★18.《ネタバレ》 とんぼが写楽になるまでの前半は溜め息が出るほどつまらなかったが、写楽になってからの後半は少しはマシになった。
衰えきったフランキー堺が印象に残る。 本当に今にも死んでしまいそうなほど病的で、声にも張りがない。 その他キャスティングはまったく魅力なし。
前半が1点、後半が5点、その平均をとって3点といったところか。 【にじばぶ】さん [インターネット(邦画)] 3点(2024-11-07 19:56:56) 《新規》 |
17.《ネタバレ》 錚々たる顔ぶれの伝説の絵師たち。歌麿、滝沢馬琴、鶴屋南北、北斎そして写楽。でも歌麿はあんなに女郎通いでは絵が破たんしてしまうんじゃないか?と素朴な疑問。蔦屋重三郎の神視線の商売にも疑問。観ていて絵描きのシビアさが描かれることもなく、ただ彼らの群像劇に終わったのが残念。絵師たちのお互いの切磋琢磨ぶりを映画にしてもらいたかった。残念。でも映画そのものは映画職人の手による丁寧な創り。自分らの職人魂から浮世絵師たちの創造の源を想像して、丹念に映画創りをして欲しかった。こんなだらしない人たちにあれほどの絵のきれいな線は描けないでしょう。絵描きって放蕩のイメージがあるのかな?でもそれは置いとくと映画としては見所が多く、特に旅芸者たちの踊りのカッコよさにしびれた。通りで見せるパフォーマンスはカッコいい、むしろ自分だったらそういうのを絵にした浮世絵が欲しいなぁ。 【トント】さん [ビデオ(邦画)] 7点(2017-06-04 12:29:56) |
16.反権力として戦った当時の文化人とその関係者。芸術家達のライバルへの嫉妬や賞賛。目の付け所は中々面白いとは思うんですが、この作品は関係のない話題でその後盛り上がってしまい、今見るとその後の騒動を踏まえて見てしまうので出演者のスキャンダルというのは罪深いなあと。ただでさえ不要と思われる恋愛要素が、さらに無駄に思えてしまって。結局終わり方もヘンテコで消化不要だし。写楽ではなく、蔦谷重三郎メインでリメイクしたら面白いんじゃないですかね。 |
15.写楽の話というよりは、寛政期が主役の群像ドラマ。いつも人殺しの時代を扱うNHKの大河ドラマは、たまにはここらへんの文化を中心にやってみればいいのにと思っているのだが、日本文化史上の一つの頂点。時代が主役ならストーリーとして初めと終わりがキチッとしてなくてもいいのかも知れない。「地獄の上の花見」を見せればそれでいい。でも、一通りの有名人を交錯させるのだけど解説の域を出てなく、なんかこの監督、情報知識を集めすぎて盛りだくさんになってしまう弊が、のちの『スパイ・ゾルゲ』などにも見られる。この人は様式的な場が好きで、おいらん道中と大道芸人の道中とが直角に交差するとことか、歌麿のモデルがじっとしている部屋の光景などに、「らしさ」が出ている。合成技術の当時の限界? 全体の色調がドローンとよどむ。 【なんのかんの】さん [映画館(邦画)] 6点(2010-06-21 11:59:30) |
14.フランキーさんが監督だと今まで思っていました・・・。丁寧に作りこまれていますが、後半パトロンが倒れたあたりから話の展開が???になりました。やはり映画的には最後いかに「締めるか」が大事だと思います。篠田の作品は、若い世代が観ても面白いものはありませんね。必ず、妻もセットで出るし。葉月はいらないんじゃないですかね?演技も下手だし。 【たかちゃん】さん [CS・衛星(邦画)] 6点(2009-08-31 20:49:38) |
13.《ネタバレ》 江戸の文化、風俗が丁寧に描かれていて興味深かった。 できればもっと写楽が絵を描くアップを入れてほしかった。 真田をはじめ、役者陣の演技はがんばっていたと思います。 ただ写楽と遊女の恋は未消化。 遊女に血が通っていない。 それとよくばりすぎて、登場人物が多すぎなのが欠点。 【よしのぶ】さん [レーザーディスク(邦画)] 7点(2008-07-25 00:22:33) |
