1.《ネタバレ》 題材的にはとても面白くて、どんどん引き込まれる話だった。
最初は全くわかり合えなかった2人が段々と心を通わせて行くという王道的展開で。
ただ、ちょっとわざとエグいシーンばかりを抽出した感じもあって、その辺は見ていて辛いし、やり過ぎにも感じられた。
おまけにただそういうシーンを持ってきただけでその後のフォローが何も無くて。
後は観客の想像に委ねますって感じがしてちょっと無責任に感じた。
例えば、一果がコンクールで踊るシーンと交互に映し出された同級生の子とか。凪沙の最後の方とか。
あと、凪沙の一果に対する想いもいつの間にあんなに愛情が湧いたんだろう?って。ちゃんと決定的なものがあれば尚良かったんだけどね。その後、再度引き取りに行くシーンもなんか不自然というか、彼女は絶対あんな事しなさそうなのに、この短期間で何があった?みたいに感じられて。
それでも、一果の成長物語として観ればとても面白かったし、バレエをしている時の彼女はとても生き生きとしていて心揺さぶられた。
凪沙は最初は一果に対して冷たい態度で接していたが、怒りながら「らんま1/2」を読んでいたのがなんかじわじわ面白かった。
草彅剛の演技も良かったし、一果を演じた新人の子の演技も大変素晴らしくて、とても引き込まれた。