79.《ネタバレ》 ワンナイト。一人は歩く。一人は閉じこめられる。二人は走り回る。それだけの話。殺人事件の話は、バックグランドでしかない。完全犯罪のための話など必要ない。この監督の言う「生きる」は、倦怠を抜け出すことか。人生の目的を、ヒューマニズムに置かない。小市民が大事にする日々の人間の匂いがする目的とやらにも価値を見出さない。人を殺す限界的状況で、倦怠の肌触りが浮き上がってくる。人を殺しても、そこに罪悪感があるわけではない。恐怖があるわけではない。ただあるのは、倦怠。もしかして、少しの虚構の愛。倦怠から脱したいのに適わなかった。倦怠に落とし込んでくれた人生に恨むように、マイルス・デイビスのトランペットが代わりに泣いてくれている。 【K-Young】さん [映画館(字幕)] 7点(2008-01-23 22:19:21) |
78.《ネタバレ》 なんという向こう見ず!なんという行き当たりばったり!このバカップル、互いの事しか見えてないんだなーー!!、、、と思いきや主役のあんちゃんも、なぁにエレベーターに閉じ込められてんだよ!すました顔して間抜けだな!、、、、と思いきや、姉ちゃんの方も写真でバレるぐらい気づいとけ!まったくどいつもこいつも、、、、おいこらマイルス・デイビス!甘いトランペット吹かして、間抜けどもを小洒落にに見せつけるんじゃない!おいルイ・マル!こんな映画を作ったらかっこいい間抜けどもが巷に増えるだろ!これだからフランスって国は、、、、。 【あろえりーな】さん [CS・衛星(吹替)] 6点(2008-01-13 22:04:36) (笑:1票) |
77. ストーリー自体は結構シンプルなんですが、非常にスタイリッシュな映画に仕上がっています。特に、マイルス・デイヴィスの音楽が非常に効果的でした。モノクロならではの緊迫感のある映像に惹きこまれました。また、心理描写の描き方も非常に巧みでしたね。 【TM】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2007-12-15 11:16:00) |
★76.硬派なサスペンス。 モーリス・ロネの硬い演技、ジャンヌ・モローの陰のある演技が印象的。 【にじばぶ】さん [DVD(字幕)] 6点(2007-09-03 16:25:03) |
75.《ネタバレ》 3年半ぶりの観賞。2つの殺人事件が絡み合う、思わぬ偶然が重なったミステリアスな一夜。わずか上映時間90分の中に収められたストーリー設定が異色で面白いです。 【獅子-平常心】さん [地上波(字幕)] 6点(2007-07-31 13:55:11) |
74.《ネタバレ》 何より愛人が間抜けすぎ。他にもかなり無理を感じる点が多め。エレベーターに閉じ込められている間に別の殺人事件の容疑者にされるというアイディアは面白いけど、こうも詰めが甘くてはどうしようもありません。もったいないことです。 【MARK25】さん [CS・衛星(字幕)] 4点(2007-06-01 22:03:28) |
73.《ネタバレ》 あまりにも間抜けでびっくり でも話の展開は奇想天外で面白い 【マーガレット81】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2007-01-30 22:28:09) |
72.《ネタバレ》 音楽もいいし、最後のオチもいいしムダのないシナリオも古臭くないし楽しめるのですが、何かこう車を盗んだあの若者二人の勝手な行動ばかりが鼻について、もっとエレベーターの中で苦しむ主人公の男の苦悩みたいなものを前面に観たかった気がします。それでも夜の街をまわるジャンヌ・モローも良かったし「大人」は皆好演でしたね。浮気するなら記念に残るものはタブーって事を学びました。 |
71.ジャズの音楽のバックで、ジャンヌが夜中に街をさまよい歩くシーンがいい。意外とスリリングだった。 【Michael.K】さん [ビデオ(字幕)] 6点(2007-01-20 23:55:24) |
70.《ネタバレ》 ひとつのミスから、殺人計画の筋書きが狂っていく。主人公の知らぬ間に事態は悪化。予想もしない方向へ進んでいく物語を興味深く観られました。ただ“完璧な計画”でも“僅かなミス”でもなかったのが残念。特に主人公がエレベーターに閉じ込められる“タイミング”が問題だったと思います。鉤爪付きロープ回収後ならまだしも、閉じ込められた挙句に肝心の証拠隠滅もままならないでは、どうしようもない。この時点で計画は破綻してしまっています。呑気に朝めしなんか食べている場合じゃありません。また、バカップルの所在が簡単に割れてしまうのももったいない。2人は展開を複雑にするキーパーソン。立ち回り方にもうひと工夫あっても良かったと思います。もっとスリリングに仕上がる要素を孕んでいただけに、惜しい気がしました。なお特筆すべきは、カララ夫人の心象描写の丁寧さ。音楽と相まって印象的なシーンを創り出していました。ここが通常のサスペンスで終わらない本作の良いところだと思います。結末は意外なほどあっさり。物足りなく感じました。自分には上品過ぎたかも。濃口に慣れると薄口に戻れないのは、料理の味付けも趣味の嗜好も一緒のようです。 【目隠シスト】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2007-01-18 18:34:13) (良:2票) |
|
69.久し振りの観賞。白黒作品で時間も短く90分程。でも充実した内容で満足。 初めと終わりのシーン、モローも含め素晴らしい。またロネが“太陽がいっぱい”より はるか若々しいし、プージュリーが“禁じられた遊び”のミッシェルとは気が付かなかった。ブリアリもチンピラの端役か? 【ご自由さん】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2007-01-17 01:19:08) |