12.《ネタバレ》 この映画も公開当時かなり評判が吉凶に分かれていて、バブル後期の厳しい目線で見る人々からはかなり冷ややかに囁かれていたようにも思う。邦画にあまり精通にしてなかった当時の私が観ても痛さと淋しさが出ていて非常に惜しいと感じました。なにせ赤カブさんのファンであったので(この映画が先なのか、あとなのか未調べ)残念でならない。 【成田とうこ】さん [地上波(邦画)] 6点(2008-03-09 11:11:29) |
11.フランキー堺が叶えたかった夢の映画化である。アイデアはなかなか面白く、フランキー堺は流石の名演技。しかし、監督が真面目過ぎるのかそれなりに楽しめるけど物足りない。やはり川島雄三監督が生きてる時に見たかった。川島雄三監督が撮ってたらどんな映画になってだろう?と考えるとなんで今更?遅過ぎる。一番撮りたかった時期に何故撮らせてあげないのか?撮りたい映画を撮りたい時に叶えてあげられないのが日本映画の悪い所で川島雄三監督とフランキー堺の名コンビで見たかった。と思うのは私だけではないはず。 【青観】さん [ビデオ(邦画)] 6点(2008-01-18 19:22:09) |
10.やっぱり、みなさんがおっしゃるとおり、消化不良かな・・・。謎の浮世絵師写楽は一般的には二枚目には絶対なれないブオトコ俳優だったと言われているんですが、この作品の中では眉目秀麗の超美男で幻滅してしまいました。美男なんだから、アクロバット専門なら痛い怪我なんてものともせずに二枚目俳優として舞台に立てばいいのにと誰でも考えてしまいますよね。ダイコン役者でそんなことはできなかったって・・・歌舞伎俳優を力一杯描いた写楽の絵の数々を見れば彼が人の演技や性格を見抜く目のある天才だったことは歴然で、なおかつ俳優として大成しなかった(もしかしたら別名で成功したのかもしれないけれど)のは何か決定的な問題があったはずなんです。フランキー堺が演じた何とかというパトロンが死んでしまったなんていう単純なことではなくて・・・それが描ききれていないんですよね。まず、写楽はブオトコだった。私はそう確信しています。それから数々の繊細な美人画を描いたあの歌麿が悪役のように描かれていたのにもがっかりしました。写楽とは対照的な性格だったとは思いますがあれじゃあんまりじゃないですか・・・。作品の内容に関しては文句だらけですが、俳優さんの演技はすばらしく、それぞれ印象に残っています。因みに私がこの映画を見た時、館内は大入り満員・・・場所はワシントンDCのナショナル・ギャラリー・・・ゴッホ展と日本の江戸時代展が同時開催され、ゴッホの花魁像の模写とオリジナルが同じ美術館の東館と西館で同時に公開されたことで話題をまきました。 【かわまり】さん [映画館(字幕)] 5点(2005-07-06 12:33:11) |
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9.《ネタバレ》 公開前は、結構話題になったけど、公開後は、さっぱり話題を聞かなくなった覚えがあったけど、これのせいだったのね。江戸の町の背景も、当時の文化も、お上の意向も、それぞれがよく描かれているのに、肝心のタイトルロールである写楽が、あまりにもみっともない。夢破れた後は女の紐、タイトルロールを反映する絵に対しても中途半端で、惚れた(らしい)遊女にも煮え切ってない。これでは観客は主演に感情移入が出来ないどころか、反発さえせず、嫌悪してしまう。佐野=歌麿の絵に対する執念が見事なだけに、本作の構成では真田は気の毒としか言いようがない。当時の政治的背景に合わせて、北斎だの馬琴だの南北だのと登場させておいて、肝心の写楽が遊女との悲恋では、あまりにも間抜けている。遊郭を描きたければ歌麿のパートで十分だし、当時流行った遊郭物を意識したにしても、葉月=花里は無表情に徹し過ぎて、面白みもない。確かに、構成を煮詰めて、扱い方を変えれば、本作は邦画史に残る名作あるいは快作になっていたかもしれない。残念な一作である。 【由布】さん 4点(2004-11-28 23:57:37) |
