★71.《ネタバレ》 最初から「これ伏線になってるから」みたいな感じの演出。でもほとんど関係なかった。一本の銃が起こした悲劇って感じでいいんでしょうか?自分にはよく分からなかった。 【ラグ】さん [DVD(字幕)] 4点(2007-11-03 15:27:05) |
70.《ネタバレ》 おんや?おかしいな、評価が低い、、、。間違いなく傑作だと思いますよ。確かに後味は悪いですけどね。これは「絶望から希望を見いだす」っていうタイプの作品ですから。皆さん言うように、日本を舞台にした話が他とつながりが弱い。その点は確かにそうですけど、しかし最も印象深く、「映画的」だったのは日本での話だと思います。あれはほとんど台詞がない、画と音と雰囲気と表情。膨大な台詞が当たり前の今の映画群の中で、ああいう原点的な作品を見ると結構新鮮に感じたりしますね。言葉、人種、宗教、身体、個人と集団、個人と国家、いろんな対立軸を持ってしてスケール大きく描いてますけど、でもこの作品に出てくる一人一人は、ほんとにごく普通の人たち、誰一人悪い人は出てこない。皆が「誤解」によって孤独と不幸を味わっていく。「バベル」という障壁は、実を言うと外的な要因ではなくて、一人一人が心の中に作っている壁の事なんですね。それはつまり逆に言えば、立場も環境も信念も違うけど、実はみんな同じ人間、みんなつながっているんだということです。ですからバラバラの孤独を描く事でみんな実はつながっているんだということを表す、「絶望から希望を見いだす」作品なんですね。 【あろえりーな】さん [映画館(字幕)] 8点(2007-08-18 00:44:43) |
69.日本での公開より前に鑑賞。この手の作品は、キャスティングや特定の役者を目当てに鑑賞するとガックリくるのでは?前年公開されたクラッシュと似た展開(一見複数のエピソードが一つに帰結する)だが私的にはかなり良かった。かなり切ない気持ちになった。日本の描写に若干(?)の無理(だからと言って物語全体をスポイルしているわけではない)があるのでマイナス1点。 【SITH LORD】さん [映画館(字幕なし「原語」)] 7点(2007-08-17 19:50:08) |
68.《ネタバレ》 鑑賞直後は、左程、感動も余韻もなかったんですけど、しばらくしてからコクが出てくる感じでした。僕にとっては、「バグダットカフェ」もそんなところがありましたし。で、アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ監督が気になって、「21g」と「アモーレス・ペロス」のDVDを見ましたが、なるほどなるほど。アモーレスが一番良かったけど、「バベル」の評価も上がりました。 【OSM】さん [映画館(字幕)] 6点(2007-08-14 22:27:57) |
67.《ネタバレ》 良かれと思う行為が些細なズレから、摩擦や衝突を生む。摩擦や衝突を回避するための人のみに許された言葉という能力でさえ、摩擦や衝突のきっかけにもなりうる。救いをどこに求めるべきか考えさせられる作品。 【フッと猿死体】さん [映画館(字幕)] 6点(2007-08-04 01:33:48) |
66.《ネタバレ》 重苦しい作品で、奥深い作品なんだろうけど、いまいち伝わってこなかった。並行してるそれぞれのエピソードは面白いのだが、その繋がりが弱かった気がする。特に、日本のシーンは必要だったのか?疑問。結局、最後まで「?」で終わってしまった。 【コスッタルイ】さん [映画館(字幕)] 6点(2007-07-30 17:13:46) |
65.言葉が通じない。言葉が話せない。神によって言葉をたがえられた人間と神のいたずらによって言葉を失った人間。 言葉を話さないが人を殺す為に作られたアメリカ製の銃によって4つの物語が進行して繋がって行く。 私は、アメリカの銃社会をこれほど強烈に皮肉った作品を他に知らない。 【ありあ】さん [映画館(字幕)] 9点(2007-07-24 17:52:57) |
64.奥深いいい映画なんだろうけど、あまり好きになれない。 【あるまーぬ】さん [映画館(字幕)] 6点(2007-07-22 10:52:55) |
63.《ネタバレ》 まずシネスコサイズでないのに大きく失望した。いまどきアカデミー賞を狙うような大作でビスタサイズはないでしょう。せっかくプレミアスクリーンで観たのに始まった瞬間にガッカリした。内容についてはこのような映画は好き嫌いが分かれるでしょう。菊池稟子の役作りは少々やりすぎ。演技はすごいけどシーンのリアリティに欠けるかな。 【CHIROUくん】さん [映画館(字幕)] 6点(2007-07-05 20:44:03) |
