22.《ネタバレ》 1話目はですね、私はてっきり、恩赦が出ていい気になって意気揚々とローレンが帰ってきたら、マスロトヤンニは「もう君とはやっていけん」みたいな書き置きを残していなくなっている、ローレン呆然、みたいなオチになると思っていたのです。すみません、私の心は汚れているようです(でも、面会のシーンなんて、普通に見ればそっち方向に振っていますよね)。●2話目はほんのりジム・ジャームッシュ風というかヴィム・ヴェンダース風というか、いずれにしても、このトリオっぽくはないです。●そしてメインはやっぱり3話目ですね。あの憎たらしい隣のババア(表情も怖い)をあっさり招き入れて相互理解してしまうという、衝撃的でトリッキーな展開。そこから動き出す関係者の心理の綾。最後に「誓い」まで巧妙にオチに取り入れてしまいますが、ここでさっき喧嘩したばかりのマストロヤンニを受け入れるところも含めて、この作品でのローレンはまさに「聖女」です。しかも脚本上なくてもよいはずのストリップシーンまで入れ込んでしまう(それも結構上手い)という素晴らしいサービスオプション付でした。 【Olias】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2024-04-30 00:43:51) |
21.《ネタバレ》 ええとですね、BSとかでやってたのを見ていたはずなのに、友人のDVDを借りました。で、見ました。 三部構成なのは知っていますし、一番お気に入りは「ローマのマーラ」 続いて「ミラノのアンナ」 ちょっとの差だけど「ナポリのアデリーナ」 そりゃもう、こんなヴァインヴァインなお姿のローレン様は実にいい。これに対抗できるのは「クレオパトラ」のテーラーちゃんくらいだろう。 (全部、胸やんけ、、、嗜好はやめられまへんなぁ) ナポリが3位だけど、差はないんですよネ。まあ、ウチも最初の子供を作るのに苦労しましたです。 回数より濃度とチャンス。そう言われて、4か月はコントロールさせられました。あー苦しかった。 ヨメはお嬢だったんで結構高飛車でしたし、、、まあ、子供轢いた方がいいとは、さすがに言わないですが。アデリーナのようなオンナもまた、魅力はあると言えばある。 この映画、日本でのTV放映では、ミラノ偏をカットして別の話を付けたと言います。 え?どこにそんなのある? このコンビと監督では「ああ結婚」てのが同じころにあるけど、それをつないだんか? 何をするTV局! 最近話題の漫画原作改竄よりひどくないか? と、思いつつ実際はどんな話だったのか、この映画の「第四編」があるのか? WIKIには「四つある」としか書かれてない。ナゾ映画になっちまったぞ。 まあ、この3つでおっぱいはおなか一杯なんで、これで充分です。 ローレン様はまだご存命。お元気でね。 【亜輪蔵】さん [DVD(字幕)] 7点(2024-03-04 14:55:25) |
20.題名だけ知っていた作品。コメディのようですが全く笑えない。何時もながらのソフィア・ローレンのぎゃあぎゃあ喚き散らかしてのドヤ顔が鬱陶しい。(子供を)轢けば良かったのよにはお前が・・自粛・・ マルチェロ・マストロヤンニも同じく喋り散らかしてのショボクレ顔に鬱陶しさが2倍2倍。 名匠と名優に寄せた期待は木っ端微塵となりました。 |
19.《ネタバレ》 ヴィットリオ・デ・シーカ、ソフィア・ローレン、マルチェロ・マストヤンニ、この60年代イタリア映画を代表する黄金トリオ、その中でも自分はこれがいちばん好きかも。 ナポリ・ミラノ・ローマをそれぞれ舞台とする三話オムニバス、役柄は違えどもローレンとマストロヤンニがカップルで主演というところが共通点。なんと言っても第一話『ナポリのアデリーナ』が、その“刑務所に収監されないために妊娠・出産を繰り返す女”という突拍子もないプロットであまりに有名。ふつう考えたら出産は女体に負担が大きいものですけど、逆に亭主マストロヤンニの方がどんどんやつれてゆき女房ローレンが産むたびに若々しくなってゆくのが可笑しい。これは当時子宝に恵まれなくて悩んでいたローレンを、なんか励ましているような意図が脚本にあった様な感じがします。