338.《ネタバレ》 役者の演技は申し分なく素晴らしいし、暗くやりきれないストーリーにも拘らず、ラストまで引き付ける力のある作品であるのは認めます。 でも・・・ どんなに、この映画の良さを解説されても、私には嫌な映画だよ。 【ぐうたらパパ】さん [インターネット(字幕)] 4点(2011-03-11 14:36:51) (良:1票) |
337.《ネタバレ》 映画の内容は終始重たく、深く淀んだような映画でした。 現代の現実の一つを、表現したのだと感じました。 映画の内容は、レイの口のきけない息子と友達が、ジミーの娘をころし、ジミーが、レイを殺していて、デイブも殺すということ。 ただこれだけのことですが、「現代社会には人を殺すことは罪という法律がある」がこのことの可否を問うとは言わないが、この現代社会で生きる人間の様を描いた映画であった。 こういう人間として葛藤して様や、くそみたいに他人を殺してしまう愛情なのか、本能なのか人間として処理することが難しいことを問う素晴らしい映画でした。 【杉下右京】さん [DVD(吹替)] 7点(2011-03-10 05:40:32) |
336.人間は独りで生きていけない…だから寄り添い、家族、集落、都市、国家を創る。それって分かり合うための「何か」なのに…。 でも、この物語には結局のところ「自分を救済して欲しい」人間しか存在しない。 そう、「誰かのために」などの想いなど微塵も無い、残酷なほどキモチワルイ物語だった…。 残酷な野生と何一つ変わらず、自我を剥き出しにしているだけの世界なのに、宗教や人の習慣、奇麗事などを社会的繋がりでコーティングしている、この醜悪な人間関係よ。 そして、そんな自分も、この唾棄すべき野獣と同じイキモノだと、嫌が応でも自覚させられる…吐き気を催すほど「純な人間を描いた」物語だった。 この先…春夏秋冬幾千層、素晴らしき祝福の日差しが彼らに降り注ぐ事があったとしても…決して救いなどない。 川の底は今も光は届かず…仄暗く澱んでるのだから…。 【映画の奴隷】さん [ブルーレイ(字幕)] 7点(2011-02-11 06:46:00) (良:1票) |
335.後味がよいとは言えない、暗い気持がぬぐえませんでした。2回はみないでしょうな。。実力派ぞろい、そろいすぎてというか、ちょっと重いです。 【HRM36】さん [DVD(字幕)] 6点(2011-01-07 08:24:52) |
334.重厚で暗い映画ですが、見ごたえがありました。 【のははすひ】さん [DVD(吹替)] 8点(2010-12-20 22:40:40) |
【BOW】さん [DVD(吹替)] 8点(2010-10-26 04:37:15) |
332.《ネタバレ》 見ごたえのある重厚な人間ドラマだ。俳優たちの演技がいずれも秀逸で、引き込まれる。クライマックスの、いわれなき復讐殺人と、真犯人の露見が同時並行する画面には鬼気迫るものがある。終始画面が暗いが… 【エンボ】さん [DVD(字幕)] 8点(2010-10-17 14:23:12) |
331.《ネタバレ》 ミステリーの筋書きとしては陳腐ですし、ケヴィン・ベーコンは子供の頃の事件に遭遇した3人のうちの1人である必要性が希薄だと思いますが…それでもイーストウッドが監督を務めれば、かくも重厚な出来になってしまうのですから驚きです。 出色なのは、とってつけたようでもある最後のパレードのシーンで(物語的には不快な残酷さを宿しており過酷ですが)、サングラスをかけて視線を遮り闇におちていくショーン・ペン、ただ見つめるだけのベーコン、もう不在のティム・ロビンス、夫を信じ切れず弱さを露呈するマーシャ・ゲイ・ハーデン(うろたえないでくれと心底願いたくなる!)、そして何より恐ろしいのは顔を背けることなく堂々とお天道様に照らされて表通りを見るローラ・リニー。華やかなパレードの中で巻き起こる人間の暗部のドラマが簡潔に描かれています。 ところで…どうでもいいことですが、なぜデイブは嫌な少年期を過ごしたボストンを大人になっても離れなかったのか?その答えは子供の頃からずっと被り続けている帽子にあります。彼は熱狂的なボストン・レッドソックスのファンだったんです。せめてバンビーノの呪いが解けたところを見られたら良かったのに…本当に憐れ。 【ミスター・グレイ】さん [DVD(字幕)] 8点(2010-09-22 18:20:10) (良:1票) |
★330.《ネタバレ》 第一印象は人生の無常と悲哀を醸し出し、選択の重要性が製作者の伝えたいことと捉えられた。「亜米利加帝国主義、勝てば官軍、我こそ正義」なのか。それぞれの立場での葛藤や人間の弱さ、または不条理を表現したいのであれば、無実の友を殺してしまったことが判ったとき、ジミーの自責の念と空虚感を感じさせることが肝要ではないか。ああ後味が悪い、ハッピーエンドであれバッドエンドであれ、人それぞれ幸せと苦しみを胸に生きて行く様を見せた方が、よほど観る人の捉え方により楽しめる(考えさせられる)と思う。そのためか最後のパレードシーンは本当に要らないと感じた。演出編集においても、クリント監督はわざと悪い意味で淡々としたつくりを目指したのだろうか。いろんな意味でもったいない。ただ皆さんが仰るとおり主役3人の演技力が強く印象に残る。 【460】さん [DVD(吹替)] 4点(2010-09-09 03:35:30) |
