13.館に入るまではけっこういいの。ハイウェイで餌をあさるアナグマ(?)の長回し、遠くから来る車が轢いちゃうまで。戦争・暴力の世界が広がっている。車を捨てて走り出すとこの長い移動も見せる。秋の山の中。森の生き物たちの息づかいが怪しくなってきて、ユニコーンの登場。馬に導かれるように館に。でもここまでだったなあ。あとあんまりハッとさせる鮮やかなイメージがないんだよね。おばあさんが何者かへ無線で報告してるってのはちょっと面白かったけど。次々と鳴り出す時計。庭に集まってくる動物たち。ルイス・キャロルの面白さは、あんまり怪しそうでないものの怪しさに満ちてることだったが、この姉弟なんか最初から見るからに怪しそうなんだもん。思春期の少女ってことで説明がついちゃいそうな幻想だから、つまんないのよね。 【なんのかんの】さん [映画館(字幕)] 5点(2014-02-04 09:12:29) |
12.こういう映画はすごく好きだし、キャスリン・ハリソン的な女優も好きだし、胸のさらけだしっぷりも男らしくて良いが、いかんせん、この退屈ぶりには点数を下げざるをえない。 【みんな嫌い】さん [DVD(字幕)] 7点(2011-07-08 23:33:01) |
11.《ネタバレ》 ひとことで言うと、幻覚を見ているような映画。 意味不明な事だらけだし、当然意味なんか求めるもんじゃない。 誰にでも当てはまると思いますが、こういう妄想系の作品って完全にフィーリングの相性ですので、監督によって合う合わないが決まってくるものだと思います。 例えば自分ですと、ゴダールなんかだと面白く感じたりもする一方、シャブロルやこの映画だと特に何かを感じたりというのはなかったです。 ヒロインのパンツがスルスルと脱げてしまったり、目覚まし時計を窓から何個も投げるところが面白くて、ちょっとコメディの雰囲気も出ていたような感じがありました。 たまに現れるユニコーンと、ピアノの鍵盤の上を歩いていた猫が名演。冒頭の穴熊もそうですし蛇やムカデなど、動物を自由自在に操っている映画って、それだけで不思議な感覚が倍増するような気がします。 それと、若干ブニュエルの影響を受けているような箇所もありましたね。 【もっつぁれら】さん [映画館(字幕)] 4点(2011-01-16 22:42:15) |
★10.《ネタバレ》 今まで観てきたルイ・マル作品のイメージとは毛色の異なる作品で、ファンタジー色が全開。 そこにチラリズム的エロスが散りばめられていて、大人のいたずら心が感じられる内容。
胸の開いた白いシャツに淡いピンク色のカーディガン。 そして赤いスカートを身に纏った“少女っぽい”大人の女性が主人公で、すごく美人というわけではないのに、妙にそそられる不思議な魅力を感じた。 26歳とは思えない雰囲気だが、よ~く見るとやっぱりそれなりの年齢も感じたりで、作品の内容と同様、幻惑させられた。
暖炉の前の椅子に寝そべり、スカートから脚が伸びている。 そこに男が近寄り、脚をなでまわす。 このシーンはこれ以上なくエロく、その後に出てくるパイオツ丸出しのシーンなんかより、ずっと興奮した。 それを見て怒り出す醜い老婆がまた余計で、とてもウザく、美と醜の対比を感じさせる。
舞台になっている世界全体が不条理な空気で包まれており、次に何が起こるか分からない面白さもありながら、一方で、ああだこうだ言いながら、そこに居続ける少女にイライラしたりもする。 あんな屋敷なんか抜け出せばいいのにとか、老婆の居る部屋に自ら何度も入るのがおかしいとか、その設定そのものが不条理だったりする。
結局、少女はその不条理で狭い世界にはまり込んでしまうわけだが、夢オチの方が良かったのではないかとも思う。 いや、むしろ夢オチにしてほしかった。 夢オチを嫌いな私が、初めて夢オチにしてもらいたいと思った、貴重な作品。
美しい世界でありながら、同時に不愉快な世界でもあり、何度も観たくなる不思議な魅力に満ち溢れた作品である。
(P.S.) むむ、そういえば肝心なことを書き忘れていた! 前半に登場した、巨大な節足動物。 ムカデのハサミがないヤツというか、なんというか。 あんな虫が本当に存在している(撮影したわけだから)こと自体が、マジでおぞましい。 あのムカデもどきはマジで怖い。 おそろしい。 ヘビなんかよりずっとキモい。 他にもキモい小動物が盛りだくさん。 これこそが、本作の隠れた見所!! 【にじばぶ】さん [DVD(字幕)] 7点(2010-11-18 23:54:18) |