けっきょくマストロヤンニは力尽きローレンは収監、でもここからの展開はいかにもイタリア人情喜劇という感じで、出所してパレードのような歓迎を受けて下町に凱旋するオチは、なんかほっこりさせられますねえ。『ミラノのアンナ』はちょっとフェリーニ味を感じさせる上流階級の女。でも停車するたびに前車にゴツンするところはなんかヘンな女です。マストロヤンニに運転させたら愛車が自損事故で大破、途端にそれまでのクールなブルジョワ風味から豹変して下町女みたいに喚き散らすところは傑作。さすがのマストロヤンニも愛想が尽きますよね(笑)。『ローマのマーラ』で演じるのは、いよいよ満を持して高級娼婦、そのメガトン級のナイスバディを堪能させてくれます。でもこのエピソードでもっと愉しませてくれるのは、ボローニャのボンボン息子・マストロヤンニの捧腹絶倒なコメディ演技です。彼は70年代以降の渋い二枚目ぶりがパブリック・イメージですけど、実は若い頃の軽妙なコメディ演技がこれまた絶妙なんです。ほんとにこの人は素晴らしい役者です。 まさにイタリア映画界お家芸の艶笑小話集なんですが、デ・シーカが手掛けるとこんなにシャレた作品に仕上がるわけです。これフェリーニが監督だったら、まただいぶ違った風味の映画になったんだろうな、何となく想像つくけど。 【S&S】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2021-11-19 22:17:45) (良:1票) |
★18.《ネタバレ》 短いけど2話目が好き。 ちょっとしたきっかけで変わる女心、さっきまで好意的だったのに、いとも簡単に離れていく。 「女心と秋の空」を、端的に描いていて面白い。 【にじばぶ】さん [CS・衛星(字幕)] 5点(2021-05-07 23:31:35) |
17.《ネタバレ》 三話からなるオムニバス。『ひまわり』と同じソフィア・ローレン&マルチェロ・マストロヤンニの名コンビが、三組のカップルを演じ分ける。 一話目は、収監を免れるために子供を産み続ける夫婦。精力的に求め続ける女に、ヘロヘロの夫の姿が哀れ。母は強し。貧しい家庭にも雑然とした街中にも活力がみなぎっている。 二話目は、社長夫人とパーティで知り合った男。車をぶつけまくっても一言も謝りもしない高慢な女。いかにも下町といった情緒が滲み出たコメディ。途中から運転を任せた男が、花売りの子供を避けて車をぶつけて故障させると、子供を轢けばよかったと男を罵る。こんな嫌な女はいない。ソフィア・ローレンは気の強い自己中女をやらせれば本当によく似合う。まるで地でやってるみたい。 三話目は、コールガールと客の関係。隣に住む神学生が女に惹かれ、それを心配する祖母が女に食って掛かって大ゲンカ。女は気性は荒いが、老婆の孫を思う涙にはホロッとなって、神学生を元の軌道に戻すことに協力するという人情味も。そのとばっちりでお預けを喰らう客の男がコミカルに描かれる。 どれも男女の機微にニヤリとさせる類で、落語にもできそうな話ではあるけれど、笑いのツボが違ってあまり楽しめず。イタリアの太陽と称えられたソフィア・ローレンも、以前から妖怪人間ベラにかぶって見えて好みじゃない。『ひまわり』のときは良かったけれど。 【飛鳥】さん [CS・衛星(字幕)] 3点(2015-07-05 02:06:41) |
16.つっこみどころの多すぎな第1話、つっこむ所すら無い第2話、ときて3話目のどたばたが一番面白かった。とにかく3話通してソフィア・ローレンが素晴らしく美しい。この人を美人だと思ったのはこの映画が初めて。感情の起伏激しく、わがままなビーナス。ソフィアを堪能したければおすすめの一品。盟友たる彼女を引き立てるべく、だめだめで阿呆に徹するM・マストロヤンニの懐の深さにも胸が熱くなるわあ。 【tottoko】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2013-06-01 00:21:38) |
