4.《ネタバレ》 イスラエル映画?という好奇心から鑑賞しました。イスラエルの普段の社会生活という点で、かなり興味深いものがありました。もちろん映画ですから、脚色もあるでしょうし、もの凄く断片的な映像の切り貼りにはなってしまうのですが、それでも学校内の様子や、家の中の様子、街の様子などなかなか普段目にすることがない映像を見られたのは良かったです。
肝心の映画のほうは、ストーリーの起伏が少なく、超能力少女という設定も活かしきれていないため、思いの外退屈します。また、一つ一つのエピソードがぶつ切りになりがちで、ひとつのストーリーとしてのまとまりに欠けるためいまいち感情移入もしづらいのです。また、お国柄かもしれませんが、大人だけではなく子供たちも若干冷め気味。美形がそろっているので見ていて不快になることはありませんが、やや物足りない印象が残ります。更には、主役の男の子がいきなりイジメの主犯格だとわかります。倫理的に問題があるので、そこにひっかかってしまうと最後まで感情移入するのは難しいでしょう。
したがいまして、ファンタジーものの割にエンターテイメント性が低いということで、映画としてはそんなにオススメできるものではありませんが、まあ珍しいイスラエル映画という希少価値はあるかもしれないですね。