62.《ネタバレ》 中学生作家のデビュー作を大資本で映画化したような作品でした。
映像はともかく、
よくもまあこんな脚本が通ったものだな、と呆れるしかありません。
特に、敵大艦隊が、レイア姫含むレジスタンスの逃亡小船団を追い込んでからの意味不明な流れ。
レジスタンス船団のシールドのエネルギー切れを何もせずに待つという謎の戦法をとる敵将軍。
20倍は戦力差があったが、待つことに何の意味があったのか。レジスタンスを壊滅させるのが目的でしょ?
今にもレジスタンス船団が壊滅しそうな状況にも関わらず、
敵方の新型追跡装置を破壊しようとするフィン。敵艦に潜り込むために、
凄腕のハッカーを捜しにカジノ星へ…今はそんな状況じゃないでしょ?
頑なに窮地を脱する作戦を教えないレジスタンスの提督。
なぜそこで意地を張るのか。
何も教えない提督に反発してブリッジを乗っ取るポー。
で、乗っ取って何をしたかったのかは謎。勢いだけ?
等々、その後も意味不明な展開が多々。
視点が極局所的なのがどうにも。
映画を運動会に例えたら、徒競走だけを延々と写しているのみで、
運動会全体の大きな流れにはほとんど触れず、ちんまりとしたスケールでグダグダと
局所的な場面だけを長々と撮っているような印象です。ルーカス制作時は俯瞰視点
だったので、宇宙の広がりや大きな歴史の流れが感じられたのですが、それがない。
あとはハイパースペース特攻。
ハイパージャンプしながら敵艦に突っ込めば、
シールドや艦自体の物理的な防御力関係なく大損害が与えられるようですが、
あれのせいで今後シリーズに大きな足かせが出来てしまったように思います。
デス・スターやスター・キラーのような超建造物が存在する余地がなくなったばかりか、
ハイパージャンプ装置を搭載したミサイルを撃てば、離れた場所から大損害を与えられるという
身も蓋もない前例を作ってしまったのですから。
癇癪持ちで単細胞なカイロ・レンが成り行きで
トップに立ってしまったファースト・オーダー。
この先どうやって物語を閉じるのか。
悪い意味での興味しかep9には期待出来ないのが辛いところ。
レンタルですらもったいない。
テレビ放映で見れば十分な映画です。