62.魂揺さぶられる映画でした。一発の銃弾から紡ぎ出される世界各地の物語を時間と場所を巧みに組み合わせ構成した脚本は見事と言うほかありません。 この物語は特殊なようでいて、実はこの世界の営みを象徴しているように感じました。 この世は不条理と人は嘆くけれども、それは愚かで浅はかな人間同士の出会いやすれ違い、偶然の連鎖が絡み合って絡み合ったその集大成、その混沌は自らが生み出したものなのだということを。 それでも世界はまわり、人々はその中で生きていく。そんなわずかな希望の光をのこして物語は終わります。 それを見つめる監督の目線は冷めているようで暖かい。この点は「21グラム」と同じ空気を感じました。 本作では菊池凛子のアカデミーノミネートが話題になりましたが、彼女だけでなく、どのキャストも素晴らしい存在感でした。 彼らが俳優であり、キャメラの前で演技しているのだと言うことをしばし忘れました。 誰もがスクリーンの向こうの世界で生々しく生きていました。 特にメキシコ人家政婦、アメリア役のアドリアナ・バラッザは素晴らしい。 【ロイ・ニアリー】さん [映画館(字幕)] 10点(2007-07-04 08:56:38) (良:2票) |
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61.疲労感と共に“ものすごい映画を見てしまった”と鑑賞後は思いました。ただスクリーンの前に数時間いただけですが、映画を見るという作業だけなのに、ものすごく疲れました。ハラハラするし、痛いし、微笑ましかったりもするし、陽気にもなるし、でも最後の方はやっぱり終始心がチクチク痛くて痛くて、見終わった後も数日間ずっと余韻が残っていて。でもそれがなんだかだんだん心地よくなってきて、私は人間臭いこの映画大好きです。文化がまったく違う3つの場面で繰り広げられるドラマは本当に良く描かれているなと思いました。登場人物の奥に隠されたものをこの短時間で描くというのはすごいテクですよ。他の作品も見ましたが、この監督は天才なんじゃないですかね。音楽も編集も全部良かった。ひとりで見て良かった。はー、疲れた。 【未歩】さん [DVD(字幕)] 9点(2007-07-04 08:14:48) (良:2票) |
60.《ネタバレ》 たった一発の銃弾から始まる悲劇、テロへの異常な反応を見せるモロッコ、一般人がライフル持ってること自体が異常な日本、不法入国に過剰な反応を見せるメキシコ。モロッコ、日本、メキシコ、他国を通して透けて見える米国の異常さこそがこの映画でしょうか。一つ一つの点が繋がり線にはなるのだが、これがさらに円となればもっと深みが増し面白かったのではないでしょうか。 【亜流派 十五郎】さん [映画館(字幕)] 5点(2007-06-18 20:56:21) |
59.見てから一ヶ月たってのコメントですが、見終わった後友人と、この映画は何を言いたかったんだろうねと混乱しながら話した。いろんなテーマが含まれていてもりだくさんすぎた感じがある。自分としては”子どもを大事にしろ”というメッセージは受け取ったけど。 【●えすかるご●】さん [映画館(字幕)] 6点(2007-06-17 18:31:14) |
58.《ネタバレ》 4つのストーリーに共通するのは、言葉や想いがもう少しで伝わりそうなのに伝わらないことに対するもどかしさ、苛立たしさ。そして、一つの出来事を巡ってどこかで互いにごく薄くは関連していながら、そんなことを露知らずに我々は生きていること。そのことを念頭に置いて見れば、これほど分かりやすい作品もない。その中で、落ち着いた描写でじわじわと「ちょっとずつ進んでいく」雰囲気が実に心地よい。ただし、脚本としては、冒頭はやはり説明抜きで銃撃の場面から始まり、そこから遡るべきだったと思うし、東京のセクションは銃がモロッコへ渡ることでつながるのだから、「渡るまで」のものとして構成し、最後は銃を渡すシーンで閉じられるべきだったと思う。あと、ほとんどが横になって呻いているだけの演技なのにこれほどの強烈な存在感を示すケイト・ブランシェットという人は、しみじみ凄いと思います。 【Olias】さん [映画館(字幕)] 7点(2007-05-28 01:03:37) |
