188.《ネタバレ》 理屈ではない異様さによる恐怖を演出する独特の美的感覚が冴えわたっています。悪キャラのキャラ付けがよくできていて、ホラーとユーモアの融合という意味では面白いのですが、悪キャラ達の静物ディテールに対する偏執的こだわりと、殺し方に対する無頓着とのギャップをどう評価すべきかは悩ましいところです。 【camuson】さん [DVD(字幕)] 6点(2023-09-05 19:51:42) |
187.私も中高生の頃に見た時はすごい映画だ芸術だ!と感動すら覚えたのですが、まあまともに内容も理解していないがゆえの評価ですね。撮影と音響はいいのですが、娯楽性が希薄な上に真剣に考察するようなテーマ性もないです。ナチスとかベトナムの暗喩ですらありません。今見直して見ると純然たる食肉産業従事者への差別煽動映画、というよりは差別意識を悪用したような映画ですかね。肉食批判ですらないですよね、不快感・嫌悪感を催すための演出に利用されているだけですから。日本では絶対に作るのが許される作品ではありません。車椅子の身体障害者もあからさまに笑いものにしている、影響という意味ではこっちの方がヤバいかもです。不快なものを描くことではなく不快に感じさせようとしていること自体が不快です。昔は絶叫や眼球アップのしつこい演出が良い…と思ってましたが、しつこいものはやっぱりしつこいだけでそれ以上の価値はないです。13日の金曜日って実はすごくまともな作品だったのかもと思えてきました。少なくともあの映画にはある程度ジェイソンへの同情心があります。 |
186.《ネタバレ》 -THE TEXAS CHAINSAW MASSACRE- “テキサス・チェーンソー虐殺(事件)” 記録フィルムのような淡々としたナレーション。ストロボの光と浮かび上がる遺体。死者に対する敬意のカケラも無い遺体損壊オブジェ。アルマジロの死骸…最初っから生理的に受け付けない気色悪さ。 旅行中の若者が被害に遭うホラー映画って言うと、序盤はもっとこう、キャッキャウフフと盛り上がっているところを、徐々に不幸が忍び寄って…って印象だったけど、序盤からイヤな予感しかしない。 良くない運勢の占い話、牛の屠殺話。みんな若いんだから、もっと明るい話題はないのか?って思ってるうちに拾ってしまう最悪のヒッチハイカー。演じた役者さんには申し訳ないが、笑顔が行動が空気が全てが生理的に気持ち悪い。 突然出て来て突然殴り殺すレザーフェイス。ガァーッダンッと閉められる鉄の扉。恋人が切り刻まれて殺される様子を、吊るされながら見せられるパム。この交渉の余地のない絶望感。なんか落ち込んでるレザーフェイス。病んでる。 男は一撃でアッサリ殺されるけど、女は時間を掛けてじわじわ殺される。すみません私アッサリでお願いします。 ヒッチハイカーとガソリンスタンド親父とレザーフェイスがひとつ屋根の下に暮らす家族。よくこんな設定思いつくわ。サイコを彷彿とさせる祖父母のミイラ…と思いきやジイさん生きてる!血チュッパチュッパ吸ってる!!ヒィィッ~~! サリーの絶叫とエメラルドグリーンの瞳のアップ。力無く振り下ろされるハンマーでの処刑。いつまで続くのコレいつ終わるのぉ~~~!?? 急展開の脱出劇から、朝焼けの中踊り狂うレザーフェイスの映像の美しさ。不快感満点の映像美。 墓地を出て以降マトモな人が出てこないんだけど、会話が続くたびに仕事をめるガソリンスタンドの窓拭き係が可愛い。 【K&K】さん [ビデオ(字幕)] 7点(2022-04-10 20:58:46) |
