表現しているという感じです。最後まで興味を持って観られたので、面白くないということは無いですが、イマイチこの作品が伝えたいことが分からなかったというのが、正直な感想です。何度か観るといろいろ見えてくる気がしますが、とりあえず初見の感想はこんなところです。「子は親を選べない」 【目隠シスト】さん [CS・衛星(字幕)] 5点(2006-08-01 01:37:34) |
8.《ネタバレ》 これずーっと探してたんです!題名忘れちゃってて、「フランス人の子供の名前」しか思い出せなくてー。「ピエール」とか「サイモン」とかテキトーに検索してはがっかりしてたけど、やっと見つかった、うれしい。決していい後味ではなく、妙に記憶に残ってる作品です。なかなか丁寧によくできてたと思う。しかし、しかーし、親父の変態ぶりが、強烈。冗談じゃないよ、こんな親父だったら。(オチ抜きにしてもだよ)いったいなんなの、あの奥さんに対する変態プレイは。そんで妻もフランス人のくせにじっと耐えるのか?そんなもん?とても信じらんない。 【パブロン中毒】さん [ビデオ(字幕)] 7点(2006-01-18 01:08:36) |
7.スキー教室の近隣で発生した少年の失踪事件から、更に妄想を逞しくする空想癖のある12歳の主人公。しかし本当に残酷な運命は空想の中にではなく、彼を取り巻く現実にこそやってくる…。「雪の教室」という原題通り、全編寒々しい映像で綴られる思春期少年の心の闇。雰囲気は悪くありませんし、空想(妄想?)のヴィジュアルもダークで中々いい感じ。しかし映画を観終わっても、その主題が何だったのかは良く判りませんでした。過保護への戒めか、逆に愛ある子育ての喚起か、若しくは少年期の孤独か、はたまた統合失調症発症の過程を描きたかったのか…? 5点献上。 【sayzin】さん 5点(2004-12-24 00:12:03) |
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6.マンガ「ぼのぼの」の中に、ぼのぼのが「こわいこと」を想像した時に登場する「しまっちゃうおじさん(ぼのぼのの想像上のキャラクターで、『知ってはいけない秘密』を知ってしまった子供を連れ去って洞窟の中の岩の中にしまっちゃうおじさん)」というのが出てくるのだけれど、そういう想像・妄想(死に関することだったり、あるいは性的なものだったりする)って幼い子供は大体するんじゃないかな・・・と思いながら観ていたら、話がどんどん不気味な方向に・・・。あー、そういうオチだったのか。それほど好きなジャンルではないけれど、普段あまり観ないようなものが観られたという意味では、面白かった、かな。どーでもいい話だけど、主人公と仲良くなる不良の男の子、岡田准一に似てる。 【ぐるぐる】さん 6点(2004-08-31 18:15:46) |
5.ニコラの夢想もそうですけど、現実のとらえかた・心象風景が寒いですね。夢の中のほうがちゃんと感情があらわれてほっとする・・・居心地は悪いけど感じるものがあります。これは誰もが持ってる世界・・・ですよね?(ぞっ)。 【ジマイマ】さん 5点(2004-08-17 16:34:32) |
4.私はごくごく普通の家庭で普通に育った子ですけど、子供の頃って「もし親が死んだら」とか「寝ている間に親に生き埋めにされたら」とか、ランドセルに入っている恐怖漫画に呪われたらとか、それはもう無数の恐怖を空想していたもんです。この映画見ながらそんな子供の頃の不安な気持ちを思いだしました。ジェットコースターのシーンなんか特に気持ちかき乱されたし、言われてみればホラー映画なのかも。 【黒猫クロマティ】さん 7点(2003-12-19 11:59:40) |
3.私の昔見た悪夢によく似てるので、気持ち悪かった。アートを撮りたくて創ったという感じが、好かん。 【山本】さん 4点(2003-05-11 03:45:32) |
2.↓ははは、僕も気になりました。バナナ・ロワイヤル!多分、パフェみたいなもんでしょうね。主人公のニコラは夢の中だけでなく起きていても夢想してしまう少年。唯一表情を見せるのは大好きな「人魚姫」の話を語る時。よくぞ、こんな子役をひッ捕まえてきたなぁと思うくらい、微妙な表情を作り出す演技力には圧倒されました。現実では父親から病的な愛情とプレッシャーを掛けられ、学校にも馴染めない。夢の中では臓器密売だの猿の手だの、怖い話がどんどん膨らみ侵食していく。そう、彼には常に不安が付きまとってるんですよね。そして父親が何故ニコラの忘れ物を届けられなかったのかが明らかになる残酷で現実的なラスト。ここでもニコラの表情は微妙です。ビデオ屋ではホラーのコーナーに置いてありましたが、ホラーともサスペンスともいえない作品でした。 【さかQ】さん 7点(2002-02-11 19:16:22) |
1.なんかお子ちゃまな映画なんですけどそこそこホラーでおもしろいです。ニコラのバカな妄想の数々に笑わせてもらいました。あそこまでいってるとやっぱビョーキものです。あんなコいたらセンセイ大変だろうなぁとか思いました。あと小学生でわみんな大きいなぁと思いました。結局ラストはああいう解釈でいいなかな? 自分的にはどこまでが妄想かよくわからなくらるような映画でした。気になったのはバナナ・ロワイヤルです。。。 【バカ王子】さん 7点(2002-01-30 16:23:43) |