1.《ネタバレ》 見る前の予備知識はグイ・ルンメイ主演ということだけ。
この軽い感じのタイトルからラブコメをイメージしていたのですが、とんでもない!
1人の女と2人の男の恋と友情。80年代の高校時代から90年代、そして今に至るまで。
変わりゆく台湾の世相の中で、変わりゆき揺れ動くそれぞれの時代の3人の心と関係を見事に描いた作品です。
それにしても、学生時代までのグイ・ルンメイ、こんな彼女は初めて見ました。
大声でよく笑いよく喋り、陽気で活発で勝気な女の子。
しかし時代の移り変わりと共に3人も少しずつ成長し、ずっと昔のままの3人ではいられない。
思い通りにはならない人の心、そして人生。
青春時代を経て描かれる彼らが大人になってからのドラマはなかなかの見応えがあり、
冒頭からつながるチョンリャンのラストの姿が感動的です。
これは切なくほろ苦い青春映画、ラブストーリーでもあり人生のドラマでもある。
所々にグイ・ルンメイのデビュー作「藍色夏恋」の中の彼女を思い出しました。
女子高生役の彼女の姿、彼らがバイクで疾走するシーン(「藍色夏恋」は自転車でしたが)、
後半のメイバオが無言でチョンリャンをビンタするシーンなど・・・。
彼女を知るきっかけとなった映画でしたが、もう13年も前なんだな・・・。
変わることの無い彼女の美しさを見ることができる作品でもあります。