8.《ネタバレ》 どうせ乳ではなく父のくせして チチを撮りにという奇をてらい過ぎた感のあるタイトルが好きになれずに今までずっとスル~。
だが今回、先に何も関係もないところで見てしまった冨永昌敬監督のローリングという作品に出演されていまして そこでとてもセクシーな役柄演じてました柳英里紗という女優が気になってしまって彼女の出演作を遡ってみたいという思いからここに辿り着いてしまったという経緯。
だがしかし、それが功を奏した形となってしまい 嬉しく思えてしまった今に至り、。
さてとそんな、チチを撮りにという この作品の評価やいかに・・
良いお話であったとか感動してしまったとかいう言葉は使いたくない。
でも実際には、有るところでは有り得る話であり、実にリアルな話で泣けてくる。
でもそんなシュールなお話を娘二人が泣けるどころか笑いと真面目さに変えて見事にやりきってしまっていました。
そして陰ながらぶっとい骨格像となっていたお母さん然り、突然現れた姉二人の前では子供らしさと素直さと切なさをフルに醸し出しきってしまったかわいらしい弟:千尋君。 と つまりは当然、娘二人だけで成り立っていたお話ではもちろんないですが 一言で言わせてもらうなら やはり、
娘二人の素敵なロードムービーであったと言いたい 葉月と呼春。
そして お母さんを含めた がんばれ母子家庭、親子三人の強い絆をまざまざと見せつけられてしまった作品となっていました。
だけど血の繋がりは簡単には断ち切れない だから結局避けられない→ 葉月がやってしまった人生二度目の万引きは、母の為であり、そして父の為であり、もちろん自分の為であり、そんなお父さんの身体の一部、右腕のどっかをお母さんの手で川に成仏させてあげれたことに心地良さと清々しさを感じながら終えてしまった。よってマグロの登場で唐突に終わってしまったかのようなラストだって全然悪くはない。むしろ良かった とにかくこの73分に蛇足なシーンなど一つもなかった。そんな娘二人の素敵なロードムービー 何度だって見返せたし、まだまだ見れる。