レニー・ブルースのシネマレビュー、評価、クチコミ、感想です。

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レニー・ブルース

[レニーブルース]
Lenny
1974年上映時間:111分
平均点:8.00 / 10(Review 16人) (点数分布表示)
公開開始日(1975-10-25)
ドラマモノクロ映画伝記もの
新規登録(不明)【シネマレビュー管理人】さん
タイトル情報更新(2023-03-23)【TOSHI】さん
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監督ボブ・フォッシー
キャストダスティン・ホフマン(男優)レニー・ブルース
ヴァレリー・ペリン(女優)ハニー・ブルース
ジャン・マイナー(女優)サリー・マー
スタンリー・ベック[男優](男優)アーティ・シルヴァー
ボブ・フォッシーインタビュワー(ノンクレジット)
野沢那智レニー・ブルース(日本語吹き替え版【TBS】)
平井道子ハニー・ブルース(日本語吹き替え版【TBS】)
仁内建之アーティ・シルヴァー(日本語吹き替え版【TBS】)
大宮悌二シャーマン・ハート(日本語吹き替え版【TBS】)
藤本譲ジャック・ゴールドスタイン(日本語吹き替え版【TBS】)
高村章子ミーマおばさん(日本語吹き替え版【TBS】)
藤城裕士インタビュアー(日本語吹き替え版【TBS】)
音楽ラルフ・バーンズ
挿入曲マイルス・デイヴィス“It Never Entered My Mind”
撮影ブルース・サーティース
製作マーヴィン・ワース
ロバート・グリーンハット(製作補)
製作総指揮デヴィッド・V・ピッカー
配給ユナイテッド・アーチスツ
衣装アルバート・ウォルスキー
編集アラン・ヘイム
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1
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16.《ネタバレ》 権力や権威にたてつく芸は、安易な様に見えて実際やりこなせる芸人は少ない。日本の芸能界を眺めれば良く判ります。この映画で接するまでレニー・ブルースという人のことは何にも知らなかったけど、こりゃほんとに凄い芸人ですよね。ダスティン・ホフマンの超絶的な演技のおかげかもしれませんが、ひょっとして実物を超えているんじゃないかな。最初は肌に合わないアメリカン・ジョークと思って観ていましたがだんだんレニーのというかホフマンの話芸に引き込まれてゆき、下品の陰にある鋭い知性に圧倒されてしまいました。レニーを逮捕しようと劇場で張っている警官まで笑わせちゃうんですから大したもんです。フェイク・ドキュメンタリーの形式をとった編集は今の眼で観ても斬新で迫真です。 カレン・ブラックと並んで70年代だけ活躍したヴァレリー・ぺリンの脱ぎっぷりの良さはほれぼれします。私の中では『レスラー』のマリサ・トメイと本作のぺリンは、オールタイム・ベストストリッパーです。
S&Sさん [CS・衛星(字幕)] 7点(2011-06-28 20:14:34)
