28.《ネタバレ》 なんかいけすかない長男より、次男坊の方がよっぽど可愛かったんだけど。 ガソリンスタンドで自分が殺されたら良かったんだと訴える次男に、父親は車に乗れとしか言ってやらない。 で、昏睡状態に陥ってからやっとそうじゃないんだと語りかけ、さらなる復讐に向かった後で、次男が昏睡から目覚める兆し。 もし病室にいる時に次男が目覚めてたら、復讐を思い止まっただろうか。 人生を新しくやり直すチャンスだと刑事が言っていたのは、証人保障プログラムみたいに、名前を変えて別の人生を生きるってことになるのかな。 だったらそうして欲しかったんだけど、それじゃ映画にならないよね。 結局自分の方を向いてくれない父親で、次男が最後まで哀れだった。 ケビンの出来損ないのスキンヘッドは、鬼気迫る感じが凄まじくて素晴らしい演出。 でも、この時代にブロンソンの焼き直しをするとなると、どうしてもアクションをド派手にする必要があるみたいで、そこが少し残念。 勧善懲悪でスカッとするよりは、悪党をやっつけることに対する正義感との葛藤、というドラマが観たかったかな。 |
27.《ネタバレ》 何も考えずにケヴィン・ベーコン無双の暴れっぷりを堪能出来れば良いのでしょうが。副社長にしてリスクマネジメント専門家が取る行為でなく、瀕死状態からの超回復、首を撃たれても即死でない不死身ぶりにドン引きであり、添え物でしかない警察描写に白けてしまいます。復讐連鎖のやり切れなさが霞んでしまった脚本演出が残念です。「シー・オブ・ラブ」の粋な姿と対極のジョン・グッドマンが印象深い。 |
26.《ネタバレ》 こんな映画があったとは知りませんでした。 いわゆる『復讐もの』ですが、そのクオリティは大変高い。 『理不尽に家族を奪われた善良な父親が復讐の鬼となる。』ストーリーだけなぞると普通なのですが、実際この映画を見るとそんなこと言えない。オープニングの幸せな家族。未来を感じさせるシークエンス。これが復讐のカタルシスをより大きくする。復讐のカタルシスってのは『怒りの解放』であり、誰もが心の奥底でくすぶらせているもの。それを映画という媒体を使って追体験。悲しいお話なのに、なぜか気分が高揚している自分もいるわけです。復讐とはかくも甘美なものですね。 キャスティングも良かったですね。善良でインテリな父親。復讐の鬼。これを演じるのに、確かにケヴィン・ベーコンほど相応しい人物はいない気がします。前半『息子の復讐、殺人という罪の意識との葛藤』後半『残された家族の幸せと、ギャング達への報復の天秤』ここでの葛藤が、すべて復讐のカタルシスへと昇華されていく、圧巻のストーリーテリング。王道だからこその力強さを感じる作品です。 インテリっぽく、入念に銃のマニュアルをチェックし、何度も装填の練習をする。こういったシーンを1つ1つ丁寧に。でも物語のテンポを損なわない程度に挿入する、そのバランス感覚が素晴らしい。 ラスト自宅に戻り、瀕死の状態で家族のDVDを観るクライマックス。ここで女刑事がかけつけて声をかけるシーン。『誰も知らない』わけではなく、父親の復讐を見届ける第三者を作ってあげたのがこの映画の優しさか。あまりにも悲しいストーリーなので満点はつけづらいのですが、復讐映画としてこれは完成形だと言えそうです。 【たきたて】さん [DVD(字幕)] 9点(2019-07-17 04:18:01) (良:2票) |
25.《ネタバレ》 単純な映画だったけど、なかなか面白かったです。 駐車場の追いかけっこのシーンなど、長回しのカメラワークは秀悦です。 でもシナリオが少々お粗末。展開が読めるのは痛い。 他のレビューでハッピーエンドじゃないと書かれていたので、ハードルを下げて見ましたが、それがよかったのか、最後まで楽しく見ることが出来ました。 生き残った息子(弟)の演技力が酷かったです。外国人の演技について気にしたことはなかったのですが、これは本当にひどい演技でした。 【クロエ】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2019-05-23 20:29:11) |
