5.《ネタバレ》 うーん、面白くない。パロマレス米軍機墜落事故を元に作られたスラップスティック・コメディだと思うのだが、コメディであったのだろうかと確信が持てない。半裸の男(パイロットたちや軍人たち)をたくさん見たと思うのだが、なぜそれを見せられていたのか分からない。放射能とか、核とかの環境に対する影響が、いろいろと一筋縄ではないことが明らかになった現在としては、もうあまり価値のある映画ではないのでは。我々は、もう少し屈託のある世の中を今、生きていますよね。 【なたね】さん [DVD(字幕)] 2点(2021-08-08 21:10:45) |
★4.《ネタバレ》 ブラックですね~。 漫画家の大友克洋氏が何度も観てるDVDのなかに本作があったので、鑑賞。
軍人や軍事兵器が絡む割には、登場人物はみんなどこか間が抜けている。 それであれよあれよという間に、最悪の展開に。 タイトルの「魚が出てきた日」はこういうことかという展開になる。
終わってみると、笑えないブラックさに、クールと思える人もいるだろうなぁと思った。 面白い娯楽作品ではありますが、うすら寒い終わり方です。 派手なアクションに飽きた人には、おススメかも・・ 【トント】さん [DVD(字幕)] 7点(2018-02-18 22:05:26) |
3.《ネタバレ》 これは『その男ゾルバ』を観たときにも感じましたのですが、監督マイケル・カコヤニスの同胞ギリシャ人に対する眼差しは痛烈なまでに辛辣です。ぶっちゃけて言うと、孤島の欲の皮が突っ張ったギリシャ人たちがパンドラの箱を開けてしまったために世界が滅亡の危機に瀕するというお話しで、最近のギリシャ危機問題のことを考えますと鋭い予言じゃないかと思います。 ブラック・ユーモア仕立てなのでストレートな緊迫感を与える撮り方はしてないですが、昼も夜も狂ったように踊る観光客たちが迫りくる危機のメタファーになっています。この観光客たち、とくに女性たちのファッションと化粧がまた奇抜で、まるでパリからファッションモデルの団体客が押し寄せてきたみたいです。考古学者という役柄のキャンディス・バーゲンもあんなぶっ飛んだファッションで発掘調査に来る学者なんて世界中どこ捜したっていませんよ。この映画はなんとコスチューム担当が監督マイケル・カコヤニスで、それだけあの突飛な衣装には彼の思いがこもっているんでしょうね。それにしてもキャンディス・バーゲン、スタイルはいいのに凄い貧乳なのにはちょっと驚きました。 でも福島原発で苦しんでいる今の日本人には、核物質が海で拡散して魚が死滅して浮いてくるという絵は、ちょっと現実的過ぎてシャレになりません。 【S&S】さん [DVD(字幕)] 6点(2015-08-30 00:19:00) |
2.《ネタバレ》 1966年初頭にスペインでB-52が墜落して核兵器が紛失と言う,映画「ザ・ダイバー」の背景になった事件からの際物映画です。まだ無名だったキャンデス・バーゲンは当時監督のガールフレンドだった関係で出演したようです。脱出した二人の飛行士が下着だけでそれでも兵器を捜しに島をうろつくのだけれど暑いのでジョッキーパンツを頭に被り(笑)。貧しいギリシャの寒村と,そこがリゾート化されての馬鹿騒ぎ,それに紛れ込む特殊部隊など題材にはこと欠かないけれど,封切り当時の評判は今ひとつでした。美少女時代のキャンデスを観たいひと向き。 【たいほう】さん [映画館(字幕)] 6点(2006-08-27 00:13:22) |
1.真夏の太陽ギラギラとした地中海を舞台にした核兵器紛失モノ。ギリシャのある島に水爆を搭載した飛行機が墜落したことから、生き残った二人のパイロットと米軍特殊部隊とが、偽装工作で秘密裡に回収処理に向かう。しかし運悪く古代遺跡が発掘されたばっかりに、島は一大観光地となってしまうハメに。映画はその喧騒の中で、必至に奪還しようとする軍部の姿と、なにも知らないまま踊り狂う観光客とが対比されながら、ひたすらコミカルに描かれていく。やがて迎える戦慄の結末には極めて効果的な作劇ではあるが、コミカルな部分が強調され過ぎた感があり、恐怖感もそれほどなく散漫な印象しか残っていない。 【ドラえもん】さん 7点(2003-05-21 15:40:59) |