185.名作とは聞いていたが、観る前は、こんな趣味の悪そうな映画がよく高評価を得てるな、と思っていた。でも実際観て納得した。これは名作に間違いない。とにかく冒頭から不穏な空気に満ちていて、中盤まで何も起きないのに、常に緊張感が漂っている。で、レザーフェイスが現れてからはエンジン全開。息もつかせずラストまで一気になだれ込む。いやあ、潔い。グロ描写やBGMが一切無いのも、作品に気品を与えているし、考えてみればオカルト要素も一切無い。にもかかわらず、終始忌まわしい匂いをプンプンさせてるのが凄い。まさにトビーフーパ―会心の一作。ちょっとまぐれ当たりっぽい感じが、しなくもないけど。 【54dayo】さん [インターネット(字幕)] 8点(2021-08-09 10:33:28) |
184.《ネタバレ》 とっても楽しめた! あの四人家族、家族愛があって素晴らしい! 特に年長者のお爺さんを大切にする家族。 お爺さんを誇りにする心。 一方で、捕まった女は終始ギャアギャアとうるさい。 どうにかならんものか。 最後は都合良く逃げすぎ。 そこまでが面白かったから、ま、いいっか! 【にじばぶ】さん [インターネット(字幕)] 7点(2021-06-17 18:29:52) |
183.《ネタバレ》 あのチェーンソーを持ってはつらつと走る姿が面白い。狂気、不気味さをとても表現できている映画だと思いました。 直接的な殺戮シーンがないのが少し消化不良でした。 後の作品で表現されているのかもしれませんが、もう少しあのイカレ家族のストーリーを掘り下げて欲しかった。 【とむ】さん [インターネット(字幕)] 4点(2020-02-16 23:59:07) |
182.《ネタバレ》 二度目の鑑賞だけど、改めて凄まじい映画。 実はほとんど殺戮シーンがない。 いや、あるんだけど写していない。 それでこの恐怖。 なんと言っても、あの鉄の扉。 あれが勢いよくガシャーンと閉まる度に、絶望感に包まれる演出が素晴らしい。 |
181.《ネタバレ》 異常性・狂気の際立つ演出&展開と、レザーフェイスの稲妻の如き殺戮が炸裂するショックシーンのキレ味だけでもホラーとしては一級品だが、本作の凄さは、狂気と暴力のどちらにも、何とも言えない「ホンモノ感」が出ている点にある(女優の演技も本気度120%な感じ)。怖さと悍ましさは現在の基準に照らし合わせても特大で、歴史的傑作ホラーなのは間違い無い。 【Yuki2Invy】さん [DVD(字幕)] 9点(2019-11-20 21:38:04) |
180.《ネタバレ》 チェーンソーの音に追いかけられるシチュエーションは単純ながらスリルがありますね。しかしながら、今ではそういったシチュエーションを味わえるホラーゲームも多く作られているため、それほど恐怖は感じませんでした。勿論作られた順番が逆だというのは分かってはいるのですが、怖くない物は仕方がありません。 それよりも、ガソリンスタンドのオヤジとキチガイヒッチハイカーとチェーンソー男が同じ一家だと分かるシーンの方が恐怖です。一家の大笑いをBGMに女性の眼球のアップが映り続ける映像、この辺りは生理的に追い詰められた気分でした。 【alian】さん [インターネット(字幕)] 6点(2018-07-04 23:17:32) |
179.テキサス・チェーンソーを先に観て、 いよいよ原作ともいえる悪魔のいけにえを。 今ではお約束のような、 別荘地に行く若者が不気味な環境に迷い込む、という設定。 ガソリンスタンドのおっさんが良い味を出している。 このおっさん、最初から怪しさ満点だが、 逃げる際にはこのおっさんに頼るしかないという窮地の描き方がよい。 果たして、何がこの家族を狂気に駆り立てたのか、 を改めて思い返すめに、楽しみに続編も観てみようと思います。 【元祖】さん [インターネット(字幕)] 6点(2018-06-17 23:18:51) |