★24.《ネタバレ》 子どもを理不尽に殺されたら復讐やむなし。しかし、悪役がゲス過ぎるんだ。復讐の報復の先が主人公の家族に及んじゃうとね。ビリーの相方も「そこまでやるのか?」って言ってるじゃないですか。悪役に対する気持ちが単調になり、救いようがなくなっちゃうんだ。ところどころかっこいいところ(ゆっくり動いている車の中の格闘シーン、坊主にしてもたてがみが残っている頭)がありますが、なんかこう、もっとスカッとした勧善懲悪で良かったのではないでしょうか。 【なたね】さん [インターネット(字幕)] 6点(2018-10-15 21:42:51) |
23.みなの評価が高かったから見てみたけど、これ、おもしろいか? 【センブリーヌ】さん [インターネット(字幕)] 5点(2018-06-10 15:42:47) |
22.《ネタバレ》 復讐モノというジャンルは映画の中でも盛り上がるジャンルだ。復讐というものがドラマティックになる要素だし、ケヴィン・ベーコン主演でジェームズ・ワン監督の復讐モノというのが興味を惹いた。 テイストはB級なのだがアクションはなかなか冴えている。ギャングとのチェイスシーンも緊張感があるし駐車場のアクションも「ワイルドスピード」の新作で見たようなアクションが。あ、同じ監督か。なるほどね。終盤の銃撃戦も父親の怒りがぶつけられていくような銃での破壊描写も痛々しくて良い。 「つりあわない」と父親がつぶやく。自分が復讐したことによって息子だけでなくさらに妻も失いもう一人の息子も重体。無能の警察に説教されようが戦争を起こしたのは自分ではない。理不尽に始めたのは奴らだ。だから「つりあわない」のだ。司法では完璧に裁きを下せないことは現実でもある。そういう怒りを抱えた人がいることを知っているからこのジャンルは人気があるのだろう。復讐を遂げる父に対してギャングのリーダーが「俺達と同じだぜ」と言い放つ。もちろんそこまで堕ちる覚悟がなければ復讐なんてできないのだが、姿を似せただけで同じと言われるのも理不尽な話だ。まったく「つりあわない」。 それにしても警察の対応がひどい。ギャングが襲ってくる可能性が高いというのにあの程度の人員配置。しかも彼らが殺されてから「あなたに対しての見張り」と言い放つ。配置された警官を殺したのはお前だ、まったく。さらに家族が犠牲になった主人公に対して説教を始めるとか鬼ですか。一番ひどいのはギャングなのだが本編で一番むかつくのは警察とかひどい話だ。まあ警察が無能で隙だらけだから主人公も復讐を遂げられるとは言える。 【⑨】さん [インターネット(字幕)] 7点(2016-12-18 01:41:02) (良:2票) |
21.《ネタバレ》 とっても割り切った脚本・構成と誰も知らない出演者の中にケビン・ベーコンという「あえて」のキャスティングがうまい一作。96時間のリーアムおやじ無双wを思い出させるけど、こっちのほうが先。復讐は復讐しか生まず、決してハッピーエンドではないというのがこの監督さんらしい。テンポのいい演出とエッジの効いた映像はとてもいい、でも警察はほんと邪魔だわ添え物程度にもなってない。そんな無能っぷりもある意味皮肉が込められていそう。なかなかでゴザイマシタ 【Kaname】さん [DVD(字幕)] 7点(2016-08-18 06:54:13) |
20.割と分かりやすい復讐劇。「ソウ」も「デッド・サイレンス」も誰かの復讐心が起点になった話だったが、本作でようやく復讐者側を主人公にした直球の映画を撮ったなという印象。有り体に言えばマッドマックスがこれまでずーーーーーーーーっとやりたかったんだろうこの監督は。既に何度も書かれている通り、立体駐車場での長回しを挟んだシーンはサイコーだ。そして復讐は高くつく己の持つ全ての物を失う覚悟がなければやるべきではないと思わせてくれる映画だった 【よいしょ】さん [DVD(字幕)] 8点(2013-09-15 18:30:03) |