9.夢をそのまま具現化したかのような作品。こういうの好きです。ただ「家」に辿りついてからは場面設定が不動になってしまったのが残念。以降は少々退屈でした。もっと車で色んな変な場所回ってほしかった感じ。 【番茶】さん [DVD(字幕)] 7点(2010-07-31 23:41:39) (良:1票) |
8.《ネタバレ》 なんてreal(現実)なunreal(虚構)なんだ。 冒頭でルイ・マルが言うように、これは夢の世界(アリス)である。 夢の世界では人間の生物的制限を超越することができる。 つまり、時間も空間も因果律的でなく、認識できる。 超人間的(超越論的)目線からの世界。 普段の私たちがみる世界はあまりにも主観的で、それは虚構ともいえるかもしれない。 そう思わせる作品。 それを妥協なく表現しているこの作品にはこの点数がふさわしい。 【norainu】さん [DVD(字幕)] 10点(2009-03-21 22:51:38) |
|
【アンダルシア】さん [DVD(字幕)] 6点(2006-11-26 22:54:29) |
6.ルイ・マル作品の中で今のところ一番多く観ているのがこの作品。それほど面白いのかと言われると全然面白くなく(笑)、おすすめ作品なのかと言われると絶対おすすめしない作品(笑)なんだけど、なぜか何度も観ている。何度観たって内容はさっぱりで、ただ大人とも子供ともとれる女が不可思議な世界をバタバタと走りまわってるだけな映画。そのバタバタと走る姿や好奇心の旺盛ぶりが子供っぽい反面、胸元の大きく開いたブラウスや足を露わに映し出した描写はエロティック。そんな主人公のフシギちゃんぶりがこの映画の魅力といってもいいかも。それ以外にも惹かれるものがあるかもしれないが、それがなんなのか私自身にもよく解からない。 【R&A】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2006-02-21 15:29:03) |
5.超多彩監督ルイ・マルの中では最左翼に位置する作品(反対側には『地下鉄のザジ』が陣取ってますな)。冒頭のヤマアラシのシーン、何度見てもどうやって撮ったかわかりません…いったいどのタイミングで車へキューを出したんだろう。カメラの外ではスタッフ達が、ヤマアラシに向かって「ホラホラこっちだよー」と手を叩いてたんだろうか…見れば見るほど謎は深まります。タルコフスキーの『鏡』と共に、映像魔術の殿堂に捧げたい気分です。でもストーリー性に欠けてるので点数は低めで。 【エスねこ】さん 5点(2004-02-22 00:07:40) (良:1票) |
4.この手のが好きな人は10点。絶対DVD買うべきでしょう。ただこのサイトでの点数配分としては4点かな・・ちなみに自分はキャメロンのタイタニックやトルゥーライズを10点にしてしまうタイプです。この作品、途中、この先どうやって観客を納得させ帰らすんだろう、とマジに心配になってしまった。お笑いあり、ドキっとするところあり、アクションあり、キモ系小動物多し。感動して涙が止まらないなんてことはありませんデート用にぴったりか。(意味深) 【ティコ】さん 4点(2003-04-17 16:26:14) (良:1票) |
3.こいつぁ凄いぞ。ルイ・マルはこんなブッ飛んだ世界も持っていたのか。絵の美しさにゾクゾクしました。大人の為の絵本って感じですね。まぁ子供に見せてもいいかもしれないけど、多分トラウマとなるでしょう。ルイ・マル的シュールリアリズム美術館、入り口から出口までの経過時間100分、って感じ。 【カエル】さん 9点(2002-11-18 01:20:39) |
2.ヨーロッパの映画らしい雰囲気は良かったのですが・・・・ストーリーが・・・・・難解なのか、もともと何も考えていないのか・・・・・ 【cccp】さん 3点(2002-10-23 11:44:47) |
1.こまったな、、、、、考えちゃいけないかな、、、? 【あろえりーな】さん 5点(2001-08-30 23:58:40) |