68.若いカップルの行動と、頭の悪そうな検事はじめ杜撰な捜査には少しイライラしましたが、後半部分はジュリアンどうなんの?みたいな感じでどきどきして見れました。音楽はすばらしい。 【アンダルシア】さん [DVD(字幕)] 6点(2006-11-30 03:56:19) |
67.《ネタバレ》 どんなに知性がある者でも、第3者の勝手な行動は防ぎようがなく、バカに道具を持たせると非常に危険だ、ということがよーく分かりました。つむいだ、1本の強力なワイヤーが、いろんな事象で徐々に、しかし確実にほつれていく。『完璧が崩れていく』というプロットが完璧すぎる。 |
66.キャーッ!「禁じられた遊び」のミシェル少年が馬鹿チンピラになってしまったあー!(泣) しかし、ジャンヌ・モローは若いうちから凄い貫禄ですな。 【くなくな】さん [DVD(字幕)] 7点(2006-05-27 05:20:27) |
65.《ネタバレ》 一見しっかり者に見えるジュリアンが、ロープを忘れる、車の鍵はかけたままと初歩的なミスをたくさん犯すのですから、完全犯罪とは言えずサスペンスとしてはそう面白くありません。私もあの若者に苛ついてしまった口ですし。でもこれは愛の物語ですね。やはり特筆すべきは、最後の写真が浮かび上がってくる場面でしょう。写真を見た時のカララ夫人の顔と、そこに写った夫人とジュリアンの仲睦まじく幸せそうな姿。ああいうのをお洒落と言うのでしょうね。(確かに誰が撮ったの?という疑問はありますが。) それから題名、気に入っています。 【ミスター・グレイ】さん [ビデオ(字幕)] 6点(2006-02-01 18:24:07) (良:1票) |
64.マイルスのジャズのみが流れているのがとても印象的!内容もいいですよ! 【maemae】さん [ビデオ(字幕)] 8点(2005-10-29 00:10:49) |
63.あの若者2人に「イッラ~(怒)」ときたのは僕だけじゃないはず。大人の問題にアタマの弱いやつが入ってくるな!と。と、もの凄く映画の狙いにはまっておきながら、そんなにおもしろくはなかったです。飽食の現代に生きながら、「普通のサスペンスを見た」という感じです 【ようすけ】さん [ビデオ(字幕)] 5点(2005-10-25 22:11:19) |
62.《ネタバレ》 ジュテーム!ジュテーム!このジャンヌ・モローが愛人であるモーリス・ロネと電話でのやりとりから始まるシーン、もう、他に何も要らない。この僅かな台詞だけで十分過ぎるほどの説得力を感じるのである。それも全てはジャンヌ・モローという良い女の象徴のような女が見せる表情、その姿だけで余計な説明など全くもって不要であることが解るぐらいの演技力、女優の演技、本物の女優とは何かってことをこの女優を観るだけで思わずにはいられないほどの圧倒的な存在感、演技、一人の男を自分の方へと振り向かせてしまう凄み、説得力、そして、話が進むに連れてどんどん引き込まれていくこの雰囲気作りの上手さ、この映画を見てつまらないとか物足りないと思う人はおそらくは現代の映画、特にアメリカ映画に慣れてしまっているであろう!映画に必要とする雰囲気を味わう為の映画であって、単なるサスペンス映画ではないのである。少なくも映画の雰囲気作りの上手さにおいてはそこらの今時の映画にはない上手さがこの映画にはある。その雰囲気をどれだけ酔いしれるかでこの映画の評価は大きく変わると思うし、それはあのマイルス・デイヴィスのジャズにしても同じであり、映画に物語だけを求める人には向かない映画であろう!逆に物語だけでなく映画的なムード、余韻を楽しみたい人には素晴らしい映画として評価出来るだけの作品であると私は思う次第で、見れば見る度にこの映画が私は好きになります。てことで初めて見た時も面白くて8点にしたけど、今では9点にしたいということで点数を8点から9点に変更致します。ルイ・マル監督のデビュー作にして私の中ではこの監督のベストがこの映画です。 【青観】さん [CS・衛星(字幕)] 9点(2005-06-26 19:32:59) (良:1票) |
61.《ネタバレ》 最近話題の反日デモ報道を見ながら考えてみた。第二次大戦終結から半世紀あまり。極東はやっと本作を我が身の物語として見れるようになったんじゃないかな(もちろん日本はドイツ人の金持ち夫婦にあたる)。あらゆる世代のワルばっかを組み合わせ、戦後フランスの陥った「俺たちどーすりゃいいのさ」的状況を描き出したこの映画、そのまんま90年代の韓国に当てはまってたんじゃないかなーと思うんですよ(まあここでは北朝鮮に相当するファクターは出てきませんが)。「愛国心」という厄介な奴についても、けっこう考えさせられる。右派実業家が植民地を売っぱらって私腹を肥やしてたり。救国の英雄の取れる行動が、せいぜい不倫にケチな殺しだったり。公道レースでドイツ車に勝てなかったから(だけじゃないけど)って外国人殺しちゃったり。どこまでも醒めたカメラが、「戦後という時代には英雄とチンピラの間には何の違いもない」という事実を突きつけてきて、噛めば噛むほど味が出てきます。EUって奴ぁ、多分、この映画に描かれる苦い思いを乗り越えるために欧州が選んだ結論なんでしょう。 【エスねこ】さん [DVD(字幕)] 6点(2005-04-16 15:06:22) |
60.おもしろかった。「死刑台のエレベーター」てタイトルがかっこいいよ、よく思いついたなって思う。ほとんど挿入曲なしで話がとんとん進む感じがよかった。昔のだからね。逆に新鮮だった、白黒も。昔の映画もたまにはいいね。ストーリーもタイトルもよく出来てると思います。 【まおあむ】さん 7点(2005-03-09 11:57:26) |