4.《ネタバレ》 よくもやってくれたな豊臣秀吉!こうなったら花戦さだ!フラワーウォーズ開戦だ!
まぁそんなテンションの作品ではないのですが、なかなか変わったモチーフの時代劇。
登場する花の美しさはやはり凄いのは当然と言えば当然なのですが良いモノですね。
今回の野村萬斎は笑いと悲しみを併せ持つ様相はまるでジムキャリーのよう。佐藤浩市演じる利休もオーラがありました。二人のかかわり合いは非常に見ていて気持ちよかったです。主人公の茶会でのアイディアも面白いです。
ですがちょっと間延びするシーンも多く、二時間がちょっと長く感じます。特に蓮とのシーンが後半になるまで意味がよくわからないシーンなのが辛いです。
主人公の顔を忘れやすい欠点も後半はあまり意味の無いものになってしまっていたのが残念。
にしても後半の主人公への追い込み方が凄いですね、あんなに殺すのは利休一人かと思っていたのでびっくり。問答無用に殺しまくりですな。
最後、豊臣秀吉との対決ですが、枝が折れるシーンは信長を召喚したような気がして良かったのですが、回想なども多くちょっとクドく感じてしまいました。利休の言葉を行った後、茶碗まで出すのはちょっとやり過ぎな感じもしますね。
ラストなぜか蓮だけ生きているというシーンもなんだか取って付けたような救済要素のような感じがして正直悩まされます。
花のシーンは素晴らしいのですが、どうしても大筋のストーリーのバランスが悪いように思える作品でした。
ちなみに佐々木蔵之介の前田利家はカッコ良かったです。ヒゲがステキ。