1.30年近く前に世界的大ヒットとなったフレディ・アギラーの歌“Anak”をモチーフとした家族のドラマ。その歌は我が国でも「ANAK/息子」というタイトルで杉田二郎や加藤登紀子がカバーして、やはりヒットしてました。日本語では父が息子を詠った詩になってましたが、本作は邦題通り、母と娘の関係を描いてます。フィリピンの貧しい家庭では、母親が香港や台湾に家政婦として出稼ぎに行くことが多いそうで、そのモチーフとアギラーの歌のイメージで紡がれたこの映画は、本国で記録的大ヒットとなり、国民的映画にもなってるそうです。しかし、中身は昔の日本のホームドラマみたいな見慣れた展開だったので、フィリピンの人達には申し訳ありませんが、私は余り楽しめませんでした。驚いたのは、主人公が勤める香港の家庭の家政婦の扱い。人権という概念の無いお国柄とは言え、ほとんど奴隷みたいな感じ。私が奉公に出るなら西洋にしようと思いました、5点献上。