329.《ネタバレ》 2時間半の長い時間も気にならず観れました 映画として考えれば 途中で飽きちゃう映画も多いので(それでも頑張って観ますが(苦笑)) まずは自分にあってるんだろうな イーストウッド監督の本作、この人の独特の感性が表れてる内容であったかなと。このなんとも言えない、暗く・複雑で、人間の本音、生きる上での光と影、そしてこの後味の悪さは…なんかこの人が関わった映画に多い気がしますがどうなんだろ? 出演の皆様の熱演は素晴らしく重厚な雰囲気と相まって見応えはアリマシタ 【Kaname】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2010-05-29 08:43:15) |
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328.《ネタバレ》 私の中で、イーストウッドという映画作家の評価に大疑問符がついてしまった作品です。イーストウッドは基本的には脚本を書かない人なので、まず原作があっての本作なのでしょうが、このいかにもアメリカ的なリンチが正当化される世界観はどうしても受け入れられない。ラストのショーン・ペンとローラ・リニーの会話、「パパは王様、王様はすべきことを行う」「皆、弱いからよ私たち以外は。私たちは決して弱くならない」、これは「パパ」「私たち」を「アメリカ」に言い換えてもしっくりする嫌なフレーズではありませんか。ティム・ロビンスに疑惑を抱いたマーシャ・ゲイ・ハーデンの描き方も、ラストではまるでイエスを売ったユダの様で、ショーン・ペンが犯した大罪を免罪するかの様な印象まで与えるのがはっきり言って不快です。カトリック教徒のコミュニティーが舞台で、ショーン・ペンの背中には十字架のでっかいタトゥーが彫られているなど、イーストウッドよりスコセッシの方が監督にふさわしい題材のような気がします。イーストウッドはスコセッシの様に、宗教的にテーマを掘り下げる感性は持ち合わせていないと感じました。 【S&S】さん [CS・衛星(字幕)] 4点(2010-05-16 00:02:09) (良:3票) |
327.《ネタバレ》 何か観たことあるぞ、この感じ…と思ったら、「ゴーン・ベイビー・ゴーン」と同じ原作者なのか。どちらの映画にも胸糞悪い少年暴行の表現があり、さらにどちらも「選択」或いは「仮定(もしもあのときああだったら…)」がキーになった作品である。特に「選択」はこの映画の大きなテーマであると私は感じた。本作では見事にキャラクターたちが選択を誤り、結果、とても後味の悪いラストを迎える。ティム・ロビンス演じるデイヴの報われない人生を思うと、あまりに哀しい。三分の一のハズレを引いた彼と、助かった二人。振り分けられたのは単なる運としか言いようがない。その無慈悲さにはぞっとする。それが現実なんだと、分かっているから尚更だ。ちなみにデイヴがいつも人の車に乗りこみ、不幸な目に遭うというのは意図的なんだろうか。徹底的に救われない話だが、人間や人生というものの一つの真理を描いている傑作だ。作品全体を通して翳った画面と設定された年齢の割に老けた俳優二人(無論ケヴィン・ベーコン以外の二人)が見事にストーリーの陰惨さを増幅させている点も高評価である。 【よーちー】さん [DVD(字幕)] 8点(2010-04-04 21:01:37) (良:1票) |
326.《ネタバレ》 劇場から何年ぶりかDVDで観る。わたしの45年の生涯でベストワンの映画に決定です!これにはマックイーンもクロサワも吹っ飛ぶ!完璧です。わたしの好きなところ。少年時代の友達3人が大人になってから、”友達ではない”と言うところ。そしてそして、涙が出てくるほど、狂おしいほど、あたりまえのことなのだが、結局、すべての”人間”は”野生動物”ですよ!というところ。戦争映画以上に激しく厳しい、生き残りをかけた人間たちの闘争!そして、これも当たり前すぎることなのだが、”人間たち”に”救済”などありはしない。ただ生きて、そして死ぬだけだ。そして、人間に愛や平和や運はみえない。だからこそそれを大切に、自力で掴み取るのだ!クリントイーストウッド監督、最高傑作!なみだちょちょぎれ、怒りに震え、恐怖におののく。脱糞脱尿確実!最高のラスト! (バカ) 【男ザンパノ】さん [映画館(字幕)] 10点(2010-04-04 01:16:17) |
325.《ネタバレ》 本作ほどのエスカレートしたものではないでしょうが、誰しも長く生きていれば、一度は経験する怒りと不審の負の連鎖。私は、あの時のことは、後悔という重りを乗せて、心に封じてあります。そのことをチクチク突かれているようで、話が進むたびに、とても重く切ない気持ちになりました。できれば出会わなかった方がよかったとさえ思えるほど、良くできた作品と思います。 【なたね】さん [DVD(字幕)] 6点(2010-02-11 10:51:39) (良:1票) |