15.ナポリ、ミラノ、ローマそれぞれの都市らしいアネクドート。マルチェロ・マストロヤンニが、それぞれに「らしい」芝居をしている。 【みんな嫌い】さん [DVD(字幕)] 6点(2011-11-15 15:03:25) |
14.妊娠中の女は逮捕できないという第1話はそこそこおもしろかったが・・・。この映画を「昨日・今日・明日」と題名をつけ、オムニバスにしたのはわからないでもないが、何か特別な意味があったのだろうか。 【ESPERANZA】さん [DVD(字幕)] 5点(2011-08-01 06:46:33) |
13.《ネタバレ》 やっぱりこの二人はひまわりのイメージが強いんですが、こんなほほえましくユーモラスな作品があったとは!(知らなかった~) ひまわりは最初から暗い雰囲気が漂い観ていてさみしい気分になってくるんですが(わたしだけかな?)これは明るくおおらかで美しいソフィア・ローレンを堪能できますなぁ イタリアの下町的描写もいい感じ♪ 全体的に人懐っこく暖かい映像に制作者の優しい気持ちを感じた次第でアリマシタ 【Kaname】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2010-03-10 08:47:36) |
|
12.デ・シーカ監督、マルチェロ・マストロヤンニ、ソフィア・ローレン。この後も度々映画を撮ることになる名チームによる3話のオムニバス形式のコメディ。特にマストロヤンニ、ローレンのまさに名コンビの話を3つも味わえるというお得なコメディ・パックといった作品。男と女が織りなすコメディ、というよりはこれはソフィア・ローレン演じる女の物語ですね。そんな彼女の魅力が堪能できます。ソフィア・ローレン。女として人間としての力強く生きる姿やたくましさを感じる役が実によく似合う。一方マストロヤンニ。男として人間として憎めないけど何か頼りない。こんな役が実によく似合う。女の強さと男の弱さ。この名コンビはそれがどんなドラマでも実にいい味になっていますね。本作はソフィア・ローレンに怒られてマストロヤンニが大げさに嘆いてみせる。そんな様子がとても楽しい。そんな二人の息もぴったり合った極めて上質の掛け合いがたっぷりと楽しめる作品になっています。 【とらや】さん [DVD(字幕)] 7点(2009-12-06 17:45:39) (良:1票) |
11.《ネタバレ》 ヴィットリオ・デ・シーカ監督、ソフィア・ローレンとマスチェロ・マストロヤンニのコンビでは「ひまわり」の方が有名だし、観ている人も多く、評価も高いけど、私なら断然、こっちを選ぶ!1話1話それぞれが面白いが、話の面白さというよりも主演の二人の演技が作品を面白いものにしていると言って良いと思うぐらい二人が良い。今までソフィア・ローレンって特に美人だとは思わなかったけど、この映画の彼女は間違いなく美しい。そんなソフィア・ローレンに対してちょっかい出したり、直ぐに身体を求め、やたらと裸を見たがるマルチェロ・マストロヤンニが何ともアホでそのアホとは男の男らしさアホぶりが微笑ましい。ところで、イタリアでは悪いことしても子供さえ作れば逮捕されないのであろうか?これを観て、そうか!ようし、私も金に困って税金も払えないようになったら子供作ってやれとアホな考えを持つ人がどれだけいるだろうか?もっともあんなにばんばん子供作ったら余計にお金がかかってしまい益々ピンチになりゃしないかと? 【青観】さん [ビデオ(字幕)] 7点(2009-02-11 19:18:55) |
10.最近ベネロペ・クロスの『ボルベール』を観てる時に、昔観たこの映画のソフィア・ローレンの事を思い出しました。あちらはスペインこちらはイタリアですが、女性の逞しいバイタリティはどこか共通するものが。決して『ひまわり』ではなく、この映画でのソフィアの方です。この時期の彼女はカラダのボリュームといい、演技的押し出しの強さといい、女優としても一人の女性としても正に全盛期だったんではないでしょうか?自分も全三話のオムニバスのうち、腹ボテナポリ女を堂々と演じた「昨日編」が一番のお気に入りです。「今日編」タクシーに乗った金満夫人の挿話は尺も短いし意味がよく???ちなみに派手顔ベネロペはポストソフィアとしてはまだちょっと線は細いけど、かなりの有望株。 【放浪紳士チャーリー】さん [ビデオ(吹替)] 7点(2007-07-08 11:45:04) |