57.《ネタバレ》 アメリカ・モロッコ・日本・メキシコそれぞれの4家族にとって共通することは、一丁の銃に関して直接的又は間接的に関わってしまったこと。事件の被害者と加害者、銃の所有者、被害者家族の乳母、一つの事件が世界各地のさまざまな人達に影響を与えているということを言いたかったのか。そして、それぞれの家族にとっての問題は気持ちが伝わらないということ。夫婦、兄弟、親子、国境の間で苦しみを抱えているということを言いたかったのだと思う。 バベルとは旧約聖書創世記よれば、「世界の言語がひとつであった昔、人々は集まって天まで届く塔を造り始めた。神はこれを見て、人間の尊大をこらしめるため、言葉を乱して、お互いに意志が通じ合わないようにした。そのため、塔の建設は中止され、人間は以後各地に分散し、それぞれの地方の言葉を話すようになった。」とされている。 世界中のすべての人達の気持ちが伝わる世の中になった時、世界が平和になるのでしょうね。 それにしても、菊池凛子はあの場面で脱ぐ必要があったのか?というか、そもそも女子高生には見えないだろう? 【nishiken】さん [映画館(字幕)] 6点(2007-05-27 05:05:13) |
56.《ネタバレ》 三つのエピソードがつながって「世界を一つに」というテーマが浮き彫りにされていく。劇中の淡々とした雰囲気は素晴らしい。しかし体調のせいか、映像のせいか観賞中に少し気分が悪くなってしまう。 【獅子-平常心】さん [映画館(字幕)] 7点(2007-05-26 13:33:31) |
55.長丁場の重々しい雰囲気にも眠くなる事なく見る事ができた。銃撃を受ける夫妻が子供を置いて旅に出る理由や、他の登場人物達の背景もそれほど描かれておらず、唐突に始まって唐突に終わってしまう。奥の深いような、単純に難解なだけのような、「21グラム」を観たときのように、もやもやとした不可解さが最後まで糸を引く映画だった。‥‥‥分かり合えない人と人の悲しさをバベルに例えたということだが、描かれている人と人とのスレ違いは、理解し合えば解決するような問題ではなく、単純な悪い運命の連鎖である以上には感じられない。それとも、その悪い運命に抗うすべを持たない人間の悲しさこそが、「バベル」の言いたかったメッセージなのか。‥‥‥日本人の女子高生のあんまりアブノーマルな描き方には正直辟易した。東京の女子高生があんな売女ばかりだと思われても困る。彼女が孤独に悩む少女というより、単なる尻軽な女にしか見えなかったのは、私自身が愛情を持って育てられた証拠であるのかも知れない。 【six-coin】さん [映画館(字幕)] 6点(2007-05-25 01:25:53) |
54.《ネタバレ》 言葉の壁と言うか、相手の気持ちを理解出来ないもどかしさと言うか。4つの話をぶった切ってパズルのように入れ替えた意味がよく分かりませんが興味深かったのは確かです。まぁ後付で決めた割には上手いタイトルを見つけたモンですね。日本パートは多少違和感があったし、日本である意味も無いが、菊池凛子の演技は普通に良かったと思います。 【ロカホリ】さん [映画館(字幕)] 5点(2007-05-25 00:46:49) |
53.この映画は、どこまで観客を裏切れるかに挑戦をしているかのようにも見れる。「無情なまでに冷たくありのまま」を上手く表現していて、無力さや愚かさを痛感させてくれた。監督のサディスティックな面に勝てないと批判しか出てこないかもしれない。見てはいけない、表現されるべきではない面にも残酷なまでに切り込んでいくので圧倒される。やり過ぎ・・・なくらいやっとかないと衝撃が少ない。でも現実にはやり過ぎはないのだから恐ろしい。楽しめる映画ではないが、ずっしり重みの残る作品でした。 【shirasu】さん [映画館(字幕)] 7点(2007-05-23 11:22:21) |
52.《ネタバレ》 他の方々のコメントにもあるように、3つのストーリーが良く繋がっていたという感じではなかったので少々がっかりでした。ブラピ一家が地球の表裏で同時期に世界一不幸、という印象が強く、日本のストーリーはやや付け足し的な感じがしました。 聾唖の人達の描き方に少しドキッとしましたが、多くの健常者と同じ普通の人々であるという目線も大事であるこということも、自分なりに考えさせられました。 【きたくん】さん [映画館(字幕)] 5点(2007-05-23 08:33:33) |