★11.《ネタバレ》 小津安二郎版「自転車泥棒」ですなぁ・・ (ただし、こっちは自転車買ってもらえるんですけど・・) こっちはデシーカみたいな暗い話ではなく、貧しさを笑い飛ばす映画になってます。
しかし、サザエさんの原型じゃないかと思いました。 カツオにワカメにタラちゃんが出てきます。 しかし長谷川町子は、ずっと子供の楽しい時間を描きたかったんだろうなぁ・・ 本作みたいに、社長にたてついて、生活に困るような亭主にせず、 サラリーマンの典型のマスオさんを夫にしたんだろうなぁ・・ それはそれで楽しいのですが・・
でも、ラストの合唱のしみじみさは、小津さんの方じゃないと出ませんなぁ・・ しかし、そうすると、ワカメちゃんは高峰秀子になるなぁ・・ 【トント】さん [インターネット(邦画)] 8点(2024-11-14 23:46:45) ★《更新》★ |
10.《ネタバレ》 失業の身でかつての先生と出遭う。先生と合同の見た目で「カロリー軒」の暖簾が揺れている、これが素晴らしいのだ。見た目(主観ショット)をサイレント期では小津はけっこう使用している。ロマンティックな甘めのエンディングだが、名作だ。 【ひと3】さん [映画館(邦画)] 8点(2011-03-17 23:48:48) |
9.《ネタバレ》 小津監督のサイレントを観るのは何本目になるのかな?話としてはそれほど特に面白いわけでもないが、あのカレー店の前が何とも笑える。「カロリー店」ていうネーミングが凄い。今ではとてもじゃないが、絶対に流行らないだろう!こういう何とも笑える名前を付けるそのセンスこそ小津監督らしい面白さを感じることが出来る。観ていたらカレーライスがやたら食べたくなってしまった。 【青観】さん [ビデオ(邦画)] 7点(2008-05-23 21:54:21) |
8.ストーリーが単純で長く感じた。 あと字幕が流れるのが早すぎる。 読むのにひと苦労だった。 【にじばぶ】さん [ビデオ(邦画)] 4点(2007-11-07 07:01:29) |
7.失業都市東京という字幕が出てくるが「大学は出たけれど」「落第はしたけれど」から引き続き日本は不況に喘ぎ、就職、再就職は非常に厳しかった事が良く判る。亭主が就職先を探すために必死になっているのに世間体を気にする妻、やっと見つけた勤め先が栃木県の女学校と聞き「いつか東京に帰ってこられるわよ」という妻、かなりのエリート意識を持った奥さんでチョッといけ好かない。 【亜流派 十五郎】さん [ビデオ(字幕)] 5点(2005-05-01 18:09:32) |
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6.《ネタバレ》 この映画、20代の独身の頃に観た時は、あまり印象に残っていなかったんですが、近頃BSの放送で再見したら、これが泣ける、泣ける。70年以上も前に作られた映画の物語がこんなにも身につまされるなんて! まあ、私もこの主人公と同じくらいの年代の子どもを三人抱え、似たような経済状況(失業こそしていませんが家計は火の車っす)。いやが上にも感情移入してしまうさあ。 下↓の方もおっしゃってますが、真ん中の娘の病気が治って無事退院してきたのはいいけれど、タンスの中の着物は入院費用を支払うのに売っぱらってもぬけの殻。でも、家族みんなで朗らかに(?!)手遊びをするシーンは、成瀬の『はたらく一家』のラストシーンと並ぶ、「素晴らしき哉、家族!」な感動的なシーンでございましたよ。 この頃の小津の作品は、戦後の完璧な作品群と比べるとどこかぎこちないのですが、新しい映画を志向する才能豊かな若い作家特有の情熱が画面から溢れ出ているので、それだけでも観ていてウキウキワクワク楽しくなってしまいます。あ~あ、オイラも生まれてくるのが五十年遅かったよな。 【なるせたろう】さん 10点(2004-04-03 13:42:11) |
5.BSでやっているのを普通に見てたら、文字が出てくる会話に引き付けられ全部見てしまった。あの家族のシーン好きです。 【アンナ】さん 6点(2004-03-04 21:39:13) |
4.《ネタバレ》 同窓会で、一人遅刻してくるところとか、ホントにうまい。ああいう発想、どこから湧いてくるんだろう。 |
3.《ネタバレ》 家族4人が手遊びをしているシーンで、全てがうまく行くわけではないが、ささやかに幸せという感じがうまく伝わってきた。素晴らしいシーンだ。小道具など細部にまでこだわったと言う小津監督ですから、「一皿満腹主義、これ如何に」なんてのぼりは笑いながら作ったのだろうと思う。 【柴田洋子】さん 9点(2004-02-07 09:15:08) |
2.ビラ配りが夫の醜態で泣くなんてのがよくわからないなぁ。時代感かな・・・。やっぱ岡田時彦かっこいいですね。好きなシーンは家族で輪になって遊んでるところですね。子供は無邪気だなぁと。 【バカ王子】さん 7点(2004-01-10 18:14:33) |
1.いわゆる「応援歌」的なモノ(「それが大事」とか「明日があるさ」みたいなの)はあまり好きじゃないんですが、これは良かったです。きっと、恵まれた者が恵まれていない者を上から見下ろす感じではなくて、主人公のようなサラリーマンと同じ目線で物語が作られているからじゃないかと思います。サラリーマンの悲哀、オトーサンの悲哀が描かれながらも、朗らかでユーモラスな感じがとても好きです。僕は蓮實重彦とかホウ・シャオシェンとか【STING大好き】さんとか【まぶぜたろう】さんのように小津映画の真髄を理解しているとはとても言い難いので偉そうな事は言えませんが、今まで観た小津作品の中では今の所一番好きかも。あと、これ観た後はカレーが食べたくなりますね。あくまで「カレーライス」ではなく、カレー粉と小麦粉を炒めて作る「ライスカレー」。あの「口上」を思い浮かべながら食べれば、ほら,知らず知らずのうちに、笑顔。 【ぐるぐる】さん 7点(2004-01-08 17:51:51) |