28.シャイア・ラブーフは、いかにも厄介な事件に巻き込まれそうな顔をしている。同じ顔の兄がエリートだというのが想像しにくいくらいに。その困惑の表情が実に冴える。正体不明の何者かからの指示に従う男女の行動をその正体不明の何者かが援護してゆくという展開がまず繰り広げられる。D・J・カルーソー監督が以前に携わった『ニック・オブ・タイム』のようにタイムリミットを課しながら、同じくラブーフ主演、スピルバーグ製作総指揮の『トランスフォーマー』のように命を吹き込まれたかのような重機を使い、はたまた『ダイハード4.0』や『ミニミニ大作戦』(リメイク版)のように信号を自在に操りながら。スピード感はあるが反面、アクション(とくにカーアクション)はひどい。最近の流行らしい何かと何かがぶつかったり爆発したりするどアップの画面の短いカットの応酬の間に信号機やら重機が映し出されるのだが、その両者(何者かの操作とそのせいで起きる混乱)の因果関係を画面で見せずに想像で納得してもらうようなふざけたモンタージュに辟易。面白いのはどこにいようが監視されているという絶体絶命感。誰かの携帯電話、電光掲示板、カーナビを通して指示される展開にあり、そこに電車を止めたりドアにロックしたり、あらゆる機器を瞬時に使えるってのが面白さに拍車をかける。要するに面白いシチュエーションを見せてくれるが盛り上がるはずのアクションシーンで盛り上がれない作品。手垢のついた題材をもってアクションで盛り上がらなければキツイものがある。 【R&A】さん [映画館(字幕)] 4点(2008-11-10 15:34:59) |
27.度々既視感を感じながらも、畳み掛けるようなアクション、カーチェイスに最後まで興奮気味で鑑賞。あれほどのアクションを見せられると脳みそが一時的に麻痺するのだろう。とにかく最後まで圧倒されっぱなし、その勢いは一流だった。そう、勢いだけは。しかし鑑賞後冷静な脳みそに戻って思ってしまうのが、数々の疑問、辻褄の合わなさであり、そこが一流とは画するところである。シナリオ、背景の練りの甘さがどうしても否めない。後世に残る一流の作品は何度見直しても面白いが、見れば見るほど面白くなくなる感じの作品。 【ちゃか】さん [映画館(字幕)] 6点(2008-11-09 21:02:16) |
★26.《ネタバレ》 展開の速さ、アクションの迫力で一気にみせられた。が、監視される恐怖はあまり伝わらず。コンピューターが黒幕だと分かってからの展開も凡庸になってしまったのが残念。 【カワウソの聞耳】さん [映画館(字幕)] 6点(2008-11-09 19:19:37) |
25.《ネタバレ》 途中のスピード感は評価。 ただ話的にはありきたり。 あとすこし長い。 デッドゾーン的ラストとおもいきや 助かるのもまた悪くないかなぁと思いました。 【とま】さん [映画館(字幕)] 6点(2008-11-08 02:23:57) |
24.なんだか話が回りくどいんですよね。黒幕が、結果二人にそうさせたいんならなにもそんなやり方じゃなくてもいいわけだし。 観客をあざむくのが映画の目的そのものになっちゃってる感じがするから、ああそうですかと突き放して見てしまう。 サスペンスを感じさせるというのはそういうことではないと思う。 脚本だけでなく演出もどうでしょう?カーアクションなんかアップの多用&編集の細かさで何がどうなってるか全然わからない。だから映像のガチャガチャ具合に反して、観ているほうは覚めてしまう。 【とと】さん [映画館(字幕)] 3点(2008-11-06 22:30:42) (良:1票) |
23.《ネタバレ》 物語的にはありがちな印象を受ける作品でした。というか、こういう作品を素直に楽しめなくなった自分はもはや娯楽アクションを卒業するべきなのではないか?と思ってしまった。 【みんてん】さん [映画館(字幕)] 6点(2008-11-05 13:03:40) |