8.少し詰め込み過ぎで残念な作品ではあるけど、それなりに見所はあったと思う。葉月里緒菜の花魁は普通に綺麗だったし、岩下志麻の妖しい魅力も流石と思わせる。男優陣もそれぞれ素晴らしい演技だった。映像的にもお金が掛かってそうで豪華な雰囲気だったし、構成さえ良ければ、化けていたかも知れない。この監督らしい名作風味の作品である。 【もとや】さん 6点(2004-03-28 23:50:28) |
7.「幕末太陽傳」の頃の川島雄三とフランキーのタッグで映画化されてりゃなぁ…。アイディア寝かせておくのも賞味期限アリという事がコレを観るとよく分かる。蔦屋役が遺作となったフランキーの痛々しい演技と友情に報いようとした執念に5点。 【へちょちょ】さん 5点(2004-03-23 01:07:35) (良:2票) |
6.《ネタバレ》 歌舞伎座~吉原を中心とした江戸後半の爛熟した町人文化世界の再現が素晴しいです。エンドクレジットに協賛として出てくる大手企業の数々…バブルならではの豪華・贅沢さ。お金かかってますね。美術と雰囲気において「薔薇の名前」の修道院世界や「アマデウス」の宮廷世界、「ブレラン」の架空の近未来世界…辺りにもう一息という感じで良。 しかし改めて観ると、豪勢なハードの割には日本人の感性があまり感じられない。日本的舞台に中身をお隣の国の人に置き換えたらこうなるって感じがしないでもない。こういう映画が作られてしまったのも時代ですかね。 【番茶】さん [ビデオ(邦画)] 6点(2004-02-01 10:51:47) |
5.《ネタバレ》 これはなんとも中途半端な感じがして、消化不良です。 写楽と花魁の恋物語を期待して観た私にとって、前半の蔦屋苦労話(?)はかなりきつかった。最後の方で、写楽と花魁が歌麿に「二人とも消えちまえ」と言われ、逃げ損ねたら大変なことになると分かっていて逃げ出す花魁の気持ちがわからない。写楽が一目惚れ状態なのは分かっていたが、花魁がそれほどまでに写楽に惚れていた様に見えない。ただ無表情。なんだかなぁ・・・。 【がんな】さん 4点(2004-01-05 20:47:45) |
4.時代の中にその名を登場させたのは、ほんの1年足らずという正体不明の謎の浮世絵師、東洲斎写楽。フランキー堺の興味深い検証を映画化したものだが、ミステリー風なものを期待してはいけない。結局メインとなる話は葉月里緒菜演じる遊女との悲恋物語である。もちろんそれはそれで佐野四郎演じる北川歌麿が絡んだりして結構面白いし、豪華絢爛の花魁道中も見所である。そして葉月里緒菜が綺麗!と思った作品です。 【R&A】さん 7点(2003-11-17 14:04:00) |
3.写楽は誰かというミステリーだけでなく江戸の風俗、文化が見事な美術、セット、映像に描かれている。歌舞伎の伝統の様式美とデフォルメがまさしく写楽の浮世絵、これが江戸文化であると思わせる。吉原で江戸の華といわれる大立ち回りのケンカシーンも真田の型破りな動きが写楽そのものでした。 【亜流派 十五郎】さん 8点(2003-11-16 17:16:58) |
2.片岡鶴太郎が出演していて、ひょうきん族のイメージしかなかった私としては、こんな面白い演技が出来る人なんだ!と感心したのを覚えています。TV1回見たきりの作品でしたが、可も無く不可も無く、普通に及第点の映画でした。 【はむじん】さん 5点(2003-09-09 06:08:08) |
1.フランキー堺の執念で作られた映画。謎の絵師の単なるサクセスストーリーにさせなかったのは立派。葉月里於菜と永澤俊矢はこの作品以降、パッとしないですね。 【上海魔人】さん 6点(2003-06-22 11:16:33) |