19.《ネタバレ》 復讐劇に欠かせない要素がこれでもかというくらいに詰まっている大傑作だと思います。特筆すべきは決戦前の身支度シーン。髪を剃って、武器のメンテナンス、装備を確認して、いざ出発!鳥肌モノのクライマックスに向けての素晴らしすぎる助走です。ジェームズ・ワンをソウシリーズの一発屋だと舐めてる人はこの映画をぜひ見てくださいよ。 【カニばさみ】さん [インターネット(字幕)] 7点(2013-08-14 16:02:44) (良:1票) |
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18.《ネタバレ》 DVDを買って何度も見直したいほど好きかっていうと、それほどでもないのだけれど(汗)、面白い力作だったと思います。娯楽アクション的には「96時間」シリーズのほうが楽しめますが、「家族モノ」、「復讐モノ」で言えば断然こちらのほうがいい内容でした。復讐を果たして、その後は家族みんなで幸せに暮らしましたとさ、なんてわけにはいきませんよね、そりゃ。とはいえ、憎たらしいギャングどもがショットガンで肉片と化していく様も見れて、矛盾した感情をしっかりスッキリさせてくれます。ベーコンがバーサーカーモードに突入してからも、チンピラ相手に外国語で言い返したりして、彼のインテリぶりを活かした展開も気持ちよかったです。それにしても、他の方も書いてますが警察が無能すぎ。わざと戦争になるように仕向けているように見える。そこはもうちょっとどうにかして欲しかったですね。前半に出てきた弁護士も、照明効果も相まってギャングよりも憎たらしかったな~。 【ゆうろう】さん [DVD(字幕)] 7点(2013-07-05 10:48:38) (良:1票) |
17.《ネタバレ》 ケヴィンベーコンはやっぱかっこいい。んだけど、髪の毛剃っても後ろまで綺麗に剃れてないのが気になって仕方なかった。後は警察が糞の役にも立ってない。病院抜け出したんだからとりあえずすぐ自宅は張らせるだろ。このテの映画で警察にさっさと犯行認めるのも珍しいんじゃなかろうか。残った家族に手を出させずに殲滅ってのは良く見るんだけど、まさか自宅襲撃させるなんて。あそこのシーン、夢オチを予想したのは俺だけじゃないはずだ。 【悲喜こもごも】さん [DVD(字幕)] 8点(2013-01-26 23:32:13) |
16.テンポがよく見応えのある映画でしたが脚本の出来が若干荒いと思います。ケビンベーコンはとても良かった。 【キリン】さん [DVD(字幕)] 7点(2012-12-23 01:07:18) |
15.《ネタバレ》 アグレッシブにも程があるタイトルに惹かれて手に取ったのですが、そんなタイトルとは裏腹に、意外なほどよく出来た映画でした。内容はオーソドックスな自警団ものなのですが、『ソウ』のジェームズ・ワンの高い演出力によって同ジャンルの作品としては頭ひとつ抜けた仕上がりとなっており、最初から最後まで存分に楽しむことができました。。。 とにかくこの映画、テンポが良くて退屈しません。イントロ部分で被害者家族の人となりを手際よく描いたら、間髪空けずすぐに悲劇が訪れます。そして親父はあれこれ悩むことなくさっさと復讐を決行。この勢いの良さはなんでしょうか。その後、親父は街のチンピラとの抗争に突入するのですが、ここでも深く悩んだりすることなく、言葉よりも先に手が出るというムダのない構成で安心させられます。あれこれ悩まずとも、険しい表情のケビン・ベーコンさえ出しておけばドラマは成立すると踏んだ監督の判断力も見事ならば、そんな監督の期待に応えてみせたケビン・ベーコンの演技力も見事なものです。ここまで振れ幅の激しい役を演じられる俳優なんて、ケビン・ベーコンとウィレム・デフォーぐらいのものでしょう。。。 とはいえ問題もあります。肝心な時に気配を消し、事が終わってから偉そうに説教を垂れる警察が面倒で仕方なく、彼らの存在が映画のテンションを大きく下げる原因となっています。家族の警護をミスったにも関わらず謝罪ひとつなく、相変わらず上から目線の説教をやめないという状況に至っては、チンピラ軍団以上に憎たらしく感じさせられました。 【ザ・チャンバラ】さん [DVD(字幕)] 7点(2012-09-30 00:01:14) (良:1票) |