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178.女優さんが終盤ずっとギャーギャー叫んでて辟易しました。レザーフェイスはもっと悪魔的な存在かと思ったら、思った以上にちゃんとした?人間だった事にガッカリ。しかし40年前の作品とは思えぬ程の美しさやカメラワークは流石、後世に語り継がれる作品だと思いました。20年前に観ていたらトラウマになっていたと思いますが、今観るとそうでも無いかな。 【Kの紅茶】さん [インターネット(字幕)] 5点(2018-03-18 20:24:52) |
177.殺人鬼一家が皆狂ってて、何が目的なのかよくわからない所が怖い。 殺人鬼ものとしてはちょっと隙だらけだし、めちゃくちゃにチェーンソーを振り回すだけなので、知能指数はかなり低い。そういう"緩さ"が失笑を生んでいて、ホラーなんだけどちょっとコメディ感覚で楽しめた。 【ヴレア】さん [インターネット(吹替)] 7点(2017-11-22 16:29:59) |
176.《ネタバレ》 ○爆音映画祭にて鑑賞。チェーンソーの爆音、サリーの悲鳴はこの上なく生かされていた。○画面上に現れる突然が観客をも何度も襲う。朝日をバックにレザーフェイスがチェーンソー振り回して終わる唐突さもインパクト大。○邦題はちょっと酷いな。「悪魔」と付ければ良いみたいな流れを作ってしまった印象。 【TOSHI】さん [映画館(字幕)] 7点(2017-10-28 09:46:32) |
175.絶叫ホラーの原典にして完成形。血も涙も無い殺戮っぷりといい、その理不尽さといい、ひと安心から急転直下するエゲツ無さといい、後世の追随を許さぬ完成度である。 画が、80’以降のホラー作品のような小奇麗さが無いんです。そこはかとなく、あるいははっきりと小汚く不潔。猟奇犯らの家の凄まじい禍々しさ、ピックアップトラックのきったないこと。さらに言うと被害者若者5人の乗るバンも後部荷室はごちゃごちゃとリアルに汚らしい。この“不潔”が視覚に訴えるリアリティですが、この要素が稼ぐホラー度はかなり高いと言えましょう。 音楽が無いのもまた特徴的というか、中盤以降はほぼ全編女優の絶叫声のみでお届けされるので音楽なんか流されても聞こえないのであるが。彼女、大絶叫続きで喉は無事だったろうか。 これだけ語り継がれる傑作ならば、ホラー映画に州の金を投入されたテキサス州民も納得であると思われます。 【tottoko】さん [DVD(字幕)] 8点(2017-10-10 00:19:19) |
174.《ネタバレ》 久々に(30年ぶり)観たのですが、相変わらず「汚い」場面が多い映画です。何とも不衛生なほこりまみれっぽい絵で、見た後風呂に入りたくなるくらいです。まあそれだけパンチのある映画であることは間違いないです。当時のホラー映画ブームで存在を知ったのですが、「殺人鬼」のキャラクターをここまで異常に描いている映画は他に無かったと思います。ジェイソンなんてまだ新しい方です。しかしフィクションとはいえ、よくあんな変な家族を考えましたね。案外日本にも似たような家庭があるのでは、と怖くなった覚えがあります。 【金田一耕助】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2017-09-25 15:26:13) |
173.《ネタバレ》 原題のほうがストレートで物語にしっくりきますね。邦題だとなんだかイメージがわきません。 【珈琲時間】さん [インターネット(字幕)] 6点(2017-09-16 20:55:41) |