324.《ネタバレ》 ストーリー構成はよく出来ていると思うけど、結局のところ下らない話し。ネットをあちこち徘徊すると、安易な思い込みや決めつけを平気で書き込む人をいくらでも見かけるし、この物語もそういう人たちのレベル。そういうキャラを集めてヒネリを利かせたら、スゴいサイテーなケースを作り出すのに成功しましたって感じです。まぁ、メディアに流される人もいっぱいいる世の中で、今更こんな思慮ない人たちの集積が作り出す結果なんて現実にたくさん溢れてると思います。原作を書いた人は偉いと思うけど、「世の中にはこんなバカもいるよね」と告発するのに、こんな後味の悪さを与えられるよりは、「戦争のつくり方かた」や「バカの壁」を読む方がマシ。短絡的に正義に燃えるバカの、手に負えない怖さが共通点。 【だみお】さん [DVD(字幕)] 2点(2010-01-06 09:01:30) (笑:2票) |
323.《ネタバレ》 「許されざる者」と同様、正義など曖昧でいい加減なものだということでしょう。家の中でも一番かわいがっていた娘を殺された父親の怒りや喪失感から物語はスタートしますが(幸せだった日常と、突然それが壊された衝撃を見事に描写したイーストウッドとショーン・ペンの実力には脱帽なのです)、見ている私たちはここでジミーに目いっぱい感情移入し、「必ず犯人を殺してやる」と娘の遺体に誓う父親の決意に賛同します。しかし彼は誤った相手に復讐をしてしまう、しかもそれはかつての親友であり、家族ぐるみの付き合いをするデイブだったという絶望的な展開を迎えます。では、ジミーは間違っていたのか?最愛の娘を殺した相手への復讐心は、親であれば誰もが持ちうるものです。また、犯人に対してジミーが何をするのかをわかった上で、デイブの妻は「うちの夫が犯人です」と告白し、さらにデイブは警察からマークされ、問い詰めると意味不明なことを言い出す状態。少なくともあの夜、あの場で、デイブを犯人だと決め付けたジミーの判断は妥当なものだったといえます。しかし結果としてジミーはとんでもない判断ミスを犯してしまった。人間は神様ではないから、わかった気でいても真実のすべてを知り得ないし、そんな脆弱な認識を基礎に人の生死を決めると、いつか取り返しのつかないことをやってしまう。いかに正当な理由を持つ者であっても、過ちは犯してしまう。人が人を裁くこと、善と悪を区別することがいかに難しく、不確かなものであるかをこの映画は説きます。監督もまた、物語の登場人物に善悪の色づけをすることなく、すべての生きざまを淡々と描いていきます。。。と、ここまでは「許されざる者」と同一の主張なのですが、さらに無情感を押し出したのがラストのパレードです。自分の誤解が原因で夫を失いながら、その現実を受け止めきれずに人ごみの中に夫を探す哀れなデイブの妻。一方、事件が解決し、家族と共に新たな生活をはじめようとするジミーと、夫婦の絆を取り戻したショーンは、そんな痛ましい姿が目に入ることを意図的に避けようとします。恐ろしく冷酷でありながら、人間というものを鋭く描いた場面ですが、ここで唯一デイブの妻と目を合わせるのがジミーの妻です。夫の過ちを受け入れ、kジミーを後悔から立ち直らせた彼女は、夫を信じ切れなかったデイブの妻に対して勝者のまなざしを向けます。ここは本当に怖かったですね。 【ザ・チャンバラ】さん [DVD(吹替)] 9点(2009-12-22 20:40:07) (良:3票) |
322.《ネタバレ》 デイブの救いようのない悲惨さが印象的でした。絶対に嘘を言ってはならない時に嘘をついてしまう。そこがデイブの弱さだったのかも知れません。 【TAKI】さん [DVD(字幕)] 7点(2009-12-16 23:40:50) |
321.作品カテゴリーとしてはミステリーかサスペンスに入るのだろうけど、本質はホラー映画。犯した過ちが大きすぎる。 主役3人が迫真の演技でよかった。 また見たい。 【Yu】さん [DVD(字幕)] 8点(2009-12-13 15:25:59) |
320.《ネタバレ》 キツイ映画でした。デイブが不憫過ぎる。デイブの奥さんがジミーを撃ち殺す位のエンディングを期待してしまいました。ただ、俳優さん達の演技(特にジミーとデイブ)は良かったです。ジミーが逮捕される事を祈るのみです。 【キノコ頭】さん [DVD(字幕)] 5点(2009-12-06 23:37:12) |
319.この映画、は、レビューしづらいなあ。面白いしグイグイ引きこまれたんだけど、脚本勝ちかというとそうでもなく、画面や演出、展開で魅せるかというとそういうわけでもない。役者達の演技だけで引き込む正統な(ある意味では異端な)作品なのだけど、見終わった後も何の感情の起伏ももたらさないという意味では他人に薦めるのは憚られる。個人的にはケビン・ベーコンが珍しくまともな役だったのが面白かった。 【DeVante】さん [DVD(字幕)] 6点(2009-09-12 02:31:47) |