14.《ネタバレ》 これはなかなか楽しめましたょ♪ベーコンいいですょ!パニッシャーよりワイルドではないけどね!最後のベーコンなんてゾンビだょ!! 【トムワサビーニ】さん [DVD(字幕)] 7点(2011-08-28 14:53:27) |
13.切なくもあり、痛快。「人呪わば穴二つ」という言葉がホントにシックリくる映画。 パリッとした服装から、徐々に薄汚れてゆき、最終的には怪物化していった父親の様相が、実に象徴的でした。ケビン・ベーコンの怪演技ならでは、と言った感じ。 【aksweet】さん [DVD(字幕)] 8点(2011-08-03 02:07:23) (良:1票) |
12.息子を殺害したチンピラに父親が復讐したことで、ギャングとの全面抗争になってしまうというオハナシ。良識あるブルジョア家庭の親父を演じるのは曲者ケビン・ベーコン。と言う訳で、もともとあんまり良識があるようには見えないのです。後半の暴走は保証済み。演出の方も、復讐や抗争へと向かうドライビングフォースがいかにも顕著で、映画の中に敷かれた物語のレールが透けて見えており、こうなるともう、息子を失った哀しみ・慟哭、暗黒世界へ足を踏み入れる躊躇・逡巡、そういったものはあまり感じられなくなります。ラストで主人公はトラヴィス化してしまうに至っては、「ホラ言わんこっちゃない」と言いたくなっちゃう。じゃあ何よ、ケビン・ベーコンならダメで、“ぶろんそん”なら良いのかよ、と言われれば、まあ、残念ながらそうなんでしょう(笑)。しかし、「今さらこんな映画作っちゃって」というツブヤキの影には、「待ってました!」という嬉しさプラス懐かしさがあるのもまた事実。中盤の、街で突然ギャングに襲われるシーンがいいですね。街中だったのに、路地裏に逃げ込むと途端に周囲の光景がスラム化する怖さ(ホントにこういう地理なのかは不明)。立体駐車場での長廻しのオモシロさ(手持ちカメラがクレーンに乗ってまた手持ちに)。クライマックスの銃撃戦もなかなか見事でした。 【鱗歌】さん [DVD(字幕)] 7点(2011-05-06 23:41:48) (良:1票) |
11.ケビン・ベーコンが出てなければ、だぶん見てないと思います。 【ベルガー】さん [DVD(字幕)] 6点(2011-03-17 14:37:30) |
10.《ネタバレ》 ケヴィン・ベーコンはサイコ役が多い気がするんだが、 今回は「ほのぼのしたマイホームパパなんだねぇ」と観ていたが、 最終的にはある意味サイコに。 偉そうだがクソの役にも立たねぇ、女ニガー刑事がウゼェ。警察の対応もなんだか変なんだよね。病院から脱走してるのに伸び伸び行動出来てるし。 ギャングのクソどもにきっちり付けを払わせ、その意味では納得のエンディングなんだがラスボスの頭を吹き飛ばす描写がカットされてたのはイマイチ。 ギャングどもが何を言おうが意味なんかありません。 100%悪いのはあいつらであり、どんな理屈をこねようが生きる価値のないクズである事に変わりはない。 【幸志】さん [インターネット(字幕)] 7点(2011-01-26 02:09:45) (良:1票) |
9.《ネタバレ》 予備知識なしに借りた作品ですけれど、思い掛けない見応えに満足でした。 確かに、愛息子の仇とばかりに復讐に走る男の姿には、必ずしも共感は抱けません。何故、早く家族に連絡しない?何故無防備なままに自宅に居る?何故瀕死の息子を置いたまま、決して戻ることのないであろう復讐への道をひた走る? でも、これが真実なんでしょうね。こんな目に遭えば、余程の人格者でもない限り平常心など保てない。柔軟な思考など出来ない。極めてリアルな表現で、主人公の心理が淡々と語られているのです。 この作品では、主人公に対して共感が持てなくていいのです。家族とは何か?憎しみとは何か?そして、本当の狼とは誰なのか? 邦題はなんとなく安っぽいのですが、やや意味深。いいかも。 【タコ太(ぺいぺい)】さん [DVD(字幕)] 8点(2010-12-01 01:54:10) |