22.《ネタバレ》 2001年は等に過ぎたのに中々実現しないなぁと…それはさておき、その辺を抑えながら派手なハリウッドっぽいアクションに身を包んだ本作ですが、素材を生かしきれずにアクションでお茶を濁し、結局あまり目新しい事もなくなんというかソコソコ。使い古されたネタだから少しは核心部分にハッとするような部分がほしいなぁと。掴みが弱かったのではじめの方集中して見るのに疲れましたわ。結局最後に残るのは途中カメラアングル切り替えすぎて気持ちが悪くなったなぁとかそんな感想に。いいネタなんだからもっと独自の解釈というか、料理の仕方を見せてほしかったなぁ。 【ちょび】さん [映画館(字幕)] 5点(2008-11-04 20:27:59) |
21.さすがの迫力も、どうも現実離れしすぎていて入り込めなかった。この手の映画はネタ切れですかね 【はりねずみ】さん [映画館(字幕)] 5点(2008-11-03 20:03:04) |
20.《ネタバレ》 ド派手なアクションを楽しめるハリウッドお得意の娯楽作ではないだろうか。この監督は主にスリラーやサスペンスを得意としているが、ただのスリラーにはしたくないらしく「ディスタービア」では青春要素を大きく取り入れていた。本作ではカーチェイスを初めとするアクション要素を強く取り入れたようだ。ぶっとび設定ながらギリギリのリアリティは確保できており、主演二人を演技の出来る庶民派ルックスで固めたのも好感が持てる。カメラワークこそ気になるものの、王道的な犯人とだれることない展開の連続で最後まで存分に楽しめる。残念な点というかもう少し頑張って欲しかった点としてはメッセージ性の薄さだろうか。現代の技術の進歩に対して警鐘を鳴らすといった面では十分クリアできていると思うのだが、レイチェル(ミシェル・モナハン)、FBIの人(ビリー・ボブ・ソーントン)に対するジェリー(シャイア・ラブーフ)の描き方で、まだ心に残る作品になったと思う。人間関係をもっと深く踏み込んでいけば、ジェリーが天井に発砲し、演奏を止めさせるシーンは「爆発はダメ!」という単純な動機の他に「レイチェルとレイチェルの息子の為」、「国家の為に命を賭けたパトリオットたちの為」というエモーショナルな理由が強くなりジェリーの発砲時の苦悶の表情が活きたのではないだろうか。 【サムサッカー・サム】さん [映画館(字幕)] 7点(2008-11-02 16:16:18) |
19.《ネタバレ》 面白かった。スピード感のある展開で、最後まで飽きずに観られた。しかも黒幕があれだとは予想もせずに行ったので、フタを開けてびっくり「HALじゃん!」。こういう映画だったのかー、へー。ところでカーチェイスのシーン、ブレすぎ&カット切り替え速すぎで何が起きてるのかちょっとわかりづらかった。そのぶん大迫力で楽しかったからまぁいいけど。 【エムラ兄妹】さん [映画館(字幕)] 6点(2008-10-31 01:14:59) |
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18.スピルバーグ関係の新作。 この映画は、「あれのパクり」だのそういうことで批評がかなりあるっぽいが、そもそも「ありがちな素材」で「良質なエンターテイメント」を演出することが、どれほど大変か。 鉄鍋のジャンの中華料理ネタでたとえるなら、 中華の極意は「どこにでもある、なおかつ安い素材を使ってその素材を最大限以上に引き出して最高の料理を作ることにある」こと。 それを今回はやってのけたわけで。 オリジナリティなどなんだのは、所詮「レアな食材」にすぎない。 「ありがちな食材」をどこまで引き出せるかが、映画の本質ではなかろうか。 そういう意味では、このイーグルアイは、 「おまえらにありがちな食材を使って最大限におもしろいものを作る力があるんか!?やれんのか!?俺はやる!!