9.ソフィア・ローレンは不思議な女優だなあ。刑務所に入れられたり、娼婦をやったりというのがこんなに板についちゃう人も珍しい。たくましくて、生命力があって、それなのに色気があって、という役柄をこの人以上にうまく演じられる人はなかなかいないのではないだろうか。ところで、妊婦は収監されないという粋な法律があるイタリアって国は、やっぱり日本などと比べるとはるかに先進国なのだと思ってしまうのであった。 |
8.ヴィットリオ・デ・シーカって「自転車泥棒」や「ひまわり」みたいな真面目ーな映画、あるいは壮大な愛のドラマ、みたいなのばっかなのかと思っていたら、こーんなおおらかで楽しくて優しい映画も撮ってたんですねー。三話目のスケベで情けない(でも憎めない)金持ちのボンボンを演じるマストロヤンニも良かったけど、やっぱし一話目の「肝っ玉母さん」を演じるソフィア・ローレンが素敵でした(二話目は短いのもあって、何だかよく分からんうちに終わってしまった)。後半、近所の人たちがカンパを集めるとこなんか、フランク・キャプラみたいだし。でも、刑務所入りから逃れるためにバンバン子作りしてる二人がだんだん「トラック野郎」の春川ますみと愛川欽也に見えてしまったのは僕だけでしょうか。 【ぐるぐる】さん 7点(2004-10-24 18:02:13) |
7.悲惨だけど、面白くて生きてこうと思います。 (テレビ) 【zero828】さん 7点(2004-02-25 21:42:41) |
6.ソフィア・ローレンの美貌、ふるまいがいい。ちょっと太めな感じもするが、それがパワフルさを増していて、まさに無敵の毎日といった感じ。『ナポリのアデリーナ』あの色気に生気を吸い取られるのも頷ける。『ミラノのアンナ』我儘な感じがとても好き。夢見る乙女みたいだったのに、急変してけなしまくるところなんかとてもおもしろい。『ローマのマーラ』神学生の存在もあり女神のように見えた。ソフィアが抱いてるネコがおとなしくてかわいいっ~。マルチェロ・マストロヤンニ演じる男のアホさもいい。やることしか考えてないところなんかアフォだ~。どれも彼女の魅力が出てていいけど最後のが一番いいかと。 【バカ王子】さん 8点(2004-02-12 23:00:22) |
5.デ・シーカの温かみが映画全体を包み込んでいる気がする。社会の実情をコミカルに軽く描いているとこが皮肉っぽくてグッドです。しかし、マルチェロ・マストロヤンニという俳優、観れば観るほど、魅力が出てくる。なんともいえない官能性があるんだよな。それとこの映画ではお茶目な部分もでているし、深いぜ。マストロヤンニ! 【たましろ】さん 8点(2004-01-24 23:34:10) |
4.ソフィア・ローレンはいまだにイタリアの男性に理想の女性としてあげられる、らしい。そんな理由がこの作品を見るとよーくわかった気がします。母であり、恋人であり、娼婦でもあるような彼女の魅力が3部作によく表れているんじゃないでしょうか。もちろんマルチェロのちょっと情けないけどセクシーなところもいいです。 【ETNA】さん 7点(2004-01-20 16:28:30) |
3.ラブコメなんて呼びたくないわ、人情喜劇?ですねぇ確かに(教えて下さったおばちゃんさんに幾度目かわからないほど感謝してます)、ほろほろ。臨月よりでっかいおかみさんや子どもたちの「腹ボテ」ウェーブにげらげら笑って、ず~~と笑って、男二人の愛あふれるカンツォーネ(?)にはもう涙、涙。ひたすら明るいローレンはやっぱイタリア語じゃないとダメだわ、「逢いびき」(だったかな?)などの英語出演はほんと物足りなかった記憶がありますし。ダサくてやつれた顔と可愛い色男を演じわけるマストロヤンニがとっても素敵。このカップル、私は浜田&吉永より、リズ&バートンよりお似合いと思ってました、ポンティ氏を知らなかったせいかしら。 【かーすけ】さん 7点(2004-01-12 10:31:10) |