172.《ネタバレ》 作りはバカっぽいと言えばバカっぽいんだけど、なかなかに怖がらせてくれる良作。 大して金もかかってないし、SFXだのCGだのの映像にも頼らず、よくぞここまで気持ち悪く、そしておぞましい気分にさせてくれた。 ヒッチハイクで乗せたやつのしょっぱなからの異様な気持ち悪さがすごい。しかし、どんな奴か分からないヒッチハイカーを簡単に乗せる当時のアメリカってすごいおおらかだよなあ。一人目の犠牲者の死は驚くほど突然で、かつあっけなくてびっくり。しかし、被害者の男もいきなり人の家に勝手に入るか?ある意味殺されても文句言えないぞ。それともこれもアメリカ的おおらかさ? 3人が行方不明になり、探しに行こうとするサリー、懐中電灯を取り合って一悶着、明らかに足手まといなのに、車椅子のデブも一緒に行こうとする・・・などなど、やることがアホすぎてイライラマックス。サリーについてはその後もギャーギャーわめいて逃げまわり、「もう、とっととコイツ殺してくれよ」と言うくらいのうざさ(笑) ラストはイマイチだった。動けないジジイにハンマー持たせて殴らせてうまくいかず、挙句の果てに逃げられる。トロくさい逃走劇の後、一人は車に潰されてあっけなくお陀仏。もう一人からは何とか逃げ切って高笑い。何だよこの流れ。喜劇じゃないんだからさ。それに、キチガイ一家を全員ぶっ殺すでもなく、女が殺されるわけでもないんだね。無事逃走ってのも、あまりに中途半端で、別の意味で後味が悪すぎる。 【椎名みかん】さん [インターネット(字幕)] 8点(2017-09-07 22:32:28) |
★171.《ネタバレ》 うわぁぁぁ・・。容赦なく残酷な映画の古典。本来、この手の映画は観ないのだが、有名なトビーフーパー監督が亡くなられたので、鑑賞。この監督作品は「ポルターガイスト」が結構、好きだったけど、出演者に不幸が続いたりして、以後気持ち悪くなり、この手の映画はあまり観なくなった。ニューシネマらしく、観終わった後に、「あぁクソみたいな現実だけど、こんな映画よりまだましだ」と別の意味で元気(?)になる映画ではある。自分の中では「時計じかけのオレンジ」がトラウマになっていたのだが、この映画よりましだった。もし、この映画を若いころに観ていたなら、今頃は犯罪者予備軍だったかもしれない。あぁ恐ろしい。本当に映倫はしっかりしてくれよ。こんな映画、子どもに観せたら、いかんでしょうが!アメリカがベトナム戦争で、いかに国内が激しくのたうちまわっていたか、まさに心に錆びたナイフでキリキリ切りつけられるように刻まれる一本。悪夢ってこんなんだろうなぁ。 【トント】さん [ビデオ(字幕)] 6点(2017-09-02 01:29:01) |
170.《ネタバレ》 夏なんで納涼気分で鑑賞。 チェーンソーを用いたレジェンド的なスプラッターシンボルだとは思うが怖くないし面白くもない。 レザーフェイスと長々鬼ごっこして女がギャーギャー騒いでるだけ。エンターテイメント性で言えば絶対13日の金曜日だと思う。ありそうでなさそうなエロシーンは結局無かった。大きなマイナスポイント個人的に。 |
169.『エクソシスト』のトラウマが残っていた時期なので同時代では観ていないけど、たぶん観なかったのは正解だったと思います。確かに低予算のなせる業で思ったよりスプラッター的な描写は少ないんですけど、映像とBGMと効果音がこれほど狂気にシンクロした映画は滅多に観れるもんじゃございません。たぶん公開時に観た人達は、これは実験映画なんだろうな、と思ったに違いありません。こんな凄い映画を撮ったトビーフーパーという人は天才かと当時は思われたかもしれませんが、その後のフィルモグラフィを観れば本作がいろんな要素が重なり合った幸運な偶然だったということが判ります(笑)。撮影直後に権利を買いたたかれて、可哀想にもフーパ―自身はこの歴史に残る金字塔からほとんど利益をもらっていないそうです。 【S&S】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2017-03-29 22:50:00) |