だからお前もついて来い!!」という製作陣の意地・根性が垣間見れる。 PRIDEネタでごめん。 この時点で邦画はほとんどが脱落する。 この映画の最大の魅力は、「正体の見えない万能な指示者に導かれ危機を乗り越えていく」ことにある。 これが前半になる。 後半になると、徐々に指示者の意図が判明していき・・・という流れ。 CMで使われている、「後数秒後にしゃがみなさい」というアナウンスの後、クレーンがビルに突っ込んで主人公の脱出を助けるシーンは圧巻。CMで見てるにもかかわらず、そのインパクトはでかい。 ご都合主義のオンパレードながら、何が悪い?? 映画とはかくあるべきだ!エンターテイメントとはなんぞや!? ハリウッド批判をするやつは、これができんのか!?やれんのか!? というメッセージ性が強い。 まあ、どちらかというと、テロより選挙だなぁというメッセージが強いのは同感。 しかしながら、古今東西、巻き込まれ型(それも主人公がヘタれてるバージョン)が人気あるのだなぁと実感。主人公が成長するものしか受け付けないのはアメリカらしいが。そういう意味では、今回の主演はトランスフォーマーと同じ主演で成功なのだろう。 【みーちゃん】さん [映画館(字幕)] 7点(2008-10-31 01:03:06) |
17.《ネタバレ》 キューブリックの「2001年宇宙の旅」とヒチコックの「知りすぎていた男」「暗殺者の家」を組み合わせて派手なカーバイオレンスで糊塗した駄作。2時間現実を忘れて楽しめればそれでいいという人には合うかもしれないが、映画館を出て30メートルも歩けば忘れるような、空虚な内容です。40年前なら巨大コンピュータが暴走するという着想も斬新だったでしょうが、21世紀のネットの時代に「巨大な中央コンピュータが暴走して…」、というのはどうなのか。そのアイデア自体が時代錯誤としか思えない。コンピュータを壊すとき、捜査官らが水に転落して普通に這い上がってきたけど、ありゃコンピュータ保護のための超低温の液体窒素じゃないんかい。終始アップ気味のカメラワークも不快。良ポイントは空港のベルトコンベア内のアクションぐらいかな。 【satoshi】さん [映画館(字幕)] 3点(2008-10-30 10:59:02) (良:1票) |
16.《ネタバレ》 コンピューター暴走ものですね。 あらゆるものにアクセスできる巨大軍用コンピュータが大統領を狙う。 大統領が飛行機に載っているときに操縦を狂わせたり、自動車に乗っているときに 無人爆撃機で攻撃させたり、部屋に閉じ込めて高電流を流し火事をおこさせるとか、 いろいろあると思うが、何故あんなまどろっこしい方法を採用したのか? 小型爆弾を盗み、子供のトランペットに仕込み、子供の楽団の予定を変えてホワイトハウスに招待し、子供が高いファの音を鳴らすのを待つ。 ボイスロックを解除するための双子の設定は面白かった。 テンポがよく、そこそこ見せてくれます。 【よしのぶ】さん [映画館(吹替)] 6点(2008-10-28 20:24:48) (良:1票) |
15.《ネタバレ》 終始、ハラハラドキドキするんだけどね。黒幕がアレだ冷めてしまうんですよね。 【雲の上から】さん [映画館(字幕)] 6点(2008-10-27 21:29:00) |
14.《ネタバレ》 見ていて「2001年...」HAL9000を思い出した。声のトーン、ビジュアル的にも。まあ、緊迫感、閉塞感ともに及びませんが。とはいえコンピュータによって支配された日常世界は、ありそうでなさそうでいやいやあるかもー、ってなことでそこそこ楽しめました。それにしてもあれだけ完璧に、社会をコントロールして操ってきたコンピュータが鉄パイプみたいなのでポカッで終わんないでよって感じ。椅子からずり落ちました。アップアップの連続でどーなってんだか分からないカーアクションシーンも疲れました。 【ポテサラ頂戴】さん [映画館(字幕)] 5点(2008-10-26 23:29:25) |