15.みんな、本当は好きなんだろう?と同意を求めているような「笑い」。確かに「笑う」って行為はどこかで下ネタの対象になるような人や行為に対して、バカにしてるから「笑って」いるのであって、そういう「笑い」を求める人が見に来るのだろうから、レニーも安心してしゃべれた。ところが段々売れてくると観客も多くなり、社会的影響力を持つようになると、秩序を保つ側としてはほっとけない。秩序を守る側には、言って良いこと、悪い事がある。それが自分の欲求を抑圧してでも守っているというプライドを持っている人もいるのだ。みんな一緒なのではないのだ。でも本当の「芸」はそこを突き破る力をもっている。レニーはそこまでの芸を身につけられなかった。(ホンモノのレニーの芸はどうだったか分からない。この映画の中の喋りを聞く範囲でそう思った)報酬が上がるからと最初によその小屋から誘われた時、ここの方が気楽でいい、と言っていたレニーは正しかったのだ。彼はそこそこの小屋で司会をして、幸せな家族をつくっていた方が幸せだったろう。ただ、不幸なことに彼のしゃべりが「時代」のツボにはまってしまった。彼のつっぱりに等身大以上のヒーロー像を見た人もたくさんいたのだろう。実話らしいが何か気の毒な話だ。
トントさん [ビデオ(字幕)] 7点(2010-09-02 22:22:57)
14.《ネタバレ》 ダスティ・ホフマンの鬼気迫る演技は素晴らしい モノクロの画質・構成・編集はいまこの時代に観ても見ごたえ十分 数多い実人物ドキュメンタリーものの中でもひいでた出来ではないかと思います。  人を笑わせるというのはたぶんきっとものすごいエネルギーを使うのではないかと だから[芸人」は自分を犠牲に・切り売りして生きていく そんな人間として悲しい性(さが)を考えてシマイマシタ
Kanameさん [CS・衛星(字幕)] 7点(2010-04-29 08:33:58)
13.《ネタバレ》 編集の妙味、かなり楽しんでやってるんじゃないかな、舞台と実人生を絡ませ、合い間に観客の反応が挟まる。裁判の場の滑稽さ。レニーも最初は別に言論弾圧がどうのこうのといった使命感を持っていたわけじゃない(あるいは最後までなかったかも知れない)。晴れがましい席で、しかしどうしてもそのダーティな言葉を使いたくなった、その言葉以外にはその場に当てはまるものがないと判断した瞬間、彼のコースが決まったのだろう。それはなんらかの反感であり、いらだち、不快感だったのだろう。人生の方向が決まるのなんてこんな感じなんだ。ただし現在からみると彼の芸というのが他愛ないものに見え(本物は違うのかもしれないし、日本人には分かりづらいニュアンスもあるのだろうが)そこんとこがピンとこなかった。裸の写真は死体ばかりだ、というのがラストにつながる伏線だったわけね。
なんのかんのさん [映画館(字幕)] 7点(2009-12-13 11:58:39)
12.《ネタバレ》 2つの時点で同時に始まったストーリーが最後には同じ終点を迎える。この構成は見事。言葉、偽善という人間の深いところまでしっかり考えていたレニーの裁判官への一言は印象的。社会風刺のスタンダップコメディも皮肉的で笑える。ニューシネマと言うことで結末は分かるものの、白黒を駆使した映像と、エンディングの静止画は強烈なインパクトを残す。もちろん、主演の2人も見事一言。
TOSHIさん [DVD(字幕)] 9点(2007-11-27 20:24:25)
11.《ネタバレ》 とにかく格好いい映画ですね。ダスティン・ホフマン演じるレニーは勿論、クールなモノクロ画面といい、マイルス・ディヴィスをはじめとするジャズ・サウンドといい全てが格好いいです。