13.《ネタバレ》 私はこの映画好きです。やっぱりハリウッドアクション映画ってスゴイなぁって素直に思えました。他の映画のシーンと重なるところがたまにありましたが、そんなこと忘れちゃうくらいに次から次へと場面が展開していくので充分に楽しめました。 【ゆみっきぃ♪】さん [映画館(字幕)] 8点(2008-10-26 09:24:16) |
12.《ネタバレ》 すべての状況を瞬時に判断して可能性を導き出すスーパーコンピューターが自分の下した(確立からの)判断を大統領に却下されたことに腹を立てて暴走。それに気づいた軍人がロックしたがコンピュータはそいつを事故にみせかけ殺す、その殺した男の双子の弟を呼び出して顔認識と声紋をパスさせてロックを解除。っておい、それが一番ロック解除に成功する高い確率だったのか?軍用機も何もかも遠隔操作できちゃうならあなた(暴走コンピューター)が事故にでも見せかけて大統領殺せたんじゃないの? 【かのっさ】さん [映画館(字幕)] 4点(2008-10-22 15:58:30) (良:1票) |
11.《ネタバレ》 予告編がすべて、という典型的な駄作。カーチェイスなど見どころはあるものの脚本がダメすぎる。なにしろ初っ端から「黒幕がアレだったらありきたりすぎるなあ」と思っていたら、そのとおりの展開になるし、あれだけコントロール力があるなら、最終目的のために、あんな回りくどい方法をとる必要がまったくないし、停止しにくいはずの装置が、棒でつついただけで壊れてしまうとか、次から次へと繰り出されるダメな展開に辟易してしまった。 【mohno】さん [映画館(字幕)] 4点(2008-10-22 00:38:13) |
10.《ネタバレ》 謎の強大な権力者に意味不明かつ無茶な指示を連発され、翻弄されるも人間の意地を見せるお話。よくわからない人員選択と指示だけど、物語が進むにつれ「なーるほど」と分かっていく展開。しかし、うーん。こんぴーたー暴走もの!いやまあ、他の映画のアイデアを使うな!とまでは言わないものの、ターミネーターやマトリックスのような有名な映画でやってしまったので・・。ちょっと残念。また、最後のところはジェリー(主人公の男性)が「なるほど!止めるにはそれしかない!」という身を呈した方法で止めたんだけど、いっそ死んでしまったほうが私好みでした(笑)・・などとありますが、次から次へのアリアの無茶振りや、迫力のあるアクション、スタントなど、中だるみ無く物語が進行していくので飽きません。FBIのおっさんも頑張ってます。あのような人工知能に対しては、情報だけやりとりして、決して何かを操作させたりしちゃいけないな。と、改めて思わせる作品。 【らいおん】さん [映画館(字幕)] 6点(2008-10-21 23:21:21) |
9.《ネタバレ》 イーグル・アイ(鷹の目)というと「遠くまで見渡せる」という目をイメージしますが、全て監視して駒を使い瞬時に排除する力も持っているこのシステムは怖いですね(実社会で言うとエシュロンか?)。 ありがちなコンピュータの反逆(逆ギレ?)ですが情報社会の昨今どこでどのようにデータを得て活用されているか分かりませんからねぇ。 コンピューターの管理システムなどの描写は即座に対応し瞬時に切り替わったりしてビジュアル的にも面白く、テンポも良いので悪くないんですが、ハリウッド大作にありがちな穴だらけの脚本が残念。コンピュータは映画を観る人のためにわざわざ無駄な事をして遠回りして見せ場を増やしてるんだなぁと解釈しておきました。まぁ行き過ぎたオートメーション化は危険という警鐘なのか、行き当たりばったりで勘ピュータの米大統領の言う事は気をつけろという警鐘なのかよく分からない映画。 【ロカホリ】さん [映画館(字幕)] 4点(2008-10-21 19:10:01) |