 レニー・ブルースの吐き出す言葉の中で、「言葉の抑圧が全ての暴力と悪意の元凶になっている」のくだりは、何度もビデオを巻き戻して見てしまった程感銘を受けました。(最初は、いきなり「ニガーはいるかい?」ですから、ちょっと驚きましたけど)

 最後は、離婚・薬物・度重なる裁判とボロボロになって死んでいく姿が非常に哀しいですが、とても強烈な印象が残る作品でした。
TMさん [ビデオ(字幕)] 8点(2006-06-25 16:02:59)
10.これを観ればレイザーラモンHGが いかに恵まれているか、よく分かります。レニーは生まてくるのが早すぎた。
ケンジさん [DVD(字幕)] 7点(2006-01-08 23:52:27)
9.モノクロの画面。レニーの関係者へのインタビューという擬似ドキュメンタリー形式で、間にエピソードを挟んだドラマ作りがいま見ても新鮮。レニーの妻を演じたのは「スーパーマン」で悪玉レックスルーサーの情婦ミスティッシュマーカーを演じた人だけど、この映画で、こんなに巧い人だったのかと驚いた。ただどこまでも堕ちていくスタンダップコメディアンの人生に、勝手なロマンチシズムを押し付けてるような気がしないでもない。それとキツイ言い方だが、レニーブルースは芸人としては平凡だったのかもしれない。芸人というものは、捕まっちゃいけない。捕まらないで権威や権力を、からかい、キリキリ舞いさせてこその芸人だと思う。だから、平凡な芸人が、たまたま「時代」と寝たために起きた悲劇かもしれない。でも、彼の漫談を聞いてると「言葉って何だろうな」と真面目に考えたくなる。力作にして秀作。
ひろみつさん 8点(2003-11-17 13:28:33)(良:1票)
8.決して駄作とかいうんじゃないけど、映像、役者ともどもどっぷりとナルシシズムに浸っているその薄気味悪さに、ヘキエキ。この映画を好きになれるには、この自己陶酔に同調できることが必須でしょうなあ。小生はゴメンですが。せめてダスティン・ホフマン以外の役者を起用していたなら、ボブ・フォッシーのこの悪いクセ(!)も少しは緩和されていたかもなあ。フォッシーが主人公に自己を投影しだしたのが、この作品からということで、ぼく的には彼のワーストです、ハイ(『キャバレー』まではあんなに素晴らしかったのになあ…)
やましんの巻さん 5点(2003-09-16 10:51:03)
7.モノクロの画面に酔い、追いつめられて病んでいくしかないレニー・ブルースに酔います。名作だと思います。名作度8点ですが思い入れ度6点なので7点。
omutさん 7点(2003-08-26 03:39:48)
6.タイトルの時のマイルス・デイビスの音楽から もうどっぷりと浸ってしまう。カラー時代の白黒映画の最高峰 と思います。
KINKINさん 9点(2003-07-07 22:38:18)
5.この映画は本当にすばらしい。観客はホフマンの名演に酔いしれ、そしてボブ・フォッシーの演出力に驚かされるはず・・・。レニーの話のネタも面白くて最高に楽しめる一本。
日本のウッディ・アレンさん 10点(2003-02-10 18:46:30)
4. ホフマンとしては「クレイマー、クレイマー」より本作でオスカーを獲得したかったのでは…?それほどの圧倒的演技。しかし、無冠に終わる皮肉さ。ヴァレリー・ペリンがセクシーな悩殺ボディも露わに元妻を熱演し、見事カンヌ女優賞に輝いたのも又皮肉。世の中ままならないネェ…!
へちょちょさん 8点(2003-01-06 02:49:07)
3.舞台上で延々としゃべりつづけるレニーにしびれろ! レニーの葛藤にしびれろ! ホフマンの本気にしびれろ!!
ようすけさん [CS・衛星(字幕)] 9点(2002-10-07 23:44:33)
2.絶頂期のレニーの何とカッコ良いことか。クスリと裁判のストレスでボロボロになった姿の何と惨めなことか。ステージのシーンがすばらしくリアルなので、我々はこの映画の観客としてレニーの私生活を追うと同時に、ステージアクトの観客として彼の異常な才能が輝き出してから燃え尽きるまでの過程を見届けることにになる。彼を高みに押しあげ、狂わせ、そして引きずり落とした観客の一人として。
ビタワン仮面さん 10点(2002-08-09 04:34:50)
1.「やってられん。テメェらで勝手にやってろ」......これはとっても残酷なお話し。ベテラン俳優D・ホフマンも魂を揺さぶるほど説得力のある熱演で、徐々堕ちていくスタンダップ・コメディアンのレニーの壮絶な生き様を見事に体現しています。ミュージカル出身のB・フォッシーの綿密な演出もお見事で、モノクロで撮られたB・サーティースのカメラも絶品。誰よりも偽善を嫌い、誰よりも世間に対して敏感だったレニー。それだけにラストシーンは強烈だ。
チャーリーさん 10点(2002-07-30 11:50:47)
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【点数情報】

Review人数 16人
平均点数 8.00点
000.00%
100.00%
200.00%
300.00%
400.00%
516.25%
600.00%
7637.50%
8318.75%
9318.75%
10318.75%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 7.00点 Review1人
2 ストーリー評価 7.00点 Review1人
3 鑑賞後の後味 7.00点 Review1人
4 音楽評価 9.00点 Review2人
5 感泣評価 Review0人
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【アカデミー賞 情報】

1974年 47回
作品賞 候補(ノミネート) 
主演男優賞ダスティン・ホフマン候補(ノミネート) 
主演女優賞ヴァレリー・ペリン候補(ノミネート) 
監督賞ボブ・フォッシー候補(ノミネート) 
撮影賞ブルース・サーティース候補(ノミネート) 
脚色賞 候補(ノミネート) 

【ゴールデングローブ賞 情報】

1974年 32回
主演女優賞(ドラマ部門)ヴァレリー・ペリン候補(ノミネート) 
主演男優賞(ドラマ部門)ダスティン・ホフマン候補(ノミネート) 
監督賞ボブ・フォッシー候補(ノミネート) 

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